夜中や外出中に自動売買が止まってしまうのは大きな機会損失です。そこで、VPSサーバーを使って24時間運用を行い、障害やメンテナンスがあっても再起動後に自動取引を続行するための自動ログオン設定が注目されています。ここでは、実際に使ってみた体験談や手順、そして「シンクラウドデスクトップ for FX」の利便性について紹介します。
自動ログオン設定とは
自動ログオン設定とは、VPSやパソコンが再起動した際に、あらかじめ登録されたユーザーアカウントで自動的にログインし、MT4やMT5などの自動売買ソフトが起動するようにする設定のことです。もしVPSに自動ログオン設定がなかった場合、再起動後にリモート接続して手動でログイン操作をするまでは自動取引が停止したままになってしまうかもしれません。そんなトラブルを回避して常にトレードを継続させるために、多くのトレーダーがこの設定を活用しています。
何のために必要か
自動売買を24時間稼働させたい理由はいくつもあります。メンテナンスによるサーバー再起動や突然の電源障害はいつ起こるか分かりません。自動売買を行う場合、こうしたトラブルでログアウトしてしまうと、その間のトレードチャンスを逃してしまいます。自動ログオン設定をしておけば、再起動後も自動で取引プラットフォームが動作を再開し、チャンスを逃しにくくなります。
私自身の失敗談
以前、海外旅行中にVPSが更新プログラムの適用で勝手に再起動した経験があります。ふと気になってリモートデスクトップに接続したところ、ログイン画面で止まっており、自動売買がすでに数時間止まっていました。調べてみると、VPSで自動ログオン設定をしておらず、遠隔で気づくのが遅くなったのが原因でした。これを機に自動ログオン設定の重要性を痛感しました。
実際に設定を終えてからは、仮に再起動が発生しても数分後にはまたMT4が起動してEAが動き出します。海外にいようが深夜だろうが取引の停止時間はほぼなくなりました。
Windowsでの自動ログオン設定
WindowsのVPSを使う場合、通常はユーザーがパスワードを入力してログインします。しかし、自動売買専用のVPSなら自動ログオンを有効にすることで、パスワード入力の手間なく取引を再開できます。
設定の基本的な流れ
1. ユーザーアカウント情報の管理
ローカルユーザーとパスワードをあらかじめ用意しておきます。パスワードは強固なものを設定し、管理をしっかりすることが大切です。
2. レジストリエディタを使った自動ログオン
Windowsにはレジストリで自動ログオンを設定する方法があります。レジストリエディタを開き、以下のような設定を行うことが多いです。
– [HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon] に「DefaultUserName」「DefaultPassword」「AutoAdminLogon」などのキーを追加
– 「AutoAdminLogon」の値を「1」にする
3. Windowsの起動を確認
設定を終えたら一度再起動し、自動的にデスクトップが表示されるかを確認します。成功していれば、再起動後すぐにMT4やMT5を起動させるショートカットなどを組み込んでおけば取引が再開されます。
Ubuntuデスクトップでの自動ログオン設定
UbuntuのようなLinux系OSでも、自動ログオンの仕組みを設定できます。Ubuntuのデスクトップ版なら以下のようなステップになります。
1. 「設定」からユーザー管理を開く
Ubuntuの設定メニューから「ユーザー」を選択し、自動ログインのオプションを有効にします。GUIで簡単に操作ができるのでコマンド操作が苦手な方でも安心です。
2. システム再起動と挙動確認
設定を適用しシステムを再起動してみましょう。ログイン画面をスキップして自動的にデスクトップ画面に進めば成功です。
3. MT4やMT5の自動起動
UbuntuではWineなどを利用してMT4やMT5を動かすケースが多くあります。自動起動のスクリプトを設定することで、システム起動後すぐにMT4やMT5が立ち上がるようにすることが可能です。
シンクラウドデスクトップ for FXの魅力
シンクラウドデスクトップ for FXは、自動ログオン設定をはじめとして、FX自動売買に求められるあらゆる機能を網羅しています。メンテナンスや障害が起きても稼働停止を最小限に抑えたい人にとって、頼もしい選択肢です。
