Excel VBAを使用してWordからプリントソフトウェアでドキュメントを印刷する方法

この記事では、Excel VBAを使用してWordからプリントソフトウェアを起動し、指定したドキュメントを印刷する方法について詳しく説明します。具体的なコードとその詳細解説、さらには多岐にわたる応用例を取り上げています。

目次

Excel VBAの基本

Excel VBA(Visual Basic for Applications)は、Microsoft Excelに組み込まれたプログラミング言語です。これを用いると、単純作業の自動化だけでなく、高度なデータ分析やレポート作成も可能になります。

そもそも、どこにVBAコードを書いて、どう実行すれば良いのか分からない場合は、以下の記事をご参照ください。

Excel VBAを使用してWordのドキュメントを印刷する基本手順

Excel VBAを使用してWordのドキュメントを印刷するための基本的な手順は次のとおりです。

1. Wordのオブジェクトを開く
2. Wordのドキュメントを開く
3. 印刷ソフトウェアを起動
4. ドキュメントを印刷
5. オブジェクトを閉じる


Sub PrintWordDocumentFromExcel()

    Dim WordApp As Object
    Dim WordDoc As Object

    ' Wordアプリケーションのオブジェクトを作成
    Set WordApp = CreateObject("Word.Application")

    ' Wordのドキュメントを開く
    Set WordDoc = WordApp.Documents.Open("C:\path\to\your\document.docx")

    ' ドキュメントを印刷
    WordDoc.PrintOut

    ' オブジェクトを閉じる
    WordDoc.Close
    WordApp.Quit

    Set WordDoc = Nothing
    Set WordApp = Nothing

End Sub

コードの詳細解説

1. まず、Wordアプリケーションのオブジェクトを作成します。これにより、Excel VBAからWordアプリケーションにアクセスすることが可能になります。
2. 次に、指定したパスのWordドキュメントを開きます。
3. `PrintOut`メソッドを使用して、ドキュメントを印刷します。
4. 最後に、WordドキュメントとWordアプリケーションのオブジェクトを閉じ、メモリから解放します。

応用例

1. 特定のプリンタを指定して印刷

特定のプリンタを指定して印刷を行いたい場合、`PrintOut`メソッドの引数を利用します。


WordDoc.PrintOut OutputFileName:="", Printer:="\\YourPrinterName"

2. 複数のドキュメントを連続して印刷

複数のWordドキュメントを連続して印刷したい場合、以下のようにループを使用します。


Dim FilesToPrint As Variant
FilesToPrint = Array("Doc1.docx", "Doc2.docx", "Doc3.docx")
For i = LBound(FilesToPrint) To UBound(FilesToPrint)
    Set WordDoc = WordApp.Documents.Open(FilesToPrint(i))
    WordDoc.PrintOut
    WordDoc.Close
Next i

3. 印刷前に特定の文字列を置換

印刷を行う前に、ドキュメント内の特定の文字列を置換したい場合は、`Replace`メソッドを使用します。


WordApp.Selection.Find.Execute FindText:="oldText", ReplaceWith:="newText", Replace:=2
WordDoc.PrintOut

まとめ

Excel VBAを利用してWordのドキュメントを簡単に印刷する方法や、その応用例について説明しました。これらの手法を組み合わせることで、様々な自動化作業を効率的に行うことができます。

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