この記事では、分散データベースであるApache Cassandraについて、その基本概念からSQLによるデータ処理までを詳しく解説します。
目次
Cassandraとは?
Apache Cassandraは、高い可用性とスケーラビリティを持つ、分散データベース管理システムです。大量のデータを高速に読み書きすることが可能で、特にリアルタイムの大規模データ分析に強いとされています。
Cassandraの特徴
高い可用性
Cassandraは、複数のノードでデータを分散させるため、一部のノードがダウンしてもデータの可用性を維持することができます。
スケーラビリティ
必要に応じてノードを増減させることが容易であり、データ量が増えても柔軟に対応できます。
柔軟なデータモデル
スキーマレスであり、JSON形式でデータを扱うことが可能です。これにより、柔軟にデータモデルを設計できます。
SQLによるデータ処理
基本的なCRUD操作
CREATE(作成)
CassandraではCQL(Cassandra Query Language)を使用してデータを操作します。以下は、テーブルを作成する基本的なCQLの例です。
CREATE TABLE IF NOT EXISTS ユーザー (
ユーザーID UUID PRIMARY KEY,
名前 TEXT,
年齢 INT
);
READ(読み取り)
READ操作もCQLを使用して行います。以下は、データを読み取る基本的なCQLの例です。
SELECT * FROM ユーザー WHERE ユーザーID = xxxxx;
UPDATE(更新)
データの更新は以下のように行います。
UPDATE ユーザー SET 年齢 = 30 WHERE ユーザーID = xxxxx;
DELETE(削除)
データの削除は以下のように行います。
DELETE FROM ユーザー WHERE ユーザーID = xxxxx;
高度なクエリ
Cassandraでは、JOINやサブクエリなど、RDBMSで一般的なクエリはサポートされていませんが、次のような高度なクエリが可能です。
バッチ処理
複数のCQLステートメントを一つのバッチとして実行できます。
BEGIN BATCH
INSERT INTO ユーザー (ユーザーID, 名前, 年齢) VALUES (xxxxx, '田中', 25);
UPDATE ユーザー SET 年齢 = 26 WHERE ユーザーID = xxxxx;
APPLY BATCH;
まとめ
Apache Cassandraは、大量のデータを効率よく処理できる分散データベースです。基本的なCRUD操作から高度なクエリまで、CQLを使用して柔軟にデータを扱うことができます。特に、大規模なリアルタイム分析には非常に強力です。
created by Rinker
¥4,554
(2024/11/22 10:55:01時点 Amazon調べ-詳細)
コメント