この記事では、MySQLで提供されているAES_ENCRYPTとAES_DECRYPT関数を用いて、データの暗号化と復号をどのように行うかについて詳細に説明します。これらの関数は、特にセキュリティが重要なデータを扱う際に有用です。具体的な使用例やSQLコードを交えて、分かりやすく解説していきます。
目次
AES_ENCRYPTとAES_DECRYPTとは
AES(Advanced Encryption Standard)は、データを安全に暗号化するための一般的な暗号アルゴリズムです。MySQLにおいては、このアルゴリズムを利用したAES_ENCRYPTとAES_DECRYPTという2つの関数が提供されています。
AES_ENCRYPTの基本構文
AES_ENCRYPT関数は、以下のような形で使用されます。
AES_ENCRYPT(data, key_string)
AES_DECRYPTの基本構文
一方で、AES_DECRYPT関数は以下のように使用されます。
AES_DECRYPT(crypt_str, key_string)
関数の使用例
ここでは具体的な使用例を通して、これらの関数の使い方を理解していきましょう。
データベースとテーブルの作成
まずは、使用するデータベースとテーブルを作成します。
CREATE DATABASE sampleDB;
USE sampleDB;
CREATE TABLE userInfo (
id INT PRIMARY KEY AUTO_INCREMENT,
username VARCHAR(50),
password VARBINARY(256)
);
データの挿入と暗号化
次に、AES_ENCRYPT関数を使用してデータを暗号化しながら挿入します。
INSERT INTO userInfo(username, password) VALUES ('John', AES_ENCRYPT('password123', 'secret_key'));
データの抽出と復号化
最後に、AES_DECRYPT関数を使用してデータを復号化しながら抽出します。
SELECT id, username, AES_DECRYPT(password, 'secret_key') FROM userInfo WHERE username = 'John';
関数の注意点
これらの関数を使用する上での注意点としては、以下のものがあります。
- key_stringは暗号化と復号化で同じものを使用する必要があります。
- AES_ENCRYPT関数で暗号化したデータはVARBINARY型で保存することが推奨されます。
関数 | 注意点 |
---|---|
AES_ENCRYPT | VARBINARY型で保存 |
AES_DECRYPT | key_stringは暗号化と復号化で同じ |
まとめ
この記事では、MySQLでのデータ暗号化と復号化を行うAES_ENCRYPTとAES_DECRYPT関数について詳しく解説しました。セキュリティが重要なデータを安全に扱うために、これらの関数の使い方をしっかりと理解することが重要です。
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