SQLでデータクレンジングとビジュアライゼーションを行う方法

この記事では、SQLを用いてデータクレンジングとビジュアライゼーションを行う方法について詳しく解説します。データクレンジングは、データの質を向上させるために不正確な、不完全な、重複したデータを修正または削除するプロセスです。一方で、ビジュアライゼーションは、データを視覚的に表現し、理解を深める手法です。

目次

データクレンジングとは

データクレンジングは、データベース内の情報を整理し、不必要なデータを削除または修正するプロセスです。これは、ビジネスの意思決定に役立つ高品質なデータを生成するために重要なステップです。

データクレンジングの主な手法

データクレンジングにはいくつかの主な手法があります。

  • 欠損値の処理
  • 外れ値の処理
  • 重複値の削除
  • 不正確なデータの修正

欠損値の処理

欠損値はNULLや空白といった、データが存在しない箇所です。これを処理する一般的な方法は以下です。

UPDATE your_table
SET your_column = 'default_value'
WHERE your_column IS NULL;

外れ値の処理

外れ値は、データの一般的な範囲から逸脱している値です。

DELETE FROM your_table
WHERE your_column > value_threshold;

重複値の削除

DELETE FROM your_table
WHERE row_id NOT IN (
  SELECT MIN(row_id)
  FROM your_table
  GROUP BY column_to_be_unique
);

不正確なデータの修正

UPDATE your_table
SET your_column = 'correct_value'
WHERE your_column = 'incorrect_value';

ビジュアライゼーションとは

ビジュアライゼーションは、データを視覚的に理解しやすい形に変換するプロセスです。これにより、複雑なデータも短時間で把握できます。

SQLで可能なビジュアライゼーション手法

SQLで可能なビジュアライゼーション手法は主に以下の通りです。

  • データ集計
  • データフィルタリング

データ集計

SELECT column1, COUNT(*)
FROM your_table
GROUP BY column1;

データフィルタリング

SELECT * FROM your_table
WHERE your_conditions;

実際のデータクレンジングとビジュアライゼーションの例

ここでは、日本の都市ごとの人口と気温についてのデータを用いた例を挙げます。

都市人口(万人)気温(度)
東京378015.6
大阪266416.7
テーブル名称1:日本の都市データ

このデータでのデータクレンジング

このテーブルでは、外れ値や重複値は見られません。しかし、仮に気温に外れ値(例:-999)があった場合、次のSQLクエリで削除できます。

DELETE FROM city_data
WHERE temperature = -999;

このデータでのビジュアライゼーション

このデータを用いて、都市ごとの人口を集計するSQLクエリは以下の通りです。

SELECT city, COUNT(*)
FROM city_data
GROUP BY city;

まとめ

この記事では、SQLでのデータクレンジングとビジュアライゼーションについて詳しく解説しました。データクレンジングでデータの質を高め、ビジュアライゼーションでそのデータを視覚的に捉えることができれば、より正確なデータ分析が可能となります。

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