この記事では、SQLのビューとGROUP BYを組み合わせたデータ集計の方法について詳しく説明します。データベースで大量のデータを効率的に集計するためには、ビューとGROUP BYの併用が有用です。具体的なSQLコードとともに、その方法と活用ケースについて見ていきましょう。
目次
ビュー(View)とは
ビューは、SQLのSELECT文によって取得される結果セットを一つの仮想テーブルとして保存する機能です。ビューは複雑なクエリを簡素化したり、セキュリティーの観点から特定の列や行だけを公開するために使われます。
ビューの作成方法
ビューを作成するには、CREATE VIEWステートメントを使用します。
CREATE VIEW ビュー名 AS
SELECT 列1, 列2,...
FROM テーブル名
WHERE 条件;
GROUP BYとは
GROUP BY句は、指定した列の値が同じデータをグループ化するSQLの機能です。グループ化されたデータに対して集計関数(SUM, AVGなど)を使って集計を行うことができます。
GROUP BYの基本的な使用方法
GROUP BYを使った基本的なSQLクエリの例を以下に示します。
SELECT 列1, COUNT(列2)
FROM テーブル名
GROUP BY 列1;
ビューとGROUP BYの組み合わせ
ビューとGROUP BYを組み合わせることで、より効率的なデータ集計が可能になります。具体的には、ビューで複雑な条件を先に処理しておき、その後でGROUP BYによる集計を行います。
具体的な例
仮想的な「商品売上データ」テーブルとして以下のようなテーブルがあるとします。
商品ID | 商品名 | 販売数 | 販売日 |
---|---|---|---|
1 | リンゴ | 100 | 2022-01-01 |
1 | リンゴ | 50 | 2022-01-02 |
2 | バナナ | 60 | 2022-01-01 |
2 | バナナ | 40 | 2022-01-02 |
1. まずはビューを作成します。
CREATE VIEW 売上ビュー AS
SELECT 商品ID, 商品名, SUM(販売数) AS 合計販売数
FROM 商品売上データ
GROUP BY 商品ID, 商品名;
2. ビューを使用して、さらに集計を行います。
SELECT 商品名, SUM(合計販売数)
FROM 売上ビュー
GROUP BY 商品名;
まとめ
ビューとGROUP BYを組み合わせることで、複雑なデータ集計を効率的に行うことができます。ビューで前処理をしておけば、その後の集計が簡単になり、性能も向上します。特に大規模なデータを扱う場合には、この組み合わせは非常に有用です。
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