Excel VBAで数値形式を一括変更する方法

Excel VBAを使用すると、多数のセルや範囲の数値形式を一括で変更することができます。例として、通貨形式やパーセンテージ形式に変更する方法を取り上げます。本記事では、その基本的な手法と応用例を紹介します。

目次

Excel VBAの基本

Excel VBA(Visual Basic for Applications)は、Microsoft Excelに組み込まれたプログラミング言語です。これを用いると、単純作業の自動化だけでなく、高度なデータ分析やレポート作成も可能になります。

そもそも、どこにVBAコードを書いて、どう実行すれば良いのか分からない場合は、以下の記事をご参照ください。

基本的な手法:数値形式の一括変更

Excelのセルには、様々な数値形式があります。これをVBAで一括変更する方法は以下の通りです。


Sub ChangeNumberFormat()
    Dim rng As Range
    Set rng = ThisWorkbook.Sheets("Sheet1").Range("A1:A10")
    rng.NumberFormat = "$#,##0.00"
End Sub

このコードは、Sheet1のA1からA10の範囲の数値形式を通貨形式に変更します。`NumberFormat`プロパティを使用して、セルの表示形式を指定します。

コードの詳細解説

– `Dim rng As Range`:範囲オブジェクトを宣言します。
– `Set rng = ThisWorkbook.Sheets(“Sheet1”).Range(“A1:A10”)`:Sheet1のA1からA10までの範囲を設定します。
– `rng.NumberFormat = “$#,##0.00″`:選択した範囲の数値形式を通貨形式に変更します。

応用例1:パーセンテージ形式に変更


Sub ChangeToPercentage()
    Dim rng As Range
    Set rng = ThisWorkbook.Sheets("Sheet1").Range("B1:B10")
    rng.NumberFormat = "0.00%"
End Sub

このコードは、Sheet1のB1からB10の範囲の数値形式をパーセンテージ形式に変更します。

応用例2:日付形式に変更


Sub ChangeToDate()
    Dim rng As Range
    Set rng = ThisWorkbook.Sheets("Sheet1").Range("C1:C10")
    rng.NumberFormat = "yyyy/mm/dd"
End Sub

このコードは、Sheet1のC1からC10の範囲の数値形式を日付形式に変更します。

応用例3:カスタム数値形式に変更


Sub ChangeToCustom()
    Dim rng As Range
    Set rng = ThisWorkbook.Sheets("Sheet1").Range("D1:D10")
    rng.NumberFormat = "[Color13]#,#0_);[Red]-#,#0"
End Sub

このコードは、正の数値は特定の色(例:[Color13])で、負の数値は赤色で表示するカスタム数値形式に変更します。

まとめ

Excel VBAを活用することで、繁雑な作業を効率的に自動化することができます。特定の範囲のセルの数値形式を一括変更することは、日々の業務で頻繁に行う作業の一つであり、VBAを使ってこれを自動化することで、作業の効率を大きく向上させることができます。

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VBAの解説をしてきましたが、VBAは正直煩雑でメンテナンス性が悪いです。最近はモダンExcelと呼ばれるパワークエリやパワーピボットへのシフトが進んできています。本サイトでもパワークエリの特集をしており、サンプルデータを含む全11回の学習コンテンツでパワークエリを習得することができます。

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