Excel VBAを活用したマイクロコントローラープログラムのアップロード方法

Excel VBAは、Excelの内部で動作するマクロプログラムを作成するための言語ですが、その用途は表計算だけに限定されません。今回の記事では、Excel VBAを使用して、マイクロコントローラーのプログラムをアップロードする方法について詳しく説明します。この方法を利用すると、ExcelのUIを活用して、マイクロコントローラーへのプログラムのアップロード作業を効率化することが可能です。

目次

Excel VBAの基本

Excel VBA(Visual Basic for Applications)は、Microsoft Excelに組み込まれたプログラミング言語です。これを用いると、単純作業の自動化だけでなく、高度なデータ分析やレポート作成も可能になります。

そもそも、どこにVBAコードを書いて、どう実行すれば良いのか分からない場合は、以下の記事をご参照ください。

基本的な考え方

Excel VBAからマイクロコントローラープログラムをアップロードするための基本的な考え方は、以下のステップになります。
1. Excel VBAでシリアル通信を設定する。
2. アップロードしたいマイクロコントローラーのプログラムを読み込む。
3. シリアル通信を通じてマイクロコントローラーにプログラムを転送する。

シリアル通信の設定

シリアル通信をExcel VBAから利用するためには、外部ライブラリを参照設定する必要があります。

Dim SerialPort As Object
Set SerialPort = CreateObject("MSCommLib.MSComm")

このコードを使用することで、シリアル通信を操作するオブジェクトを作成できます。

プログラムの読み込み

マイクロコントローラーのプログラムをVBAで読み込む方法は、以下の通りです。

Dim ProgramData As String
Open "Path_to_your_program.hex" For Binary Access Read As #1
ProgramData = Input$(LOF(1), #1)
Close #1

上記のコードでは、`Path_to_your_program.hex`の部分にアップロードしたいプログラムのパスを指定します。

プログラムの転送

プログラムをシリアル通信を通じてマイクロコントローラーに転送する方法は以下の通りです。

SerialPort.Output = ProgramData

応用例

1. 複数のマイクロコントローラープログラムを選択してアップロード

Excelのドロップダウンリストやボタンを使用して、複数のマイクロコントローラープログラムから選択し、アップロードする方法。

Sub UploadSelectedProgram()
    Dim SelectedProgram As String
    SelectedProgram = ThisWorkbook.Sheets("Sheet1").Range("A1").Value '選択されたプログラムの名前を取得
    'プログラムの読み込みと転送の処理をここに追加...
End Sub

2. 特定の条件に基づいてプログラムを自動選択してアップロード

Excelのデータを分析して、特定の条件に基づいて最適なマイクロコントローラープログラムを自動的に選択し、アップロードする方法。

3. アップロードの進行状況を表示

Excelのプログレスバーを使用して、マイクロコントローラーへのプログラムアップロードの進行状況をリアルタイムで表示する方法。

まとめ

Excel VBAを使用して、マイクロコントローラーのプログラムをアップロードする方法について解説しました。この技術をマスターすることで、より効率的な開発作業が期待できます。

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