Excel VBAを使ってオンラインフィードバックフォームの回答を効率的に処理する方法

現代のビジネスシーンにおいて、オンラインのフィードバックフォームは企業と顧客との間のコミュニケーション手段として不可欠です。しかし、大量の回答を手動で処理するのは時間も労力もかかるもの。そこで、Excel VBAを用いてフィードバックの回答を効率的に処理する方法をご紹介します。

目次

Excel VBAの基本

Excel VBA(Visual Basic for Applications)は、Microsoft Excelに組み込まれたプログラミング言語です。これを用いると、単純作業の自動化だけでなく、高度なデータ分析やレポート作成も可能になります。

そもそも、どこにVBAコードを書いて、どう実行すれば良いのか分からない場合は、以下の記事をご参照ください。

VBAとは

VBA (Visual Basic for Applications) は、Microsoft Office製品に組み込まれているマクロプログラミング言語です。Excelでは、VBAを使用して様々な自動化処理を実現することができます。

基本的なフィードバックフォーム回答の処理

フィードバックフォームの回答は、通常Excelのシートに各回答が行として格納されています。以下はその回答データを整理し、集計する基本的なVBAコードの例です。


Sub ProcessFeedback()
    Dim LastRow As Long
    Dim i As Long

    '回答データが格納されているシートを選択
    Sheets("Feedback").Select

    '最終行を取得
    LastRow = Cells(Rows.Count, 1).End(xlUp).Row

    '回答データを順番に処理
    For i = 2 To LastRow
        'ここに処理を記述(例:評価が5点のものをハイライト)
        If Cells(i, 3).Value = 5 Then
            Cells(i, 3).Interior.Color = RGB(255, 255, 0)
        End If
    Next i

End Sub

このコードは、「Feedback」という名前のシートに格納された回答データを対象に、評価が5点のものを黄色でハイライトする処理を行います。

応用例

1. 回答内容に基づくカテゴリ分け

フィードバックの内容に基づいて、それぞれの回答をカテゴリ別に振り分けることで、分析を行いやすくします。


Sub CategorizeFeedback()
    Dim LastRow As Long
    Dim i As Long
    Dim feedback As String

    Sheets("Feedback").Select

    LastRow = Cells(Rows.Count, 1).End(xlUp).Row

    For i = 2 To LastRow
        feedback = Cells(i, 4).Value
        'キーワードによるカテゴリ分け
        If InStr(feedback, "サポート") > 0 Then
            Cells(i, 5).Value = "サポート関連"
        ElseIf InStr(feedback, "料金") > 0 Then
            Cells(i, 5).Value = "料金関連"
        Else
            Cells(i, 5).Value = "その他"
        End If
    Next i

End Sub

2. 回答日時による処理

回答の日時データを利用して、特定の期間内の回答だけをハイライトすることができます。


Sub HighlightRecentFeedback()
    Dim LastRow As Long
    Dim i As Long
    Dim feedbackDate As Date
    Sheets("Feedback").Select
    LastRow = Cells(Rows.Count, 1).End(xlUp).Row
    For i = 2 To LastRow
        feedbackDate = Cells(i, 2).Value
        '最近1週間以内の回答をハイライト
        If DateDiff("d", feedbackDate, Date) <= 7 Then
            Cells(i, 2).Interior.Color = RGB(255, 0, 0)
        End If
    Next i
End Sub

3. 回答の自動整理

フィードバックの回答を一定の基準に基づき、別のシートに自動で移動させることができます。


Sub OrganizeFeedback()
    Dim LastRow As Long
    Dim i As Long
    Dim feedbackRating As Integer
    Sheets("Feedback").Select
    LastRow = Cells(Rows.Count, 1).End(xlUp).Row
    For i = 2 To LastRow
        feedbackRating = Cells(i, 3).Value
        '評価が3点以下のものを別シートに移動
        If feedbackRating <= 3 Then
            Rows(i).Cut Destination:=Sheets("LowRating").Range("A" & Rows.Count).End(xlUp).Offset(1, 0)
            i = i - 1
        End If
    Next i
End Sub

まとめ

Excel VBAを使用することで、オンラインフィードバックフォームの回答を効率的に処理することができます。上記のコードは基本的な処理の例を示していますが、VBAの強力な機能を駆使すれば、より高

度なデータ処理や分析が実現可能です。日常業務において、フィードバックの処理に多くの時間を割かれている方は、VBAを学ぶことで大幅な効率化を実現できるかもしれません。

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