本記事では、JSONデータをリレーショナルデータに変換するSQLの方法について詳しく解説します。この手法は、APIから収集したJSONデータをデータベースに格納したい場合や、既存のリレーショナルデータベースとの連携を図りたい場合に非常に有用です。
目次
はじめに
JSON(JavaScript Object Notation)は、データ交換のための軽量なデータ形式の一つです。一方、リレーショナルデータは、RDBMS(リレーショナルデータベース管理システム)で広く用いられています。この二つのデータ形式の間での変換は、多くの現代のアプリケーション開発で一般的な作業です。
JSONデータとリレーショナルデータの基本
JSONデータの特性
JSONデータは、名前と値のペアで構成され、シンプルなデータ構造を持っています。
リレーショナルデータの特性
リレーショナルデータは、テーブル、行、列から成る構造を持っています。各行は一意のキーによって識別されます。
変換方法
手法1: SQLのJSON関数を使用
SQLにはJSONデータを扱うための関数がいくつか存在します。これを使用することで、JSONデータをリレーショナルデータに変換できます。
SELECT JSON_VALUE(json_column, '$.key')
FROM table_name;
具体的な例
JSONデータ | SQLクエリ | 出力 |
---|---|---|
{“名前”: “田中”, “年齢”: 30} | SELECT JSON_VALUE(json_column, ‘$.名前’) FROM table_name; | 田中 |
{“名前”: “山田”, “年齢”: 25} | SELECT JSON_VALUE(json_column, ‘$.年齢’) FROM table_name; | 25 |
手法2: 一時テーブルを使用
一時テーブルを作成し、そのテーブルにJSONデータを挿入。その後、SQLのJOINやSELECTを使用して、リレーショナルデータとして利用する方法です。
-- 一時テーブルを作成
CREATE TEMP TABLE temp_table AS
SELECT * FROM json_populate_record(NULL::your_table, json_data);
具体的な例
JSONデータ | 一時テーブル | SQLクエリ | 出力 |
---|---|---|---|
{“名前”: “田中”, “年齢”: 30} | temp_table | SELECT 名前 FROM temp_table; | 田中 |
{“名前”: “山田”, “年齢”: 25} | temp_table | SELECT 年齢 FROM temp_table; | 25 |
まとめ
JSONデータとリレーショナルデータの間でのデータ変換は多くのアプリケーションで必要とされます。SQLのJSON関数や一時テーブルを使用することで、この変換作業を効率的に行うことができます。
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