この記事では、NoSQLデータベースであるCassandraのデータモデルについて詳しく解説します。テーブルの活用を通じて、Cassandraがどのようにデータを格納、取得するのかを理解することが、効率的なデータベース設計に繋がります。
Cassandraとは
Cassandraは、スケーラビリティと高可用性を特長とするNoSQLデータベースです。一般的なRDBMSとは異なり、分散型のアーキテクチャを基盤としています。これにより、大量のデータを効率的に扱うことが可能です。
データモデルの要素
Cassandraのデータモデルは、いくつかの基本要素から構成されます。
Keyspace
KeyspaceはCassandraでの最上位のデータコンテナです。一般的なデータベースでいうところの「データベース」とほぼ同等の概念です。
Column Family(テーブル)
Column Familyは、Keyspaceの下に属するデータの集合です。RDBMSのテーブルと似ていますが、スキーマが動的である点が異なります。
Row
Rowは、Column Family内で一意のキー(Row Key)によって識別されるデータの集合です。
Column
Columnは、キーと値のペアで構成されます。Row内でColumn Keyによって識別されるデータの一部です。
CassandraのデータモデルとRDBMSの違い
RDBMS | Cassandra |
---|---|
固定スキーマ | 動的スキーマ |
JOIN操作 | JOIN操作不可 |
トランザクション | 限定的なトランザクション |
データの格納方法
Partitioning
Cassandraでは、データの分散を効率よく行うためにPartitioningという概念があります。
Partition Key
Partition Keyは、どのノードにデータが保存されるかを決定するためのキーです。
Clustering
Clusteringは、同一のPartition Keyを持つデータが、どのように並べられるかを制御します。
Partition Key | Clustering Key | データ |
---|---|---|
1 | A | データ1 |
1 | B | データ2 |
2 | A | データ3 |
まとめ
Cassandraのデータモデルは、分散型データベースの特性に最適化されています。Keyspace、Column Family、Row、Columnなど、基本要素を理解することで、効率的なデータ設計が可能です。また、PartitioningとClusteringによって、データの高速な読み書きが可能です。
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