Excelで列が再表示できないときの対処法とショートカットの活用術

再表示方法操作手順特徴
ホームタブホーム > セル > 書式 > 表示/非表示 > 列の再表示公式ヘルプに準拠しており、確実性が高い
右クリック隣接する列見出しを選択 > 右クリック > 再表示スムーズにアンハイド可能、慣れると早い
CTRL+Shift+0ショートカット操作環境によっては無効化される可能性が高い

このように見ると、確実性を求めるならメニュー操作や右クリックが無難だということがわかります。日々の業務では、ショートカットを使うよりも手堅い方法を把握しておくほうが、ちょっとしたトラブルを回避できて安心感があります。

独自ショートカットを設定してみよう

それでも「やはりショートカットで列再表示を行いたい」というニーズはあるかもしれません。特に業務でExcelを頻繁に使う方は、キーボードから手を離さずに一連の作業をこなせるとストレスフリーですよね。そこで、独自のマクロを割り当てておくことで、自分専用のショートカットを作る方法を検討してみるのも面白いです。

VBAマクロで列再表示を行う方法

ExcelのVBAを使うと、簡単なスクリプトを書いて列を再表示する機能をショートカットに割り当てることが可能です。以下は、一例として選択中のシートで非表示の列をすべて表示するためのマクロです。

Sub UnhideAllColumns()
    Cells.EntireColumn.Hidden = False
End Sub

上記のマクロをVBAエディタに貼り付け、保存したら、「マクロのオプション」画面からCTRL+Shift+Uなど、自分の使いやすいショートカットキーを割り当ててみてください。こうすることで、非表示になっている列をまとめて表示させることができます。

もし特定の範囲内の列だけ再表示したいのであれば、範囲を指定してHiddenプロパティをFalseにするような工夫を加えると、より柔軟にカスタマイズできます。マクロの設定自体は決して難しくなく、ちょっとした慣れで快適に使えるようになるのが魅力です。

ショートカット割り当て時の注意点

CTRL+Shift+Uなど自分好みのキーを設定したとしても、同じショートカットが他のマクロやWindowsの機能に割り当てられていると上書きされてしまう可能性があります。特にセキュリティ関連の設定が厳しい企業のPC環境では、IT部門の承認がないとマクロの実行やショートカット割り当てが制限されているケースもあるので、事前に確認しておくとスムーズです。

また、Excelのバージョンによってはマクロのセキュリティレベルが高めに設定されている場合もあるので、セキュリティセンターからマクロの実行を許可する手順もあわせて確認しておくことをおすすめします。

ショートカットを活用すると業務がどう変わるか

ショートカットが上手に使えるようになると、表作成や集計といった反復作業にかかる時間が短縮されて、全体の作業効率が大きく向上します。たとえば営業部門で毎日同じようなフォーマットのExcelを更新するときに、いちいちマウスで操作するのではなく、キー操作だけでサクサク済ませることができると他の業務にも時間を回しやすくなります。これは個人レベルのメリットだけでなく、チーム全体にも良い影響を及ぼすでしょう。

面倒なクリック操作が減るため、疲労感が軽減し、集中力を維持しやすくなります。

一方で、ショートカットを多用すると、周囲の人が自分のExcel操作を引き継いだときに戸惑う可能性もあります。特に独自マクロを使ったショートカット設定は、自分にとっては便利でも、他の人が全く知らない状態だと「何をどうしたらよいのかわからない」という事態になりがちです。

周囲と共有しないまま独自設定だけで作業すると、引き継ぎ時に混乱が生じるリスクがあります。

そういった意味でも、個人の効率とチーム全体のバランスを考えながらショートカットを利用するのが理想です。共有ファイルを扱う場合は、マクロの存在やショートカット割り当てをきちんと同僚に伝えておくと、いざというときに慌てずに済みます。

執筆者のコメント

私が一番苦労したのは、非表示にした列がどの範囲だったのか思い出せなくなってしまうケースでした。最初は「CTRL+Shift+0」で戻そうとしても効かず、途方に暮れたものです。結局は右クリックで再表示したのですが、そのときに「何列隠してたっけ?」と混乱してしまいました。いざというときにちゃんと位置を把握できていないと、探すだけで時間を使ってしまうので、どの列を隠したのかラベルやメモで管理しておくのも大切だと感じています。

まとめ

CTRL+0で列を非表示にできるのに、CTRL+Shift+0で再表示できない問題は、ExcelのバージョンやWindowsのキーボード設定、地域と言語設定などが絡んで引き起こされている可能性があります。公式ドキュメントでも列再表示の標準ショートカットとしては明記されていないため、実質的にはサポート外と考えたほうが無難です。

もし列を再表示したい場合は、メニュー操作や右クリックによる手法を使うことが確実です。業務が忙しい中、少しでも作業を効率化したい場合には、VBAマクロによって独自のショートカットを設定するのも選択肢のひとつです。ただし、独自ショートカットは利用者本人にしか通用しない場合があるため、チームで情報を共有しながら使うのが望ましいでしょう。

Excelは非常に多機能で便利なツールですが、環境によっては思わぬところで操作ができなくなることもあります。普段から複数の方法を知っておくことで、いざショートカットが機能しなくても慌てることなく対処できるようになります。ぜひ、本記事の内容を参考にしていただき、トラブルのないスムーズなExcel操作を目指してみてください。

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