法人向けクラウドストレージを徹底比較！XServerドライブとOneDriveの違いと導入メリット

近年、リモートワークや社内外でのデータ共有が当たり前のように行われるようになり、ビジネスシーンにおいてはクラウドストレージの導入が不可欠となっています。私も過去に複数のクラウドストレージを検討し、社内に取り入れた経験がありますが、その際に何よりも重視したのが「コストパフォーマンス」と「使い勝手」です。やはり毎日の仕事で使うツールだからこそ、使いやすさやサポート体制、さらにはセキュリティ面までしっかり評価しないと後々苦労することになりますよね。

今回は数あるクラウドストレージの中でも、特に国内法人向けとして人気急上昇中の「XServerドライブ」と、世界的にも広く利用されているMicrosoft社の「OneDrive」を比較しながら、それぞれの特徴や導入メリット、具体的な使い勝手をご紹介します。実際の導入事例や個人的な体験談を交えながら解説していきますので、自社にクラウドストレージの導入を検討されている方はぜひ参考にしてみてください。

クラウドストレージ導入の重要性と選定ポイント

クラウドストレージを導入することで、社内のデータを一元管理できるようになり、ファイルの紛失や更新漏れといったリスクが大幅に減らせます。また、場所を問わずデータにアクセスできるため、社外や在宅勤務でもスムーズに作業を進められ、結果として生産性の向上や業務効率化につながります。ただし、数あるクラウドストレージの中からどれを選べばよいか悩んでしまう企業も少なくありません。導入の際に考慮すべきポイントを挙げると以下のようになりますが、それぞれのポイントを踏まえて、今回は「XServerドライブ」と「OneDrive」にフォーカスします。

コストパフォーマンス

クラウドストレージを長期的に使用する場合、利用料金の安さだけではなく、容量やユーザー制限、追加料金の有無などをチェックする必要があります。大規模な組織ほどユーザー数が増える傾向にあるので、ユーザー数無制限のプランがあるかどうかは非常に重要な観点といえます。

セキュリティとサポート体制

社内の重要データを預ける以上、セキュリティが強固であることが前提条件です。アクセス制限や通信暗号化など、法人利用に適した機能があるかを確認しましょう。また、トラブルが起きた時に頼りになるサポート体制があるかも大切です。

操作性・連携性

実際の業務で多用するファイル形式に対応しやすいか、あるいは社内で使っているツールとの連携がスムーズかどうかも使い勝手を大きく左右します。クラウド上で閲覧・編集できる機能があるかどうかも使い方によっては重要です。

XServerドライブとは？国内シェアNo.1企業が提供する法人向けストレージ

「XServerドライブ」は、クラウドインフラサービスで国内シェアNo.1を誇るエックスサーバー株式会社が提供する法人向けクラウドストレージです。導入企業数はすでに4,500社を突破しており、業界を問わず多種多様な企業が利用しています。特筆すべきは、ユーザー数が無制限で利用できるという点です。人数が多いほどコストが跳ね上がりがちなのがクラウドサービスの宿命ですが、XServerドライブなら「何人でも月額2,970円～」という料金設定で、かつ1TBという大容量を確保できます。

XServerドライブのおすすめポイント

XServerドライブにはいくつかの魅力的なポイントがありますが、中でも大きいのが以下のような特徴です。

ユーザー数無制限で定額制

大規模チームでも追加料金を気にせず使えるのは非常にありがたいです。プロジェクトベースで人員を増やしていく場合でも、コストを一定に抑えられます。

法人向けのセキュリティ対策

アクセス権限の細かい設定や通信の暗号化など、企業レベルでの利用を想定したセキュリティ機能が充実しています。万が一のトラブルを未然に防ぐログ機能もあり、外部への情報漏えい対策が行いやすくなっています。

初心者にも安心なサポート

24時間365日のメールサポートに加えて、電話サポートや専任スタッフによる導入支援も選べるので、クラウドツールに不慣れな従業員がいても安心してスタートできます。

OneDriveとは？Microsoftアカウントと連携したグローバルなサービス

OneDriveはMicrosoft社が提供するクラウドストレージで、個人から法人まで幅広く利用されています。最大の強みは、Microsoft 365（旧Office 365）などのオフィスソフトとの高い連携力です。WordやExcel、PowerPointなどはクラウド上で簡単に編集ができ、複数人が同時にファイルを開いて共同作業することもできます。グローバル企業が運営しているため海外拠点とのデータ共有にも向いており、世界規模でのシェアは非常に大きいです。