サービス概要
シンクラウドデスクトップ for FXは、MetaTrader4やMetaTrader5などの自動売買プログラムを24時間稼働させるためのVPSサービスです。CPU性能・メモリ速度・ディスクアクセス・約定速度にこだわり抜いた設計で、他社のFX自動売買専用VPSを上回る高パフォーマンスを実現しています。
主な特徴
高性能CPUとメモリ
2023年7月7日に行われたCinebenchによるパフォーマンステストでは、他社の1287ポイントに対しシンクラウドデスクトップ for FXが2650ポイントを記録しました。これは約2.1倍の性能差を示しています。メモリ読み込み性能では他社が8032MB/sに対し16457MB/s、書き込み性能では他社が16047MB/sに対し32563MB/sと、同じく約2倍の差を誇ります。
爆速ディスクアクセス
ディスク読み込みが17381MB/sで他社の503MB/sに対して約34倍、書き込みでも15659MB/sで他社の507MB/sに対して約30倍の性能差を記録しています。バックテストやチャート描画などにも大きな影響を与える部分なので、高速さは大きなアドバンテージです。
約定速度も抜群
2023年7月7日にFOREXのデモ口座で計測した結果、約定速度が127ミリ秒と他社の186ミリ秒に比べ1.4倍ほど速い結果になっています。価格の変動が激しい局面でも狙い通りの価格に近い注文を成立させやすいです。
専門知識がなくても安心
自動売買に不要な機能を排除しているため、OSやサーバーの専門知識がなくても快適に運用できます。メンテナンスや障害による再起動時に自動ログオン機能が標準搭載されている点も大きな魅力です。
運用を妨げない高稼働率
稼働率99.99%以上を保証しているため、安心して自動売買を走らせ続けられます。万が一のトラブル時も、充実した日本語サポートがあるので解決までがスムーズです。
Windowsプランの料金
シンクラウドデスクトップ for FXのWindowsプランは、メモリや契約期間に応じて細かくプランが分かれています。キャンペーン期間中は最大で利用料金が50%オフとなり、長期契約のほうが割引率が高くなります。
初回契約時
以下は一例になります(キャンペーン期間:2024年12月23日~2025年2月3日17:00)。
プラン | 1ヶ月契約 | 3ヶ月契約 | 6ヶ月契約 | 12ヶ月契約 |
---|---|---|---|---|
スタートアップ 2GB | 1625円 | 3130円 | 2990円 | 1834円 |
スタートアップ 3GB | 1800円 | 3480円 | 3340円 | 2079円 |
スタンダード 5GB | 3125円 | 5915円 | 5615円 | 3731円 |
スタンダード 6GB | 3350円 | 6605円 | 6305円 | 4046円 |
プレミアム 10GB | 4680円 | 9100円 | 8600円 | 5641円 |
プレミアム 12GB | 5155円 | 10075円 | 9500円 | 6307円 |
エグゼクティブ 16GB | 8225円 | 16150円 | 15000円 | 10500円 |
エグゼクティブ 20GB | 9050円 | 17800円 | 17250円 | 11655円 |
契約更新時
更新時の料金は以下のとおりです(リモートデスクトップ接続ライセンス料金は0円)。
プラン | 1ヶ月契約 | 3ヶ月契約 | 6ヶ月契約 | 12ヶ月契約 |
---|---|---|---|---|
スタートアップ 2GB | 3250円 | 6310円 | 5990円 | 4260円 |
スタートアップ 3GB | 3600円 | 6840円 | 6340円 | 4970円 |
スタンダード 5GB | 6250円 | 12380円 | 11515円 | 7570円 |
スタンダード 6GB | 6700円 | 13210円 | 12410円 | 5780円 |
プレミアム 10GB | 9361円 | 18075円 | 17225円 | 8060円 |
プレミアム 12GB | 10311円 | 19910円 | 18875円 | 9010円 |
