この記事では、SQLにおけるDELETEとTRUNCATEの二つの命令に関する詳細な解説をします。これらはテーブルからデータを削除するための命令ですが、それぞれには特定の使用シーンと違いがあります。それらを理解することで、効率的なデータ管理が可能になります。
目次
DELETEとは
DELETE文は、指定した条件に一致する行をテーブルから削除します。この命令は、特定のレコードだけを削除する場合によく用いられます。
特徴 | 説明 |
---|---|
条件指定可能 | WHERE句を使って削除する行を指定できる |
トランザクション対応 | 削除操作をロールバック可能 |
処理速度 | 遅い(行ごとに削除処理) |
ログ記録 | 各行の削除に対してログが生成される |
使用例
DELETE FROM employees WHERE age > 60;
TRUNCATEとは
TRUNCATE文は、テーブルからすべての行を高速で削除します。この命令は、テーブルの全レコードを一括削除する場合に使用されます。
特徴 | 説明 |
---|---|
条件指定不可 | テーブル内のすべての行を削除 |
トランザクション対応 | 通常はロールバック不可 |
処理速度 | 高速(テーブル全体を削除) |
ログ記録 | 通常はログが生成されない |
使用例
TRUNCATE TABLE employees;
DELETEとTRUNCATEの違い
DELETEとTRUNCATEの主な違いは、削除範囲、速度、ログ記録、トランザクション対応などです。以下のテーブルで簡単に比較します。
項目 | DELETE | TRUNCATE |
---|---|---|
削除範囲 | 条件指定可能 | 全行削除 |
処理速度 | 遅い | 高速 |
ログ記録 | あり | 通常はなし |
トランザクション | 対応 | 通常は非対応 |
各使用シーン
DELETEとTRUNCATEにはそれぞれの使用シーンがあります。具体的には以下の通りです。
- DELETE:特定の行だけを削除したい場合
- TRUNCATE:テーブルの全データを高速に削除したい場合
まとめ
DELETEとTRUNCATEは、SQLでデータを削除するための命令ですが、それぞれに違いと特定の使用シーンがあります。DELETEは条件を指定して行を削除できる一方で、処理速度が遅く、ロールバックが可能です。TRUNCATEは高速にテーブルの全データを削除することができますが、通常は条件指定やロールバックはできません。適切な命令を選ぶことで、効率的なデータ管理が可能となります。
created by Rinker
¥4,554
(2024/11/23 11:00:41時点 Amazon調べ-詳細)
コメント