Excel VBAで締め切りリマインダーを実装する方法

この記事では、Excel VBAを使用して資料提出の締め切りリマインダーを実装する方法を詳しく紹介します。具体的なコード例を交えながら、その機能や応用方法を探っていきましょう。

目次

Excel VBAの基本

Excel VBA(Visual Basic for Applications)は、Microsoft Excelに組み込まれたプログラミング言語です。これを用いると、単純作業の自動化だけでなく、高度なデータ分析やレポート作成も可能になります。

そもそも、どこにVBAコードを書いて、どう実行すれば良いのか分からない場合は、以下の記事をご参照ください。

基本的な締め切りリマインダーのコード

Excel VBAを使用することで、簡単に締め切りリマインダーを実装することができます。以下はその基本的なコードです。


Sub DeadlineReminder()
    Dim LastRow As Long
    Dim i As Long
    Dim Deadline As Date
    Dim Today As Date

    LastRow = ThisWorkbook.Sheets("Sheet1").Cells(ThisWorkbook.Sheets("Sheet1").Rows.Count, "A").End(xlUp).Row
    Today = Date

    For i = 2 To LastRow
        Deadline = ThisWorkbook.Sheets("Sheet1").Cells(i, 2).Value
        If Today > Deadline And ThisWorkbook.Sheets("Sheet1").Cells(i, 3).Value = "" Then
            MsgBox "資料の提出期限が過ぎています。" & ThisWorkbook.Sheets("Sheet1").Cells(i, 1).Value
        End If
    Next i
End Sub

コードの詳細解説

このコードは、Sheet1のB列に締め切り日を、A列に対応するタスクの名前を設定し、C列に提出状況(提出済みなら”提出済み”と入力)を記載することを前提としています。

– `LastRow`: シートの最後の行を取得します。
– `Today`: 現在の日付を取得します。
– `For`ループ: シートの2行目から最後の行までのデータをチェックします。
– `Deadline`: 各行の締め切り日を取得します。
– `If`条件文: 今日の日付が締め切り日を超えており、かつ提出状況が空の場合、メッセージボックスを表示します。

応用例

1. メールでの通知

締め切りが過ぎたら、自動的にメールを送信する機能を追加します。


Sub SendEmailReminder()
    ' 必要なライブラリを参照設定する
    Dim OutApp As Object
    Dim OutMail As Object
    Set OutApp = CreateObject("Outlook.Application")
    Set OutMail = OutApp.CreateItem(0)

    With OutMail
        .To = "example@example.com"
        .Subject = "締め切りリマインダー"
        .Body = "資料の提出期限が過ぎています。確認してください。"
        .Send
    End With

    Set OutMail = Nothing
    Set OutApp = Nothing
End Sub

2. 複数のシートでのリマインダー

複数のシートに分けてタスクが管理されている場合のリマインダーの方法。


Sub MultipleSheetReminder()
    Dim ws As Worksheet
    For Each ws In ThisWorkbook.Worksheets
        Call DeadlineReminder(ws.Name)
    Next ws
End Sub

3. 締め切り日に応じた色の変更

締め切りが近づくとセルの色が変わる機能を追加します。


Sub ColorChangeReminder()
    Dim LastRow As Long
    Dim i As Long
    Dim Deadline As Date
    Dim DaysLeft As Integer
    LastRow = ThisWorkbook.Sheets("Sheet1").Cells(ThisWorkbook.Sheets("Sheet1").Rows.Count, "A").End(xlUp).Row
    For i = 2 To LastRow
        Deadline = ThisWorkbook.Sheets("Sheet1").Cells(i, 2).Value
        DaysLeft = DateDiff("d", Date, Deadline)
        If DaysLeft <= 3 And DaysLeft > 1 Then
            ThisWorkbook.Sheets("Sheet1").Cells(i, 2).Interior.Color = RGB(255, 255, 0) ' 黄色
        ElseIf DaysLeft <= 1 Then
            ThisWorkbook.Sheets("Sheet1").Cells(i, 2).Interior.Color = RGB(255, 0, 0) ' 赤色
        End If
    Next i
End Sub

まとめ

Excel VBAを使用して、資料提出の締め切りリマインダーを効果的に管理する方法を学びました。この基本的なコードをベースに、独自のカスタマイズや機能追加で、より効率的なリマインダーのシステムを構築することができます。

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