SQLにおいてデータベースからデータを取得する際、重複したレコードが存在する場面に遭遇することが多々あります。特定のカラムで重複を避けたい場合、`DISTINCT`キーワードが役立ちます。この記事では、SQLの`DISTINCT`キーワードの使い方と、それを活用する具体的なケースについて解説します。
目次
DISTINCTキーワードとは
`DISTINCT`キーワードはSQLにおいて、特定のカラムで重複したレコードを排除して結果を返すためのキーワードです。これを使うことで、データの一意性を保証できます。
基本的な使い方
基本的な形式は以下のようになります。
SELECT DISTINCT カラム名 FROM テーブル名;
具体的な例と活用ケース
従業員テーブルから部署名を一意に取得
以下は従業員テーブル(employees)から部署名(department)だけを一意に取得するケースです。
SELECT DISTINCT department FROM employees;
department |
---|
開発 |
営業 |
人事 |
経理 |
複数のカラムで重複を排除
DISTINCTキーワードは複数のカラムにも適用可能です。以下の例では、`city`と`state`の両方で重複を排除します。
SELECT DISTINCT city, state FROM addresses;
city | state |
---|---|
東京 | 東京都 |
大阪 | 大阪府 |
名古屋 | 愛知県 |
注意点と制限事項
NULL値の取り扱い
`DISTINCT`キーワードはNULL値に対しても一意とみなします。つまり、NULLが複数行あった場合、1行だけが出力されます。
性能への影響
DISTINCTキーワードを使用すると、データベースが内部でソートを行うため、大量のデータに対して使用する際は性能に影響を及ぼす可能性があります。
まとめ
SQLの`DISTINCT`キーワードは、特定のカラムにおいて重複したレコードを簡単に排除できる有用な機能です。しかし、性能に影響を及ぼす可能性があるため、使用する際には注意が必要です。特に大規模なデータベースを操作する場合、その影響は無視できません。
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