Excel VBAを使用してPowerPointのアニメーションを無視してPDFで保存する方法

この記事では、Excel VBAを使用して、PowerPointのアニメーションを無視してPDFで保存する方法について詳しく説明します。初心者でも理解しやすいように具体的なコード例とその解説、応用例を含めています。

目次

Excel VBAの基本

Excel VBA(Visual Basic for Applications)は、Microsoft Excelに組み込まれたプログラミング言語です。これを用いると、単純作業の自動化だけでなく、高度なデータ分析やレポート作成も可能になります。

そもそも、どこにVBAコードを書いて、どう実行すれば良いのか分からない場合は、以下の記事をご参照ください。

Excel VBAを使用してPowerPointをPDFとして保存する

Excel VBAを使用してPowerPointプレゼンテーションを操作するとき、さまざまなタスクを自動化することができます。今回のタスクは、PowerPointのアニメーションを無視して直接PDFとして保存することです。

基本的なコード

次のコードは、PowerPointのアニメーションを無視してPDFとして保存する基本的な方法を示しています。


Sub SavePPTasPDFWithoutAnimation()
    Dim pptApp As Object
    Dim pptPresentation As Object
    Dim strFilePath As String, strSavePath As String
    
    ' PowerPointアプリケーションのオブジェクトを作成
    Set pptApp = CreateObject("PowerPoint.Application")
    strFilePath = "C:\path_to_your_presentation.pptx" ' この部分をあなたのPowerPointファイルのパスに置き換える
    strSavePath = "C:\path_to_save\presentation.pdf" ' この部分をPDFとして保存するパスに置き換える

    ' PowerPointプレゼンテーションを開く
    Set pptPresentation = pptApp.Presentations.Open(strFilePath)
    
    ' アニメーションを無視してPDFとして保存
    pptPresentation.ExportAsFixedFormat strSavePath, 2 ' 2はPDF形式
    
    ' PowerPointプレゼンテーションを閉じる
    pptPresentation.Close
    Set pptPresentation = Nothing
    Set pptApp = Nothing
End Sub

コードの詳細解説

– `CreateObject(“PowerPoint.Application”)`: PowerPointアプリケーションの新しいインスタンスを作成します。
– `pptApp.Presentations.Open(strFilePath)`: 指定したパスのPowerPointプレゼンテーションを開きます。
– `ExportAsFixedFormat`: これはPowerPointプレゼンテーションをPDFとして保存するためのメソッドです。第一引数は保存先のパス、第二引数はファイルの形式を指定するもので、2はPDF形式を意味します。

応用例

1. 複数のPowerPointファイルをPDFとして一括保存

複数のPowerPointファイルを指定のフォルダにPDFとして一括保存する方法です。


Sub SaveMultiplePPTasPDF()
    Dim pptApp As Object
    Dim pptPresentation As Object
    Dim strFolderPath As String
    Dim file As String
    Set pptApp = CreateObject("PowerPoint.Application")
    strFolderPath = "C:\path_to_folder\" ' この部分をあなたのPowerPointファイルが保存されているフォルダのパスに置き換える
    file = Dir(strFolderPath & "*.pptx")
    Do While file <> ""
        Set pptPresentation = pptApp.Presentations.Open(strFolderPath & file)
        pptPresentation.ExportAsFixedFormat strFolderPath & Replace(file, ".pptx", ".pdf"), 2
        pptPresentation.Close
        file = Dir
    Loop
    
    Set pptPresentation = Nothing
    Set pptApp = Nothing
End Sub

2. アニメーションごとのPDFを作成

各アニメーションステップごとに別のPDFを作成する方法です。

3. PowerPointのスライドに注釈を追加してPDFで保存

PowerPointのスライドに注釈を追加してからPDFとして保存する方法です。

まとめ

Excel VBAを利用してPowerPointの操作を自動化することで、多くの時間を節約し、効率的にタスクを完了することができます。特に、PowerPointのアニメーションを無視してPDFとして保存する方法は、プレゼンテーションの配布版を作成する際に非常に役立ちます。

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