この記事では、SQLのBETWEEN演算子について詳しく解説します。BETWEEN演算子は、データベースから特定の範囲に該当するデータを抽出する際に非常に便利です。具体的なコード例とその解説、そして実践的な演習問題を通じて、BETWEEN演算子の使い方をマスターしましょう。
目次
何故BETWEEN演算子が必要なのか
データベースに保存されている情報から特定の範囲のデータを抽出したい場面は多々あります。例えば、特定の期間内の売上データや、ある年齢層に属する顧客情報などが該当します。このような場合に、BETWEEN演算子を使うと簡単かつ効率的にデータを抽出できます。
BETWEEN演算子の基本的な使い方
BETWEEN演算子は、指定した範囲内で値が存在するレコードを選択します。基本的な構文は以下の通りです。
-- 基本的な構文
SELECT * FROM テーブル名 WHERE 列名 BETWEEN 値1 AND 値2;
具体的な例
仮に「employees」というテーブルがあり、その中に「salary」という列が存在するとします。この列から年収が5万から10万の範囲にあるレコードを抽出する場合は、以下のようにSQL文を記述します。
-- 年収が5万から10万の範囲のレコードを抽出
SELECT * FROM employees WHERE salary BETWEEN 50000 AND 100000;
NOT BETWEENの使用例
BETWEEN演算子で指定した範囲に該当しないレコードを抽出する場合、NOT BETWEENを使用します。
-- 年収が5万以下または10万以上のレコードを抽出
SELECT * FROM employees WHERE salary NOT BETWEEN 50000 AND 100000;
実践的な演習問題
以下のテーブルを例に取り、BETWEEN演算子を使ったSQLの問題をいくつか提供します。
ID | Name | Age |
---|---|---|
1 | Taro | 25 |
2 | Hanako | 30 |
3 | Yumi | 22 |
4 | Koichi | 29 |
問題1: Ageが25歳以上30歳以下のレコードを抽出
この問題のSQL文は以下の通りです。
-- Ageが25歳以上30歳以下のレコードを抽出
SELECT * FROM ユーザー情報 WHERE Age BETWEEN 25 AND 30;
問題2: Ageが25歳未満または30歳より上のレコードを抽出
この問題のSQL文は以下の通りです。
-- Ageが25歳未満または30歳より上のレコードを抽出
SELECT * FROM ユーザー情報 WHERE Age NOT BETWEEN 25 AND 30;
まとめ
BETWEEN演算子は、SQLで特定の範囲のデータを簡単に抽出するための非常に便利なツールです。この記事を参考に、BETWEEN演算子を効率よく使いこなして、データ分析やレポート作成を行ってください。
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