この記事では、SQLにおけるデータベース設計において重要な「正規化」について、その実践的なアプローチを解説します。
目次
はじめに:正規化とは?
正規化とは、データベース内のデータを効率的かつ整合性を保つ形で設計・保管するプロセスです。不要なデータの重複を排除し、データの整合性を保ちつつ、効率よくデータを検索、更新することができます。
正規化のメリットとデメリット
メリット
デメリット
正規形とは
データベースの正規化にはいくつかの「正規形」があります。1NF(第一正規形)から始まり、BCNF(ボイス・コッド正規形)までが一般的です。
正規形 | 説明 |
---|---|
1NF | すべてのカラムが原子的な値を持つ |
2NF | 1NF + 部分関数従属性を排除 |
3NF | 2NF + 推移的関数従属性を排除 |
BCNF | すべての決定因子が候補キーである |
実践的な正規化のアプローチ
要件定義とテーブル設計
最初にどのようなデータを格納するか、その要件を明確にします。例として、商品の在庫管理システムを設計する場合、以下のようなテーブルが考えられます。
テーブル | フィールド |
---|---|
商品 | 商品ID, 商品名, 価格 |
在庫 | 商品ID, 在庫数 |
注文 | 注文ID, 商品ID, 数量 |
各テーブルを正規化
設計したテーブルに対して、各正規形に照らし合わせて正規化を進めます。必要ならばテーブルを分割したり、新しいテーブルを追加します。
-- 商品テーブル(第二正規形まで正規化)
CREATE TABLE 商品 (
商品ID INT PRIMARY KEY,
商品名 VARCHAR(255),
価格 INT
);
データの整合性を確認
正規化後のテーブル設計が完了したら、データの整合性を確認します。主に、参照整合性(外部キー制約)や一意性制約を設定することで整合性を保つことが可能です。
まとめ
正規化はデータベース設計において重要なステップです。正規形に基づいてテーブルを設計し、データの整合性を確保することで、効率的なデータベースを構築できます。設計段階でしっかりと正規化を行うことで、後々の運用がスムーズになるでしょう。
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