OneDriveのおすすめポイント

Microsoft 365とのシームレスな連携

WordやExcelなどおなじみのアプリケーションとの連携が強力です。特にOffice製品を使いこなす企業にとっては魅力的で、日常的な書類の共同編集がスムーズになります。

世界的に普及している安心感

Microsoftという大企業のサービスなので、グローバルでのサポート体制やセキュリティ対策などは一定の信頼性があります。海外事業を行っている企業にとっては安心材料になるかもしれません。

無料プランや個人向けプランも充実

個人向けのOneDriveは無料でも一定の容量を利用できますが、法人向けではより大きな容量や企業向けの機能が含まれるプランを契約することで、多人数での共同作業がしやすくなります。

XServerドライブとOneDriveの機能比較

ここでは、2つのサービスをわかりやすく比較するために表形式でまとめてみます。各項目をチェックしながら、自社にどちらのほうが向いているかを検討すると良いでしょう。

項目	XServerドライブ	OneDrive（法人向け）
基本料金	月額2,970円～（1TB/ユーザー数無制限）	プランによる（月額数百円～数千円/1ユーザー）
ユーザー数	無制限	プランにより1ユーザーごとの課金
容量	1TB～（最大容量拡張プランもあり）	プランにより変動（1TB～無制限）
セキュリティ機能	アクセス制限、通信暗号化、監視ログなど充実	Microsoft 365との連携で追加機能も利用可
サポート体制	24時間365日メール、電話サポート	Microsoftの公式サポート窓口（英語対応含む）
主な強み	ユーザー数無制限、国内企業の運営	Microsoft 365との強い連携、グローバル規模
無料プランの有無	フリープランあり（2GBまで）	個人向けプランは無料枠あり（法人向けは試用期間）

料金面とユーザー数の視点：スモールビジネスから大企業まで

XServerドライブの大きな魅力の一つは、何人で利用しても定額であることです。中小企業でも急激に社員数が増えることがありますが、そのたびに料金が変わると運用コストが読みづらくなります。定額であればコスト計画が立てやすく、「これから社員を増やしていく方針」という企業にも向いています。さらに、フリープランも用意されており、有料プランの操作感をそのまま試せるのは導入前の大きな判断材料になります。

一方のOneDrive（法人向けプラン）は、プランによっては1ユーザーあたりで課金されるため、人数が増えれば増えるほど料金も高くなる可能性があります。ただし、Office 365利用の一環であれば、ある程度OneDriveが標準で使えるケースもありますので、既にMicrosoft 365を導入している場合はコスト面でそれほどデメリットにならないケースもあります。

セキュリティと管理面：日本企業ならではの安心感

クラウドストレージの導入を検討する上で見落とせないのがセキュリティ対策です。XServerドライブは国内企業が運営していることもあり、日本の企業文化や商慣習に合ったサポートが期待できます。アクセス権限の細かな設定や監視ログの確認によって、「いつ」「誰が」「どのファイルに」アクセスしたかをチェックできるのは、情報統制が必要な組織にとって大きな安心材料です。さらに、電話サポートやメールサポートが日本語で365日対応しているのも、何かトラブルがあった時に頼りになります。

OneDriveはMicrosoftがグローバル規模で運用しているため、世界水準のセキュリティ体制を敷いています。しかし、問い合わせ窓口が英語ベースになる場合や、法人プランの詳細設定が分かりづらいと感じる企業担当者も多いようです。とはいえ、多言語対応のサポートが必要な国際的な企業にとっては大きな強みになる場合もあり、一概にどちらが優れているかは企業の実情次第ともいえます。

