この記事では、Excel VBAを利用して、特定の位置の文字を一括で削除する方法について詳しく解説します。初心者でも理解しやすいように具体的なコード例、その解説、応用例を含めています。特定の位置の文字を削除するスキルは、日々の業務でのファイル整理やリネーム時に非常に役立ちます。
Excel VBAの基本
Excel VBA(Visual Basic for Applications)は、Microsoft Excelに組み込まれたプログラミング言語です。これを用いると、単純作業の自動化だけでなく、高度なデータ分析やレポート作成も可能になります。
そもそも、どこにVBAコードを書いて、どう実行すれば良いのか分からない場合は、以下の記事をご参照ください。

Excel VBAを使った文字位置指定の削除方法
Excel VBAを使用すると、独自の処理を行うマクロを作成することができます。以下は、指定した位置の文字を削除する基本的なコードです。
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Sub RemoveSpecifiedChar() Dim targetString As String Dim position As Integer 'テスト用の文字列と削除したい位置 targetString = "SampleText" position = 4 '指定位置の文字を削除 targetString = Left(targetString, position - 1) & Right(targetString, Len(targetString) - position) MsgBox targetString End Sub |
コードの詳細解説
上記のVBAコードの中で重要な部分を以下に解説します。
– targetString = "SampleText"
: 削除をテストする文字列を定義しています。
– position = 4
: 削除したい文字の位置を指定します。この場合、”SampleText”の4文字目「p」が削除されます。
– Left
および Right
関数: 文字列の左側および右側の指定された数の文字を返します。この二つの関数を組み合わせることで、指定した位置の文字を削除します。
応用例
VBAの応用によって、様々な場面での文字削除が実現できます。以下はその応用例です。
応用例1: 複数のセルから指定位置の文字を削除
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Sub RemoveFromCells() Dim rng As Range Dim cell As Range Dim position As Integer '削除したい文字の位置を指定 position = 3 '範囲を選択 Set rng = ThisWorkbook.Worksheets("Sheet1").Range("A1:A10") '各セルから指定位置の文字を削除 For Each cell In rng cell.Value = Left(cell.Value, position - 1) & Right(cell.Value, Len(cell.Value) - position) Next cell End Sub |
このコードは、”Sheet1″のA1からA10の範囲のセルから指定された位置の文字を削除します。
応用例2: 特定の文字を探してその位置の文字を削除
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Sub RemoveAfterFindingChar() Dim targetString As String Dim charToFind As String targetString = "SampleText" charToFind = "p" '文字を検索してその位置を削除 targetString = Replace(targetString, charToFind, "") MsgBox targetString End Sub |
このコードは、文字列から指定した文字「p」を検索し、その文字を削除します。
応用例3: 文字列の最後の文字を削除
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Sub RemoveLastChar() Dim targetString As String targetString = "SampleText" '文字列の最後の文字を削除 targetString = Left(targetString, Len(targetString) - 1) MsgBox targetString End Sub |
このコードは、文字列の最後の文字を削除します。
まとめ
Excel VBAを使うことで、指定した位置の文字を簡単に削除することができます。これは、日常業務でのファイル名やデータの変更時に非常に役立つスキルです。上記の基本的なコードと応用例を参考に、自身の業務に合わせたカスタマイズを行うことができます。
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