SQLで自己結合を用いて過去のデータと増減率を計算する方法

この記事では、SQLを使用して自己結合を行い、過去のデータと比較して増減率を計算する手法について解説します。データテーブルを用いて具体的な例を示し、実際にどのようにコードを書くべきかを詳しく説明します。

目次

自己結合とは何か

自己結合とは、同一のテーブルを複数回参照することで、レコード間の関連性を調査する手法です。具体的には、一つのテーブル内で行を結合し、新しいテーブルビューを生成します。

自己結合の種類

主に以下の二つの種類があります。

  • INNER JOIN
  • LEFT JOIN

INNER JOINは両方のテーブルにマッチするレコードのみを返し、LEFT JOINは左テーブルの全てのレコードと、右テーブルのマッチするレコードを返します。

増減率の計算方法

増減率は通常、以下の式で計算されます。
\[ \text{増減率} = \frac{{\text{後の期間の値} – \text{前の期間の値}}}{{\text{前の期間の値}}} \times 100 \]
この計算をSQLで行う際には、自己結合が非常に有用です。

自己結合で増減率を計算するSQLの書き方

次に、自己結合で増減率を計算する具体的なSQLのコードを見てみましょう。

サンプルデータテーブル

まず、使用するサンプルデータテーブルを以下に示します。

年月売上
2021-01100
2021-02120
2021-03110
サンプルデータテーブル

コードの説明

SELECT
  A.年月 AS 当月,
  B.年月 AS 前月,
  A.売上 AS 当月売上,
  B.売上 AS 前月売上,
  ((A.売上 - B.売上) / B.売上) * 100 AS 増減率
FROM
  sales AS A
INNER JOIN
  sales AS B
ON
  A.年月 = DATE_ADD(B.年月, INTERVAL 1 MONTH);

このコードでは、同一の`sales`テーブルをAとBとして参照し、自己結合を行っています。ON句にて、Aの年月がBの年月より1ヶ月進んでいるという条件を設定しています。これにより、当月と前月の売上が1つの行にまとめられ、増減率が計算されます。

まとめ

自己結合はSQLで非常に強力なツールであり、特に時系列データにおいて前後のデータを比較したいというような場合に有用です。今回解説した増減率の計算手法を用いれば、貴社のビジネスにおいても高度なデータ分析が可能になります。

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