データベースのバックアップとリストアは、データの維持・保護において非常に重要なタスクです。特に、大規模なデータベースではフルバックアップだけでは時間がかかる場合もあります。そこで差分バックアップが役立ちます。この記事では、SQLで差分バックアップデータのリストア方法とそのステップについて解説します。
目次
差分バックアップとは
差分バックアップとは、最後のフルバックアップ以降に変更されたデータのみをバックアップする方法です。これにより、フルバックアップよりも短い時間でバックアップを完了させることができます。
バックアップの種類 | 説明 |
---|---|
フルバックアップ | データベースのすべてのデータをバックアップ |
差分バックアップ | 最後のフルバックアップ以降に変更されたデータのみバックアップ |
差分バックアップのリストアの前提条件
差分バックアップのリストアを行う前に、いくつかの前提条件が必要です。
- 最後のフルバックアップのデータが必要
- 差分バックアップデータ
- リストアを行う環境(データベースサーバー)
差分バックアップのリストアステップ
フルバックアップのリストア
最初に、最後に取得したフルバックアップをリストアします。
RESTORE DATABASE YourDatabase
FROM DISK = 'FullBackupPath'
WITH NORECOVERY;
差分バックアップのリストア
次に、差分バックアップをリストアします。
RESTORE DATABASE YourDatabase
FROM DISK = 'DifferentialBackupPath'
WITH RECOVERY;
ステップ | コマンド | 説明 |
---|---|---|
フルバックアップのリストア | RESTORE DATABASE … WITH NORECOVERY; | フルバックアップをリストアし、さらなるリストアを待機 |
差分バックアップのリストア | RESTORE DATABASE … WITH RECOVERY; | 差分バックアップをリストアして完了 |
まとめ
差分バックアップとは、最後のフルバックアップ以降に変更されたデータのみをバックアップする手法です。リストアを行うには、最後のフルバックアップデータと、その後の差分バックアップデータ、それとリストア環境が必要です。具体的なステップとしては、最初にフルバックアップをリストアし、その後で差分バックアップをリストアします。これによって、効率的かつ確実にデータを復元することができます。
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