Excel VBAでのバックアップエクスクルーションリスト設定法

この記事では、Excel VBAにおける「##処理」に焦点を当て、バックアップのエクスクルーションリストの設定方法を詳しく解説します。特に、日常の業務で役立つ具体的な応用例を3つ提供します。VBA初心者から経験者まで、より深くVBAを理解し活用するための情報が満載です。

目次

Excel VBAの基本

Excel VBA(Visual Basic for Applications)は、Microsoft Excelに組み込まれたプログラミング言語です。これを用いると、単純作業の自動化だけでなく、高度なデータ分析やレポート作成も可能になります。

そもそも、どこにVBAコードを書いて、どう実行すれば良いのか分からない場合は、以下の記事をご参照ください。

VBAの##処理とは

「##処理」は、VBAコードのコメントアウト部分を指し示すものです。VBAにおけるコメントアウトは、コードの実行を一時的に無効化するための方法であり、コードの解説や、一時的に無効化したいコード部分を区別する際に使用されます。

バックアップのエクスクルーションリスト設定

エクスクルーションリストとは、バックアップ対象から除外したいアイテムを指定するリストです。Excel VBAを使用して、特定のシートやデータをエクスクルーションリストに追加することができます。


Sub SetExclusionList()

    Dim ws As Worksheet
    Dim ExclusionList As Variant
    ExclusionList = Array("不要なシート1", "不要なシート2")

    For Each ws In ThisWorkbook.Worksheets
        For i = LBound(ExclusionList) To UBound(ExclusionList)
            If ws.Name = ExclusionList(i) Then
                'バックアップから除外する処理
                '例: ws.Visible = xlSheetVeryHidden
            End If
        Next i
    Next ws

End Sub

このコードは、特定のシートをエクスクルーションリストに追加するものです。エクスクルーションリストに指定されたシートは、バックアップの対象から除外されます。

応用例

1. 日付に基づくエクスクルーション

バックアップ時、特定の日付のシートのみを除外したい場合の方法です。


Sub DateBasedExclusion()

    Dim ws As Worksheet
    Dim TargetDate As Date
    TargetDate = DateValue("2023/09/14") '指定の日付

    For Each ws In ThisWorkbook.Worksheets
        If ws.Name = Format(TargetDate, "yyyy-mm-dd") Then
            'バックアップから除外する処理
            '例: ws.Visible = xlSheetVeryHidden
        End If
    Next ws

End Sub

2. データの量に基づくエクスクルーション

シートのデータ量(行数)が一定以下のものをバックアップの対象から除外する方法です。


Sub DataAmountExclusion()
    Dim ws As Worksheet
    For Each ws In ThisWorkbook.Worksheets
        If ws.UsedRange.Rows.Count < 10 Then '10行以下のシートを除外
            'バックアップから除外する処理
            '例: ws.Visible = xlSheetVeryHidden
        End If
    Next ws
End Sub

3. ユーザー入力に基づくエクスクルーション

ユーザーからの入力を元に、特定のシートをバックアップの対象から除外する方法です。


Sub UserInputExclusion()

    Dim ws As Worksheet
    Dim ExcludedSheet As String

    ExcludedSheet = InputBox("除外したいシートの名前を入力してください")

    For Each ws In ThisWorkbook.Worksheets
        If ws.Name = ExcludedSheet Then
            'バックアップから除外する処理
            '例: ws.Visible = xlSheetVeryHidden
        End If
    Next ws

End Sub

まとめ

Excel VBAの##処理とバックアップのエクスクルーションリスト設定の基本を学びました。応用例を通じて、日常の業務での利用方法も学べたと思います。この知識を基に、より効率的なバックアップシステムを構築してみてください。

VBAも良いけどパワークエリも良い

VBAの解説をしてきましたが、VBAは正直煩雑でメンテナンス性が悪いです。最近はモダンExcelと呼ばれるパワークエリやパワーピボットへのシフトが進んできています。本サイトでもパワークエリの特集をしており、サンプルデータを含む全11回の学習コンテンツでパワークエリを習得することができます。

クリックするとパワークエリの全11講座が表示されます。

パワーピボットの記事はありません。興味がある場合は、書籍で学んでみてください

コメント

コメントする

目次