エグゼクティブ 16GB | 16450円 | 31815円 | 30000円 | 15000円 |
エグゼクティブ 20GB | 18100円 | 34815円 | 32250円 | 16605円 |
Ubuntuプランの料金
Ubuntuプランは、Windowsに比べてOSのライセンスコストが不要のため、さらにリーズナブルな設定が魅力です。
初回契約時
キャンペーン期間(2024年12月23日~2025年2月3日17:00)内なら最大50%オフ。
プラン | 1ヶ月契約 | 3ヶ月契約 | 6ヶ月契約 | 12ヶ月契約 |
---|---|---|---|---|
スタートアップ | 1140円 | 2200円 | 2101円 | 1288円 |
スタンダード | 2345円 | 4600円 | 4440円 | 2800円 |
プレミアム | 3745円 | 7280円 | 6880円 | 4515円 |
エグゼクティブ | 6870円 | 13480円 | 13020円 | 8757円 |
契約更新時
更新料金は以下のとおり。
プラン | 1ヶ月契約 | 3ヶ月契約 | 6ヶ月契約 | 12ヶ月契約 |
---|---|---|---|---|
スタートアップ | 2280円 | 2200円 | 2101円 | 1840円 |
スタンダード | 4690円 | 4600円 | 4440円 | 4000円 |
プレミアム | 7491円 | 7280円 | 6880円 | 6450円 |
エグゼクティブ | 13740円 | 13480円 | 13020円 | 12510円 |
運用をよりスムーズにするポイント
MT4やMT5のバックアップと自動起動
自動売買では設定ファイルやEA自体のバックアップを取っておくと安心です。再起動時にMT4やMT5が自動で立ち上がるようにショートカットやタスクスケジューラを設定しておくとより完璧です。
ネットワーク回線の品質
VPS側が高性能でも、利用者側のネットワークが不安定だとリモート接続が途切れることがあります。トレード指示には直接影響しないとはいえ、落ち着いて操作ができなくなるので、安定した回線を用意しておくと快適です。
高負荷の時はプランアップを検討
EAを大量に同時稼働させるとCPU負荷やメモリ使用量が大幅に増えます。約定速度やバックテストが遅くなったりクラッシュする恐れもあるので、高負荷が想定される場合には上位プランを検討するのがおすすめです。
私自身は当初、2GBプランで始めましたが、検証でEAを3つ同時に動かしていたところCPU負荷が高くなりました。プレミアム 10GBプランに変えたらスムーズになり、トレードチャンスを逃さなくなりました。
まとめ
自動ログオン設定を活用することで、VPSが再起動しても自動的にログインし、自動売買の停止リスクを抑えられます。特に「シンクラウドデスクトップ for FX」は、FX自動売買専用にカスタマイズされているので、自動ログオン機能や高いサーバーパフォーマンスが期待できるのが大きな魅力です。料金はプランや契約期間によって幅がありますが、キャンペーン期間を活用すればコストを抑えつつ、24時間365日の稼働が実現可能です。トレーダーにとって、チャンスを逃さずに最大限の結果を狙うための心強いサポートになるでしょう。
自分のトレードスタイルに合ったプラン選びと自動ログオン設定の組み合わせが、安定した自動売買のカギになります。メンテナンスや障害時にも慌てずに済むので、安心感がまったく違います。
今後のステップ
プラン選択と申し込み
まずは「シンクラウドデスクトップ for FX」の公式サイトから希望のプランを選び、14日間無料トライアルで使い勝手を試してみましょう。クレジットカード情報が不要なのも気軽に始めやすいポイントです。
自動ログオン設定の反映
WindowsかUbuntuか、それぞれのOSで自動ログオン設定を済ませます。バックテストやデモトレードでしばらく動かしてみて、問題なく再起動後にMT4やMT5が動くかを確認するのがおすすめです。
実運用の開始
準備が整ったら、いよいよ実運用へ。稼働状況を適度にモニタリングしながら、必要に応じてプラン変更や設定調整を行い、自動売買環境を最適化していきましょう。
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