管理者視点でのメリット

管理者にとっては、どこからでも管理コンソールにアクセスし、ユーザーの追加や削除、アクセス権限の設定などが手軽に行えるという点が重要です。XServerドライブはこれらの操作を分かりやすいUIで提供しており、管理者の負担が少ないと評判です。また、部署別にストレージ領域を分けたり、プロジェクトごとにフォルダを作ったりする使い方も柔軟に行えます。OneDriveも機能自体は充実していますが、Office 365との総合管理が必要になるため、機能が多すぎて逆に分かりづらくなる場合もあるようです。

操作性と使いやすさ：ユーザーがすぐ馴染むかがポイント

クラウドストレージは実際に使う社員が「使いやすい」「すぐに操作が分かる」と感じることが重要です。どんなに高性能でも、操作が複雑であれば社員全員に浸透するまで時間がかかってしまい、業務効率はなかなか上がりません。

XServerドライブの操作感

XServerドライブはWebブラウザでアクセスする管理画面のUIがシンプルに設計されており、フォルダの作成やファイルのアップロード、共有用リンクの発行など、基本的な操作を迷うことなく行えます。さらに、iOS/Androidの専用アプリを使えば、スマートフォンやタブレットからも簡単にファイルの閲覧・アップロードが可能です。テレワークや出張先からでもスムーズに業務を進められるため、働き方改革を推進する企業にはうってつけといえます。

OneDriveの操作感

OneDriveはMicrosoft 365との親和性が高いため、日頃からOfficeアプリを使いこなしている社員であれば馴染みやすい面があります。WordやExcel、PowerPointをクラウド上で開き、共同編集する場面では強力な機能を発揮します。ただし、企業によっては「Officeアプリをあまり使わない」「独自のソフトを活用している」などの事情がある場合、恩恵が少ない可能性もあります。加えて、複数の機能が統合されているため、慣れるまでは少し時間がかかるとの声も聞かれます。

導入事例と使い方：XServerドライブの具体的な活用シーン

XServerドライブは、業種・規模を問わずさまざまな企業に導入されており、とりわけ大容量のデータをやりとりするような現場で威力を発揮しています。たとえば動画制作会社やWeb制作会社では、大量の画像・動画ファイルをクライアントとやり取りする必要があるため、ユーザー数無制限で大容量を安定利用できるXServerドライブが好まれる傾向にあります。さらに、テレワーク中のスタッフとのファイル共有にもスムーズに対応できるため、「拠点間での連携が取りやすい」「スタッフがどこからでも仕事を進められる」と評判です。

フリープランの活用例

XServerドライブにはフリープランがあり、2GBのストレージを無料で利用できます。有料プランと同等の機能を試せるため、小規模のチームやまずはお試しとして導入を検討している企業にとって最適です。さらに、フリープランから有料プランに移行する際も、既存のデータや設定を引き継いだままスムーズにアップグレードできるため、導入ハードルがとても低いのが特徴です。

導入時のチェックリスト：失敗しないクラウドストレージの選び方

クラウドストレージを導入する際、検討すべきポイントを再確認してみましょう。前述した内容を踏まえつつ、具体的な導入ステップを整理しておくと、スムーズに運用を開始できます。

要件整理と優先順位

自社で扱うデータの容量や共有方法、セキュリティレベルの必要度合いを洗い出し、優先順位をつけておくことが大切です。「ユーザー数が多い」「動画や画像の大容量ファイルが多い」「海外とのやりとりが多い」など、企業ごとに事情はさまざまなので、自社の実情にマッチしたサービスを選びましょう。

無料トライアルやフリープランの活用

サービスによっては一定期間の無料トライアルや、XServerドライブのようなフリープランが用意されています。実際に使用してみて操作感や社内の評判を確認するのがベストです。テスト導入でわかった課題や要望を洗い出し、正式導入時に改善策を立てておくとスムーズに移行できます。

サポート体制の確認

問い合わせ対応の時間帯や言語、連絡方法はサービスによって異なります。国内企業であれば、電話サポートやメールサポートの応答も日本語でスムーズに行えます。一方、グローバルサービスの場合は英語がメインとなる可能性もあるため、社内で対応できるかどうかを事前に確認しておきましょう。

移行手順とバックアップ

既存の社内ストレージや他社クラウドからの移行が発生する場合は、データ移行の手順やバックアップ手法をあらかじめ計画しておく必要があります。特に大容量ファイルを扱っている場合は、移行にかかる時間やストレージの構造変更なども考慮が必要です。

