SQLでのエラーハンドリングは重要な作業の一つです。特に、詳細なエラー情報を効率的に取得できると、問題解決が速やかに進みます。この記事では、SQLの`CATCH`ブロックで使用する`ERROR_SEVERITY()`や`ERROR_STATE()`関数について、具体的な使用例とともに解説します。
目次
エラーハンドリングとは
エラーハンドリングは、プログラムがエラーに遭遇したときに適切な処理を行う仕組みです。SQLでは、`TRY…CATCH`構文を使用してエラーハンドリングを行います。
基本的なTRY…CATCHの構文
基本的な`TRY…CATCH`の構文は以下のようになります。
BEGIN TRY
-- ここでエラーが発生する可能性があるSQL文を書く
END TRY
BEGIN CATCH
-- エラー時の処理
END CATCH
ERROR_SEVERITY()とERROR_STATE()
SQL Serverの`CATCH`ブロックでは、エラーの詳細情報を取得するために`ERROR_SEVERITY()`や`ERROR_STATE()`といった関数が用意されています。それぞれの関数の役割は以下の通りです。
関数名 | 説明 |
---|---|
ERROR_SEVERITY() | エラーの重大度を取得 |
ERROR_STATE() | エラーの状態を取得 |
ERROR_SEVERITY()の具体例
ERROR_SEVERITY()関数は、エラーの重大度を数値で取得します。
BEGIN CATCH
PRINT 'Error Severity is: ' + CAST(ERROR_SEVERITY() AS VARCHAR(50))
END CATCH
重大度レベルの意味
重大度レベルとその意味は以下の通りです。
重大度 | 説明 |
---|---|
0-10 | 情報メッセージ |
11-16 | エラー |
17-25 | システムエラー |
ERROR_STATE()の具体例
ERROR_STATE()関数は、エラーの状態情報を数値で取得します。
BEGIN CATCH
PRINT 'Error State is: ' + CAST(ERROR_STATE() AS VARCHAR(50))
END CATCH
ERROR_STATE()の使い方
ERROR_STATE()は主にカスタムエラーをスローする際に使用します。
RAISERROR ('This is a custom error', 16, 2)
まとめ
この記事では、SQLの`CATCH`ブロックで`ERROR_SEVERITY()`や`ERROR_STATE()`を使用したエラー情報の詳細取得について解説しました。これらの関数をうまく使うことで、エラーの発生源を特定しやすくなります。
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