この記事ではSQLを用いた異なるテーブルに存在するデータの集約方法について解説します。具体的なクエリの書き方から、その背後にある論理までを詳細に説明します。
目次
はじめに
データベースにおいて、異なるテーブルに散らばったデータを効率よく集約するスキルは非常に価値があります。特に、複数のテーブルから情報を取得し、一つの結果セットとして出力する必要がある場合、この技術は不可欠です。
前提知識
この記事は、SQLの基本的なSELECT文やJOINの知識がある方を対象としています。
SQLのJOINとは
JOINは、複数のテーブルからデータを取得する際の基本的な操作です。
INNER JOIN
INNER JOINは、複数のテーブルに共通して存在するデータのみを取得します。
SELECT A.id, A.name, B.amount
FROM table_A AS A
INNER JOIN table_B AS B ON A.id = B.id;
LEFT JOIN
LEFT JOINは、主テーブルのデータは全て保持しつつ、対象テーブルのマッチするデータを取得します。
SELECT A.id, A.name, B.amount
FROM table_A AS A
LEFT JOIN table_B AS B ON A.id = B.id;
異なるテーブルのデータ集約の実例
実際の業務でよく使用するパターンを以下に示します。
テーブルの構造
テーブル名 | カラム名 | データ型 |
---|---|---|
商品テーブル | 商品ID | 整数型 |
商品名 | 文字列型 |
テーブル名 | カラム名 | データ型 |
---|---|---|
注文テーブル | 注文ID | 整数型 |
商品ID | 整数型 | |
数量 | 整数型 |
SQLクエリ例
以下は、商品テーブルと注文テーブルから商品名とその合計注文数量を取得するSQLクエリです。
SELECT P.商品名, SUM(O.数量)
FROM 商品テーブル AS P
LEFT JOIN 注文テーブル AS O ON P.商品ID = O.商品ID
GROUP BY P.商品名;
まとめ
SQLにおける異なるテーブルからのデータ集約は、特に業務で複数のテーブルを扱う際には避けて通れないスキルです。JOINを駆使することで、効率的なデータ取得と分析が可能になります。この記事が、その一助になれば幸いです。
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