まとめ：XServerドライブとOneDrive、どちらを選ぶべきか

XServerドライブは国内企業が提供するサービスでありながら、ユーザー数無制限、1TBからの大容量を定額で利用できる点が光ります。フリープランが用意されているので、まずは小さなプロジェクトで試せるハードルの低さも魅力です。サポート体制や操作性も国内仕様でわかりやすいため、クラウドストレージの導入が初めてという企業や、比較的ITリテラシーに自信がないという場合でも安心して使えるでしょう。

一方、OneDriveはMicrosoftが提供するグローバルなサービスで、Microsoft 365との連携に強みがあります。すでにOffice 365を導入している企業や海外拠点を持つ企業などにとっては、世界規模のサポートや既存ツールとの親和性が魅力的です。ただし、ユーザーごとに課金が発生するプランが多いため、人数によってはコストがかさむ可能性があります。

最終的な選択は「自社のビジネス形態や利用シーンに合わせた最適解」を見つけることが重要です。人数が増えても定額で安心、かつ日本語サポートを重視したい企業であればXServerドライブが有力候補となりますし、グローバル展開やOffice製品の利用が中心の企業であればOneDriveを選ぶメリットが大きくなるでしょう。

XServerドライブ導入を検討するならまずはフリープランを試そう

XServerドライブはユーザー数無制限、大容量1TBというコスパの良さに加え、法人向けのセキュリティや管理機能が充実しています。何より、2GBまで利用できるフリープランが用意されており、有料プランと同様の機能を無料で試せるのは大きなメリットです。実際の運用を想定しながら、管理者やスタッフの声を拾い上げて検証できるため、導入後のイメージが格段につかみやすくなります。

さらに、フリープランから有料プランへのアップグレードによって、格段に大きなストレージ容量を活かした運用をすぐに始められます。例えば、社内データの共同編集からクライアントへのファイル送付までを一元化することで、さまざまなファイル置き場に散在していたデータを一括管理しやすくなりますし、取引先とのやり取りもスピーディーにこなせるでしょう。

フリープランから有料プランへ移行するメリット

データやフォルダ構成をそのまま引き継げる

フリープランで構築したフォルダツリーやアクセス権設定をそっくりそのまま引き継げるので、追加作業を最小限に抑えられます。

さらに広がるストレージ容量

フリープランでは2GBまでしか使えませんが、有料プランでは1TB以上に拡張でき、大容量ファイルも気兼ねなくアップロードできます。

最大限に活かせる法人向け機能

フリープランでも法人向け機能は一通り試せますが、大規模なデータを扱う段階になってこそ、ユーザー数無制限や細かなアクセス権管理機能の真価が発揮されます。

結論：XServerドライブはコスパ良し・サポート良しの注目サービス

ここまでXServerドライブとOneDriveを比較してきましたが、国内企業や中小規模のビジネスにとっては、導入ハードルの低さやユーザー数無制限で定額というわかりやすい料金体系が魅力のXServerドライブが有力候補となるでしょう。海外拠点を持つグローバル企業やOffice 365をフルに活用している企業ではOneDriveとの親和性が高く、プロセスがスムーズに進むかもしれません。

しかしながら、XServerドライブはフリープランがあり、有料プランに劣らない機能を実装しているのが大きな強みです。初期費用を抑えたいと考えている企業にとっても、まずはフリープランで使い勝手を確かめられる点はとても安心できるポイントではないでしょうか。導入後のサポート体制も整っているので、「使ってみたらわからないことが多い」といった場合にも国内スタッフが丁寧に対応してくれるのは心強いところです。

クラウドストレージは企業のデジタルトランスフォーメーション（DX）を推進する基盤でもあり、「どのサービスを使うか」で業務の効率と生産性が大きく変わってきます。自社の将来的な方針やチーム構成を踏まえながら、XServerドライブやOneDriveのような主要な選択肢をしっかり比較し、最適なツールを選んでください。特に「ユーザー数が増える見込みがある」「日本語でのサポートを重視したい」という企業には、XServerドライブがとてもおすすめです。ぜひ一度フリープランを試して、その利便性を実感してみてはいかがでしょうか。