Excel VBAで外部の圧縮/解凍ツールを実行する方法

この記事では、Excel VBAを使用して外部の圧縮/解凍ツールを実行する方法について詳しく説明します。初心者から中級者向けに具体的なコード例、その解説、そして応用例を3つ以上提供します。

目次

Excel VBAの基本

Excel VBA(Visual Basic for Applications)は、Microsoft Excelに組み込まれたプログラミング言語です。これを用いると、単純作業の自動化だけでなく、高度なデータ分析やレポート作成も可能になります。

そもそも、どこにVBAコードを書いて、どう実行すれば良いのか分からない場合は、以下の記事をご参照ください。

Excel VBAを使用して外部ツールを実行する基本

VBAでは、Shell関数を利用することで外部のプログラムを実行することができます。圧縮・解凍ツールを実行する場合も、このShell関数を利用します。

Dim RetVal As Variant
RetVal = Shell("path_to_tool\tool_name.exe parameter1 parameter2", vbNormalFocus)

上記のコードでは`path_to_tool\tool_name.exe`に実行したいツールのパスを、`parameter1 parameter2`にツールが受け付けるパラメータを指定します。

7-Zipを使用した圧縮・解凍の例

7-Zipは、無料で使える高機能な圧縮・解凍ツールです。以下に7-ZipをVBAから操作する例を示します。

ファイルの圧縮

Dim RetVal As Variant
RetVal = Shell("""C:\Program Files\7-Zip\7z.exe"" a -tzip D:\destination\sample.zip D:\source\sample.txt", vbNormalFocus)

上記のコードは`D:\source\sample.txt`をZIP形式で`D:\destination\sample.zip`として圧縮します。

ファイルの解凍

Dim RetVal As Variant
RetVal = Shell("""C:\Program Files\7-Zip\7z.exe"" x D:\source\sample.zip -oD:\destination\", vbNormalFocus)

上記のコードは`D:\source\sample.zip`を`D:\destination\`に解凍します。

応用例

複数のファイルを一度に圧縮

Excelのシート上に、圧縮したいファイルのパスが列挙されているとします。それらのファイルを一度に圧縮する方法を以下に示します。

Dim RetVal As Variant
Dim Files As String
Dim i As Integer

For i = 1 To ThisWorkbook.Sheets("Sheet1").Range("A1").End(xlDown).Row
    Files = Files & ThisWorkbook.Sheets("Sheet1").Cells(i, 1).Value & " "
Next i

RetVal = Shell("""C:\Program Files\7-Zip\7z.exe"" a -tzip D:\destination\combined.zip " & Files, vbNormalFocus)

特定の拡張子のファイルのみを圧縮

例として、`.txt`の拡張子を持つファイルのみを圧縮する方法を示します。

Dim RetVal As Variant
RetVal = Shell("""C:\Program Files\7-Zip\7z.exe"" a -tzip D:\destination\textfiles.zip D:\source\*.txt", vbNormalFocus)

パスワードを設定して圧縮

Dim RetVal As Variant
RetVal = Shell("""C:\Program Files\7-Zip\7z.exe"" a -tzip -pYourPassword D:\destination\protected.zip D:\source\sample.txt", vbNormalFocus)

まとめ

Excel VBAを使用して外部の圧縮/解凍ツールを実行することは非常に簡単であり、Shell関数を使うことで様々な外部ツールと連携することが可能です。特に7-Zipは非常に使いやすいので、これを機にVBAでの自動化を試してみてはいかがでしょうか。

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