SQLは、リレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)でデータを操作するための言語です。特に、JOIN処理は非常によく使用される操作の一つです。しかし、LEFT JOINとINNER JOINは何が違い、どのようなケースで使い分けるべきなのでしょうか。本記事では、具体的なデータテーブルを使ってこの二つのJOIN処理の違いを解説します。
目次
基本的なJOIN処理の説明
JOIN処理とは、2つ以上のテーブルを特定の条件に基づいて結合する操作です。以下は、JOIN処理でよく使用されるテーブルの一例です。
ID | Name |
---|---|
1 | Alice |
2 | Bob |
ID | UserID | Score |
---|---|---|
1 | 1 | 90 |
2 | 2 | 80 |
LEFT JOINとは
LEFT JOINは、左テーブルの全てのレコードと、右テーブルのマッチするレコードが出力されるJOINです。マッチしない場合、右テーブルのフィールドにはNULLがセットされます。
LEFT JOINの実用例
SELECT Users.ID, Users.Name, Scores.Score
FROM Users
LEFT JOIN Scores ON Users.ID = Scores.UserID;
このSQL文により得られる結果は以下です。
ID | Name | Score |
---|---|---|
1 | Alice | 90 |
2 | Bob | 80 |
INNER JOINとは
INNER JOINは、両テーブルにマッチするレコードのみが出力されます。マッチしないレコードは出力されません。
INNER JOINの実用例
SELECT Users.ID, Users.Name, Scores.Score
FROM Users
INNER JOIN Scores ON Users.ID = Scores.UserID;
このSQL文により得られる結果は以下です。
ID | Name | Score |
---|---|---|
1 | Alice | 90 |
2 | Bob | 80 |
違いと使い分け
LEFT JOINはマッチしないレコードも取得できるのに対し、INNER JOINはマッチするレコードのみ取得できます。LEFT JOINは、右テーブルにないデータも確認したい場合に使います。一方、INNER JOINは、両テーブルに存在するデータだけが必要な場合に使用します。
まとめ
LEFT JOINとINNER JOINの使い分けは非常に重要です。LEFT JOINは右テーブルのデータがなくても左テーブルのデータを出力しますが、INNER JOINは両テーブルにデータが存在する場合にしか出力されません。この違いを理解することで、より効率的なデータ操作が可能になります。
created by Rinker
¥4,554
(2024/11/21 10:54:58時点 Amazon調べ-詳細)
コメント