この記事では、SQLにおいて複数テーブルのJOINと集約関数を如何に効果的に活用するかを解説します。具体的なテーブルのデータ例とそれを操作するSQLクエリのコード例を用いて説明します。
目次
はじめに
SQL(Structured Query Language)は、データベース管理のための言語です。この記事では、SQLでの複数テーブルのJOINと集約関数の使い方を学びます。これらはデータ分析やレポート作成、アプリケーションのバックエンド開発などで頻繁に使用されます。
テーブルの構造
まずは、この記事で使用するテーブルの構造を理解しましょう。
employees(社員テーブル) | orders(注文テーブル) |
---|---|
employee_id, name, department | order_id, employee_id, total_price |
JOINについて
JOINとは、2つ以上のテーブルを結合する操作です。
INNER JOIN
INNER JOINは、結合条件に一致するレコードだけを返します。
SELECT e.name, o.total_price
FROM employees e
INNER JOIN orders o ON e.employee_id = o.employee_id;
LEFT JOIN
LEFT JOINは、左テーブルの全レコードと右テーブルの一致するレコードを返します。
SELECT e.name, o.total_price
FROM employees e
LEFT JOIN orders o ON e.employee_id = o.employee_id;
集約関数について
集約関数は、複数の行の値を一つの値にまとめる関数です。
SUM関数
SUM関数は、特定の列の値の合計を求めます。
SELECT SUM(total_price)
FROM orders;
COUNT関数
COUNT関数は、行数をカウントします。
SELECT COUNT(*)
FROM orders;
JOINと集約関数の併用
複数テーブルのJOINと集約関数を併用することで、より高度なデータ操作が可能です。
SELECT e.department, COUNT(*), SUM(o.total_price)
FROM employees e
INNER JOIN orders o ON e.employee_id = o.employee_id
GROUP BY e.department;
まとめ
SQLでの複数テーブルのJOINと集約関数は、データ分析やレポート作成において非常に有用です。独自のニーズに応じて、これらの機能をうまく組み合わせることで、より効率的なデータ操作が可能となります。
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