SQLのビュー(View)は、複雑なSQLクエリを簡単に再利用するための非常に便利な機能です。しかし、ビューの作成や利用が初めてであれば、どのように活用するのか戸惑うこともあるでしょう。この記事では、SQLでビューを作成し、それを利用する基本的な方法を解説します。
目次
ビューとは何か
ビューは、基本的にはSQLクエリの結果セットを保存する仮想テーブルのようなものです。そのため、ビューはデータベースに物理的に保存されるわけではありません。主に以下のような目的で使用されます。
- 複雑なSQLクエリの再利用
- データのセキュリティ向上
- クエリの読みやすさや保守性の向上
ビューの作成方法
ビューを作成する基本的なSQLコマンドは`CREATE VIEW`です。以下の形で使用します。
CREATE VIEW ビュー名 AS
SELECT カラム1, カラム2,...
FROM テーブル
WHERE 条件;
例:ビューの作成
例えば、次のような`社員`テーブルがあるとします。
社員ID | 名前 | 年齢 | 部署 |
---|---|---|---|
1 | 山田 | 30 | 開発 |
2 | 佐藤 | 40 | 営業 |
3 | 田中 | 25 | 開発 |
このテーブルから「開発」部署に所属する社員だけを取り出すビューを作成する場合、以下のSQLコマンドを実行します。
CREATE VIEW 開発部員 AS
SELECT * FROM 社員
WHERE 部署 = '開発';
ビューの利用方法
ビューを作成した後、そのビューは通常のテーブルと同様に`SELECT`文で参照できます。
SELECT * FROM 開発部員;
ビューの更新と削除
ビューの内容(SQLクエリ)を更新するには`CREATE OR REPLACE VIEW`を使用します。ビューを削除するには`DROP VIEW`を使用します。
-- 更新
CREATE OR REPLACE VIEW 開発部員 AS
SELECT * FROM 社員
WHERE 部署 = '開発' AND 年齢 >= 30;
-- 削除
DROP VIEW 開発部員;
まとめ
SQLでビューを作成し、それを利用する方法は非常に簡単です。ビューを使用することで、複雑なSQLクエリの再利用が可能になり、データの管理が効率的に行えます。
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