Excel VBAを使ったソフトウェアのインストールファイルのバージョン別整理

この記事では、Excel VBAを使用してソフトウェアのインストールファイルをバージョン別に整理する方法を深く掘り下げます。具体的なコードとその詳細な解説、さらに応用例を3つ以上提供します。Excel VBAの知識を持っている方にとって、この情報は非常に価値があるでしょう。

目次

Excel VBAの基本

Excel VBA(Visual Basic for Applications)は、Microsoft Excelに組み込まれたプログラミング言語です。これを用いると、単純作業の自動化だけでなく、高度なデータ分析やレポート作成も可能になります。

そもそも、どこにVBAコードを書いて、どう実行すれば良いのか分からない場合は、以下の記事をご参照ください。

ソフトウェアのインストールファイルをバージョン別に整理するVBAの基本

Sub SortFilesByVersion()
    Dim FilePath As String
    Dim FileName As String
    Dim FileVersion As String
    Dim NewPath As String
    ' 整理したいフォルダのパスを指定
    FilePath = "C:\YourDirectory\"
    FileName = Dir(FilePath & "*.exe")
    ' 全てのexeファイルを確認
    Do While FileName <> ""
        ' ファイルのバージョンを取得
        FileVersion = GetFileVersion(FilePath & FileName)
        ' 新しいフォルダのパスを作成(バージョン名のフォルダとして)
        NewPath = FilePath & FileVersion & "\"
        ' フォルダが存在しない場合、新しいフォルダを作成
        If Not Dir(NewPath, vbDirectory) <> "" Then
            MkDir NewPath
        End If
        ' ファイルを新しいフォルダに移動
        Name FilePath & FileName As NewPath & FileName
        ' 次のファイルを取得
        FileName = Dir
    Loop
End Sub
Function GetFileVersion(FilePath As String) As String
    Dim fso As Object
    Set fso = CreateObject("Scripting.FileSystemObject")
    GetFileVersion = fso.GetFileVersion(FilePath)
    Set fso = Nothing
End Function

コードの詳細解説

上記のVBAコードは、指定されたディレクトリ内の`.exe`ファイルをバージョン別に整理するものです。

1. `SortFilesByVersion` というサブプロシージャを開始します。
2. 必要な変数を宣言します。
3. 整理したいファイルのパスを指定します。
4. そのディレクトリ内の`.exe`ファイルを1つずつ確認します。
5. 各ファイルのバージョンを取得するために`GetFileVersion`関数を使用します。
6. 新しいディレクトリ(バージョン名のフォルダ)を作成します。
7. そのフォルダがまだ存在しない場合は、新しいフォルダを作成します。
8. 指定されたファイルを新しいバージョンフォルダに移動します。

補足事項

– このコードは、`.exe`ファイルのバージョンを取得する目的で設計されています。他の種類のファイルで使用する場合は、拡張子を適切に変更する必要があります。
– `GetFileVersion`関数は、ファイルのフルパスを受け取り、そのファイルのバージョンを返す関数です。

応用例

1. 複数のフォルダを対象にする

ソフトウェアのインストールファイルを複数のフォルダに分散して保存している場合、すべてのフォルダを対象にして整理することができます。

Dim MainFolder As String, SubFolder As String
MainFolder = "C:\MainDirectory\"
SubFolder = Dir(MainFolder, vbDirectory)
Do While SubFolder <> ""
    If SubFolder <> "." And SubFolder <> ".." Then
        Call SortFilesByVersion(MainFolder & SubFolder & "\")
    End If
    SubFolder = Dir
Loop

2. ファイルのバージョンではなく、作成日で整理する

Function GetFileCreationDate(FilePath As String) As Date
    Dim fso As Object
    Set fso = CreateObject("Scripting.FileSystemObject")
    GetFileCreationDate = fso.GetFile(FilePath).DateCreated
    Set fso = Nothing
End Function

3. 特定のバージョンのファイルだけを別のフォルダにコピーする

Sub CopySpecificVersion(FilePath As String, Version As String, Destination As String)
    Dim FileName As String
    FileName = Dir(FilePath & "*.exe")
    Do While FileName <> ""
        If GetFileVersion(FilePath & FileName) = Version Then
            FileCopy FilePath & FileName, Destination & FileName
        End If
        FileName = Dir
    Loop
End Sub

まとめ

Excel VBAを使用してソフトウェアのインストールファイルをバージョン別に整理する方法は、ファイル管理に非常に役立ちます。本記事で紹介した基本的なコードと応用例を参考に、効率的なファイル整理の自動化を実現してください。

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