SQLでデータの集計を行う際、平均値を求める場合が多々あります。特に、企業で社員の給与に関する分析を行う場面でよく使用されます。この記事では、SQLのAVG関数を用いて、部門ごとの社員の平均給与を計算する具体的な方法を解説します。
目次
AVG関数とは
AVG関数は、SQLの集計関数の一つで、指定した列の平均値を計算する関数です。数値型のデータに対して使用することが一般的です。
基本構文
AVG関数の基本的な構文は以下のようになります。
SELECT AVG(column_name)
FROM table_name;
AVG関数の使用例:社員の平均給与を部門ごとに計算
企業において、部門ごとの平均給与を知ることは、給与設定や人事評価、予算計画などにおいて非常に重要です。ここでは、`employees`テーブルと`departments`テーブルを使用して、部門ごとの平均給与を求めるSQLクエリの例を示します。
テーブル構造とサンプルデータ
まず、分析の基になるテーブル構造とサンプルデータを以下に示します。
employeesテーブル | departmentsテーブル |
---|---|
社員ID, 社員名, 給与, 部門ID | 部門ID, 部門名 |
1, 田中, 500000, 1 | 1, 人事 |
2, 鈴木, 450000, 1 | 2, 営業 |
3, 佐藤, 520000, 2 | 3, 開発 |
4, 高橋, 600000, 3 |
SQLクエリ
以下が部門ごとの平均給与を計算するSQLクエリです。
SELECT d.部門名, AVG(e.給与) as 平均給与
FROM employees e
JOIN departments d ON e.部門ID = d.部門ID
GROUP BY d.部門名;
クエリ結果
このクエリを実行すると、以下のような結果が得られます。
部門名 | 平均給与 |
---|---|
人事 | 475000 |
営業 | 520000 |
開発 | 600000 |
まとめ
SQLのAVG関数を使用すると、部門ごとに社員の平均給与を簡単に計算することができます。特に企業での人事評価や予算計画において、このような分析は非常に有用です。具体的なSQLクエリを用いた例を参考に、ぜひ自社のデータ分析に活用してください。
created by Rinker
¥4,554
(2024/11/22 10:55:01時点 Amazon調べ-詳細)
コメント