この記事では、SQLでよく使用されるデータ型であるBIGINTをINTに変換する際のリスクと、それを避けるまたは対処する方法について解説します。
目次
BIGINTとINTの違い
BIGINTとINTは、数値データを格納するためのデータ型ですが、格納できる数値の範囲やストレージ容量に違いがあります。
BIGINT | INT |
---|---|
64ビット整数 | 32ビット整数 |
-9,223,372,036,854,775,808 ~ 9,223,372,036,854,775,807 | -2,147,483,648 ~ 2,147,483,647 |
変換のリスク
データの損失
BIGINTからINTに変換する際には、INTで扱える数値の範囲を超えるデータがあると、データの損失が発生します。
性能への影響
型の変換は、CPUリソースを消費します。これが多発すると、システム全体の性能に影響を与える可能性があります。
対処法
事前にデータをチェックする
以下のSQLクエリを使用して、INT型で扱えないデータが含まれているか確認できます。
SELECT COUNT(*) FROM テーブル名 WHERE BIGINT列 < -2147483648 OR BIGINT列 > 2147483647;
CAST関数を使用する
CAST関数を使用して、BIGINTをINTに変換することができます。ただし、事前にデータチェックが必要です。
UPDATE テーブル名 SET INT列 = CAST(BIGINT列 AS INT);
新しい列を追加してコピーする
新しいINT型の列を作成し、データをコピーする方法もあります。
ALTER TABLE テーブル名 ADD 新INT列 INT;
UPDATE テーブル名 SET 新INT列 = BIGINT列;
まとめ
BIGINTからINTに変換する際には、数値範囲と性能に注意が必要です。適切な前処理と方法を用いることで、リスクを最小限に抑えることができます。
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