Excel VBAでWordから外部PDFエディターを起動する方法

この記事では、Excel VBAを使用してWordから外部PDFエディターを起動する方法について詳しく解説します。初心者でも理解しやすいように具体的なコード例とその解説、応用例を含めています。

目次

Excel VBAの基本

Excel VBA(Visual Basic for Applications)は、Microsoft Excelに組み込まれたプログラミング言語です。これを用いると、単純作業の自動化だけでなく、高度なデータ分析やレポート作成も可能になります。

そもそも、どこにVBAコードを書いて、どう実行すれば良いのか分からない場合は、以下の記事をご参照ください。

はじめに

Excel VBAは、ビジネスシーンで多用されるExcelの機能を自動化するためのプログラミング言語です。今回は、Wordの操作をVBAで行い、外部PDFエディターを起動する方法を学びます。

基本コード

以下のコードは、Excel VBAでWordアプリケーションを操作し、外部PDFエディターを起動する基本的な方法です。


Sub LaunchPDFEditorFromWord()
    Dim WordApp As Object
    Dim PDFEditorPath As String

    ' Wordアプリケーションのインスタンスを作成
    Set WordApp = CreateObject("Word.Application")

    ' PDFエディターのパスを指定(例: Adobe Acrobat Reader)
    PDFEditorPath = "C:\Program Files (x86)\Adobe\Acrobat Reader DC\Reader\AcroRd32.exe"

    ' PDFエディターを起動
    WordApp.Shell PDFEditorPath, vbNormalFocus

    ' Wordアプリケーションを終了
    WordApp.Quit
    Set WordApp = Nothing
End Sub

コードの詳細解説

Wordアプリケーションのインスタンス作成

以下の行で、Wordアプリケーションの新しいインスタンスを作成します。
“`Set WordApp = CreateObject(“Word.Application”)“`

PDFエディターのパス指定

このコードでは、Adobe Acrobat Readerを例としていますが、お使いのPDFエディターのパスを指定する必要があります。
“`PDFEditorPath = “C:\Program Files (x86)\Adobe\Acrobat Reader DC\Reader\AcroRd32.exe”“`

PDFエディターの起動

指定したPDFエディターをShellメソッドを使用して起動します。
“`WordApp.Shell PDFEditorPath, vbNormalFocus“`

Wordアプリケーションの終了

終了時にはWordアプリケーションを閉じ、オブジェクトを解放します。
“`WordApp.Quit
Set WordApp = Nothing“`

応用例

1. PDFファイルを直接開く

外部PDFエディターを起動するだけでなく、特定のPDFファイルを直接開くこともできます。


Sub OpenPDFFileFromWord()
    Dim WordApp As Object
    Dim PDFEditorPath As String
    Dim PDFFile As String

    Set WordApp = CreateObject("Word.Application")

    PDFEditorPath = "C:\Program Files (x86)\Adobe\Acrobat Reader DC\Reader\AcroRd32.exe"
    PDFFile = "C:\path\to\your\file.pdf"

    WordApp.Shell PDFEditorPath & " " & PDFFile, vbNormalFocus

    WordApp.Quit
    Set WordApp = Nothing
End Sub

2. 複数のPDFファイルを連続して開く


Sub OpenMultiplePDFsFromWord()
    Dim WordApp As Object
    Dim PDFEditorPath As String
    Dim PDFFiles() As String
    Dim i As Integer

    Set WordApp = CreateObject("Word.Application")

    PDFEditorPath = "C:\Program Files (x86)\Adobe\Acrobat Reader DC\Reader\AcroRd32.exe"
    PDFFiles = Split("C:\path\to\file1.pdf;C:\path\to\file2.pdf", ";")

    For i = LBound(PDFFiles) To UBound(PDFFiles)
        WordApp.Shell PDFEditorPath & " " & PDFFiles(i), vbNormalFocus
    Next i

    WordApp.Quit
    Set WordApp = Nothing
End Sub

3. PDFエディターの異なる機能を呼び出す

特定の機能やオプションを持つPDFエディターの場合、コマンドラインオプションを使用して異なる機能を呼び出すことができます。

まとめ

Excel VBAを使用してWordから外部PDFエディターを起動する方法を学びました。この技術は、日常の作業を効率化するための一つの手法として活用できます。

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