TinyPNGは安全?画像アップロードの仕組み・保存期間・利用時の注意点

TinyPNGは、画像をアップロードしてファイルサイズを小さくするWebサービスです。安全性を考えるときは、画像が自分の端末の外へ送信されることと、運営元が公表している保存・削除方針を分けて確認する必要があります。

公開用の画像を圧縮する用途には便利ですが、個人情報や機密情報を含む画像まで無条件にアップロードしてよいわけではありません。この記事では、公式情報をもとに仕組みと注意点、ローカル処理との使い分けを解説します。

公式情報の確認日:2026年10月20日。仕様や規約は変更されることがあるため、利用時にはリンク先の最新情報もご確認ください。

目次

TinyPNGの仕組み:画像をサーバーへ送って圧縮する

TinyPNG公式サイトでは、ブラウザーから画像をアップロードし、サービス側で圧縮した画像をダウンロードします。アプリのインストールは不要ですが、画像処理が自分のパソコン内だけで完結する仕組みではありません。

端末から画像をアップロードし、サーバーで圧縮した画像をダウンロードする流れ
TinyPNGの基本的な処理の流れ。画像は端末の外へ送信されます。

公式サイトでは、見た目への影響を抑える非可逆圧縮を説明しています。「非可逆」とは元のデータを完全には復元できない方式です。圧縮後も必ず同一画質になるという意味ではないため、元画像は別に保存し、文字や細部、色の見え方を確認しましょう。

無料で使える範囲と有料プランがあります。枚数・容量などの条件は変わることがあるため、必要な画像を扱えるかは利用時の画面で確認してください。

アップロードした画像は保存される?公式の取り扱い

運営元Tinify B.V.の利用規約では、主に次の内容が示されています。

  • 画像:一時的に保存・最適化され、48時間以内に削除されます。
  • 利用ログ:IPアドレス、ブラウザーの種類、日時、転送ファイルの識別情報などが記録される場合があり、ログは31日以内に削除されます。
  • 画像の権利:投稿したコンテンツの権利は利用者に残り、サービス提供に必要な一時保存・変更を運営元と委託先に許可する形です。
  • 委託先:サービス提供のための外部事業者による処理や、法令等に基づく開示の扱いも規約に記載されています。

「48時間以内に削除」は、画像そのものについての説明です。利用ログやアカウント情報まで同じ期間で消えるという意味ではありません。また、これは運営元が公表している方針であり、本記事でサーバー内部の削除状況やセキュリティを独立に検証したものではありません。

TinyPNGを使うときに確認したいリスク

外部サーバーへ画像を送る以上、データの取り扱いや利用者側の操作には注意が必要です。ただし、それだけを理由に「TinyPNGが画像を不正利用している」「ダウンロードするとスパイウェアに感染する」とは判断できません。

次の図は旧版記事で使用したリスクの模式図です。図中の流出・不正プログラムの表現は、TinyPNGで実際に起きた事故や通常の動作を示すものではありません。

旧版記事のオンライン処理のリスク模式図。TinyPNGの事故実例を示すものではありません
旧版の説明図です。TinyPNGでの流出や感染が確認されたという意味ではありません。

1.そもそも外部へ送ってよい画像か

身分証、顧客情報が写った画面、未公開の業務資料などは、圧縮する前に外部サービスへ送信してよいかを確認してください。会社や取引先のルールで禁止されている場合、保存期間が短くても利用できません。判断できない画像はアップロードせず、社内で認められた方法や端末内での処理を選びましょう。

2.画像に含まれる位置情報なども送信される

写真には、見た目には分からない撮影日時やGPS位置情報などのメタデータが含まれることがあります。TinyPNG公式サイトは不要なメタデータを除去すると説明していますが、圧縮後に削除されることと、アップロード前に情報を送らないことは別です。外部へ渡したくない情報は、送信前に端末上で削除・確認してください。

また、Developer APIの公式ドキュメントには、著作権情報、撮影日時、GPS位置情報などを保持するオプションがあります。Web版・API・プラグインを同じ設定だと考えず、使う方法と出力画像を確認しましょう。画像に写った住所や顔などは、メタデータを消すだけでは取り除けません。

3.公式サイトとダウンロードするファイルを確認する

利用する際は、URLがhttps://tinypng.com/であることを確認してください。似た名前の別サービスを、同じ運営元だと思い込まないことが大切です。

画像を圧縮するつもりなのに、別のアプリや拡張機能、実行ファイルのインストールを求められた場合は、そのまま進めないでください。OS・ブラウザー・画像を開くソフトを更新し、ブラウザーの警告を無視しないことも基本的な対策です。これらはWebサービス全般に共通する注意点で、TinyPNGに固有の感染事例を示すものではありません。

外部へ送れない画像はローカル環境で圧縮する

機密性の高い画像には、パソコン内で圧縮・書き出しが完結する方法が向いています。画像編集ソフトなどでローカル処理を行えば、その圧縮処理のために画像を外部サービスへ送らずに済みます。

端末内で元画像を圧縮し、圧縮後の画像を保存する流れ
端末内で圧縮が完結する場合のイメージ。図に通信の矢印はありますが、ローカル圧縮自体に画像のアップロードは不要です。

ただし、「インストール型ソフトなら必ずローカル処理」「ローカルなら情報漏えいやウイルス感染の可能性はほぼゼロ」とは言えません。クラウド処理や自動同期の有無、保存先、ソフトの入手元と更新状況を確認する必要があります。有料か無料かだけでは安全性を判断できません。

利用前のチェックリスト

  • 公式サイトを開いているか。
  • その画像を外部サービスへ送信してよいか。
  • 写り込みや位置情報など、送る必要のない情報を除いたか。
  • 画像と利用ログの保存方針を確認したか。
  • 元画像を残し、圧縮後の画質と必要なメタデータを確認できるか。

まとめ

TinyPNGは、画像を外部サーバーへ送って圧縮するサービスです。公開済み・公開予定の画像でも、内容や付随情報を確認したうえで使いましょう。機密画像や外部送信が認められていない画像には、端末内で完結する処理を選ぶのが基本です。サービスを一律に危険視するのではなく、画像の内容、公式の取り扱い、所属先のルールに合わせて判断してください。

更新時に、旧版の「データ搾取」「スパイウェア感染」をTinyPNG固有のリスクのように述べた箇所と、ローカル処理ならリスクがほぼゼロとする表現を見直しました。いずれも、その断定を裏付ける根拠を示していなかったためです。

この記事を書いた人

実務の現場で詰まりがちなポイントを地図にするITブログ「IT trip」を運営。Windows/Office(Teams・Excel)からSQL、サーバ運用、ガジェットまで、再現性のある手順と“なぜそうなるか”を丁寧に解説します。読んだらすぐ試せること、そして迷った人の次の一歩が見えることを大切にしています。

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