この記事では、SQLにおけるデータ型の変換方法について詳しく解説します。具体的なSQLコマンド、関数、そしてそれらを用いた実践的な例を交えて、データ型の変換がどのように行われるのかを探ります。
目次
データ型とは?
データ型とは、データベースに格納されるデータの「種類」を指します。例えば、整数、小数点数、文字列、日付などがそれに当たります。
データ型 | 説明 |
---|---|
INT | 整数型 |
FLOAT | 浮動小数点数型 |
VARCHAR | 可変長文字列型 |
DATE | 日付型 |
なぜデータ型の変換が必要か
データの型が異なる場合、そのままでは計算や比較などができません。型の変換を正確に行い、エラーを防ぐためにはデータ型の変換が不可欠です。
データ型不整合の問題
データの型が異なると、暗黙の型変換が行われる場合があります。しかし、この暗黙の型変換は意図しない結果を招く可能性があります。
SELECT 1 + '1'; -- 暗黙の型変換が行われる
CASTとCONVERT関数
SQLでは、CAST関数とCONVERT関数が主にデータ型の変換に使用されます。
CAST関数
CAST関数はANSI SQL準拠であり、多くのデータベースシステムで利用できます。
SELECT CAST('123' AS INT); -- '123'を整数型に変換
CAST関数の使用例
SELECT CAST(price AS FLOAT) FROM products; -- price列を浮動小数点数に変換
CONVERT関数
CONVERT関数は、独自のスタイルオプションを持つため、より高度な変換が可能です。ただし、この関数はT-SQLに特有であり、他のデータベースでは使用できない場合があります。
SELECT CONVERT(INT, '123'); -- '123'を整数型に変換
CONVERT関数の使用例
SELECT CONVERT(DATE, '2022-01-01'); -- 文字列を日付型に変換
まとめ
データ型の変換は、データベース操作でしばしば必要になる作業です。CAST関数とCONVERT関数はこのような場合に有用ですが、どちらを使用するかは使用するデータベースシステムと要件によります。データ型の変換に慣れることで、より効率的かつ安全なデータ操作が可能になります。
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