この記事では、SQLでよく用いられる文字列結合関数`CONCAT()`と`CONCAT_WS()`について、その違いと使用例について詳しく解説します。`CONCAT()`と`CONCAT_WS()`は、複数の文字列を一つにまとめる際に便利な関数ですが、それぞれに特有の特性と利点があります。この記事を読むことで、これらの関数を効率よく使用できるようになるでしょう。
目次
CONCAT()とは
CONCAT()はSQLで基本的な文字列結合を行う関数です。単純に複数の文字列を一つにまとめることができます。
SQLコマンド | 結果 |
---|---|
CONCAT(‘こんにちは’, ‘ ‘, ‘世界’) | こんにちは 世界 |
CONCAT()の使い方
CONCAT()関数は、カンマで区切って複数の文字列を渡します。
SELECT CONCAT('こんにちは', ' ', '世界');
NULL値の扱い
CONCAT()関数では、NULL値が引数として渡された場合、結果もNULLとなります。
SELECT CONCAT('こんにちは', NULL, '世界');
CONCAT_WS()とは
CONCAT_WS()は”CONCAT With Separator”の略で、複数の文字列を一つにまとめる際に区切り文字(セパレータ)を挿入することができます。
SQLコマンド | 結果 |
---|---|
CONCAT_WS(‘-‘, ‘2023’, ’10’, ’21’) | 2023-10-21 |
CONCAT_WS()の使い方
第一引数に区切り文字を指定し、それ以降の引数に結合したい文字列を渡します。
SELECT CONCAT_WS('-', '2023', '10', '21');
NULL値の扱い
CONCAT_WS()関数では、NULL値が引数として渡された場合、その部分は無視されます。
SELECT CONCAT_WS('-', 'こんにちは', NULL, '世界');
CONCAT()とCONCAT_WS()の比較
関数 | NULL値の扱い | 区切り文字の挿入 |
---|---|---|
CONCAT() | 結果がNULL | 不可 |
CONCAT_WS() | 無視 | 可 |
まとめ
SQLでの文字列結合には`CONCAT()`と`CONCAT_WS()`があり、それぞれに用途と特性があります。特に、`CONCAT_WS()`は区切り文字を挿入することができるため、フォーマットを整えたい場合に便利です。一方で、`CONCAT()`はシンプルな結合を行いたい場合に使われます。この記事で紹介した各関数の特性を理解し、適切に使い分けることが重要です。
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