Excel VBAでの月次報告の自動送信の実装方法

この記事では、Excel VBAを用いて月次報告の自動送信に関する##処理を詳しく紹介します。具体的なコードとその詳細解説、さらに3つの応用例を含めています。実際の業務での報告作成・送信業務を効率化するためのヒントが詰まっています。

目次

Excel VBAの基本

Excel VBA(Visual Basic for Applications)は、Microsoft Excelに組み込まれたプログラミング言語です。これを用いると、単純作業の自動化だけでなく、高度なデータ分析やレポート作成も可能になります。

そもそも、どこにVBAコードを書いて、どう実行すれば良いのか分からない場合は、以下の記事をご参照ください。

##処理の基本コード

Sub SendMonthlyReport()
    Dim OutApp As Object
    Dim OutMail As Object

    ' Excel Workbook & Worksheet
    Dim wb As Workbook
    Dim ws As Worksheet

    ' Define your workbook and worksheet
    Set wb = ThisWorkbook
    Set ws = wb.Worksheets("Sheet1")

    ' Create Outlook instance
    Set OutApp = CreateObject("Outlook.Application")
    Set OutMail = OutApp.CreateItem(0)

    ' Send email
    With OutMail
        .To = "example@example.com"
        .CC = ""
        .BCC = ""
        .Subject = "月次報告"
        .Body = "添付の月次報告をご確認ください。"
        .Attachments.Add wb.FullName
        .Send
    End With

    ' Cleanup
    Set OutMail = Nothing
    Set OutApp = Nothing
End Sub

コードの詳細解説

Outlookオブジェクトの生成

最初に、Outlookのアプリケーションオブジェクトを生成します。これにより、Outlookを操作するための基本的な設定を行っています。

ワークブックとワークシートの定義

この部分で、操作するExcelのワークブックとワークシートを定義します。今回は現在開いているワークブック(`ThisWorkbook`)と`Sheet1`を対象としています。

メールの送信設定

`OutMail`オブジェクトを使用して、メールの送信先、タイトル、本文、添付ファイルなどの設定を行っています。`Attachments.Add wb.FullName`の部分では、現在のワークブックを添付しています。

応用例

応用例1:特定のセルの値をメールの件名や本文に使用する

With OutMail
    .Subject = "月次報告 " & ws.Cells(1, 1).Value
    .Body = ws.Cells(1, 2).Value & "の報告をご確認ください。"
    .Attachments.Add wb.FullName
    .Send
End With

解説

特定のセルの値を取得して、メールの件名や本文に使用する方法を示しています。例えば、A1セルに日付が入力されていれば、それを件名に含めることができます。

応用例2:複数の宛先にメールを送信する

Dim Addresses As Variant
Addresses = Array("example1@example.com", "example2@example.com")

For Each address In Addresses
    With OutMail
        .To = address
        .Subject = "月次報告"
        .Body = "添付の月次報告をご確認ください。"
        .Attachments.Add wb.FullName
        .Send
    End With
Next address

解説

Arrayを使用して複数の宛先を定義し、それぞれにメールを送信する方法を示しています。

応用例3:特定の条件を満たす場合のみメールを送信する

If ws.Cells(1, 3).Value = "送信" Then
    With OutMail
        .To = "example@example.com"
        .Subject = "月次報告"
        .Body = "添付の月次報告をご確認ください。"
        .Attachments.Add wb.FullName
        .Send
    End With
End If

解説

特定のセルの値が“送信”である場合のみ、メールを送信する方法を示しています。

まとめ

Excel VBAを活用することで、毎月の定型作業を効率化することができます。上述のコードと応用例を参考に、実際の業務に応用してみてください。

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