SQLにおいて、データの更新(UPDATE)は日常的な操作の一つです。しかし、一括で全てのデータを更新するのではなく、特定の条件に一致するデータのみを更新する場合が多いです。そのような状況で「WHERE句」が役立ちます。この記事では、SQLのWHERE句を使用したデータの条件更新の手法について、具体的なコード例とともに詳しく解説します。
目次
基本構文
SQLでWHERE句を使用したデータの更新を行う基本的な構文は以下の通りです。
UPDATE テーブル名
SET 列名1 = 値1, 列名2 = 値2, ...
WHERE 条件;
この構文において、「WHERE 条件」の部分で条件を指定します。この条件に一致するデータのみが更新されます。
具体的な例
準備
以下のような「社員」テーブルを例にします。
社員ID | 名前 | 年齢 | 部署 |
---|---|---|---|
1 | 田中 | 25 | 開発 |
2 | 鈴木 | 30 | 営業 |
3 | 佐藤 | 22 | 開発 |
年齢の更新
年齢が25歳以上の社員の年齢を+1するSQL文は以下の通りです。
UPDATE 社員
SET 年齢 = 年齢 + 1
WHERE 年齢 >= 25;
これを実行すると、以下のようなテーブルに更新されます。
社員ID | 名前 | 年齢 | 部署 |
---|---|---|---|
1 | 田中 | 26 | 開発 |
2 | 鈴木 | 31 | 営業 |
3 | 佐藤 | 22 | 開発 |
複数条件での更新
WHERE句で複数条件を指定する場合、ANDやORを使用できます。例えば、開発部の社員で年齢が25歳以上の社員の年齢を+1する場合は以下のSQL文になります。
UPDATE 社員
SET 年齢 = 年齢 + 1
WHERE 年齢 >= 25 AND 部署 = '開発';
まとめ
WHERE句を使用したデータの条件更新は、特定の条件に一致するデータを効率よく更新するための重要な手法です。基本構文を理解し、適切な条件で使用することで、データベースの管理が格段に便利になります。
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