クラウドPC・VPSの選び方初心者向けガイド:XServer・シンクラ・ABLENETを徹底比較

仕事や趣味でパソコンをフル活用していると、クラウドPCやVPSの存在が気になる方も多いかもしれません。私自身、初めて利用する際は「どこを選べば安心なんだろう…」とかなり迷いました。そんな経験を踏まえて、ここでは初心者が注目すべきポイントや各サービスの特徴を分かりやすく解説します。

目次

クラウドPC・VPSを選ぶポイント

性能と安定性

契約してから「動作が重い」「サーバーダウンが頻繁に起こる」といった問題に直面するのは避けたいものです。CPUの世代やメモリ、ディスクの種類(SSDやNVMe SSDなど)をしっかり確認し、安定稼働率が高いサービスを選ぶと後悔しにくいです。

料金プランの透明性

月額料金だけでなく、初期費用や更新時に発生する費用、オプション料金が明瞭になっているかも重要です。格安に見えて、実は追加コストがかさんでしまうケースをよく聞きます。トータルでいくらかかるのかをしっかりチェックしましょう。

サポート体制

初心者ほど、何かトラブルが発生したときに頼れるサポートがあると安心です。メールや電話サポートの時間帯、対応スピードなどは契約前に確認しておきましょう。どのサービスも「24時間365日対応」と謳っていても、実際のサポート内容は微妙に異なります。

利用目的に合っているか

例えばFXの自動売買をメインに考えているなら、約定速度やメモリ速度を重視したVPSサービスが向いています。テレワークで使うならOfficeソフトが使えるクラウドPCが便利です。サービスごとに得意分野があるため、自分の目的にフィットしたものを選ぶと失敗が少なくなります。

私が初めてVPSを導入したときは、ゲームサーバーのホスティングが目的でした。でも比較してみると、料金プランやスペックが私の利用方法に合わないサービスも意外に多いと気づきました。用途を明確にすることって本当に大切だなと思います。

XServer クラウドPC

XServer クラウドPCの特徴

XServer クラウドPCは仮想デスクトップとして人気が高く、テレワークからFX自動売買まで幅広いユーザーに支持されています。アクセス環境を選ばないため、自宅でも外出先でも同じWindows環境を使えるのが魅力です。またオールNVMe SSDや第3世代AMD EPYCなど、高性能なハードウェアを採用しています。

処理性能が高く、起動や操作がスムーズ。テレワークから自動売買まで幅広く使える。

主なスペックとプラン

XServer クラウドPCの主なプランとスペックは下記の通りです。

プラン名月額料金メモリvCPUコアディスク容量
お試し2860円2GB2コア100GB(NVMe SSD)
エントリー3590円3GB3コア200GB(NVMe SSD)
スタンダード5680円5GB4コア300GB(NVMe SSD)
ビジネス8390円10GB8コア500GB(NVMe SSD)
ハイエンド18840円16GB16コア1TB(NVMe SSD)

アクセスしやすさ

XServer クラウドPCはスマートフォン、タブレット、PCなど、どの端末からでもアクセスが可能でOSを問いません。リモート接続の手順も分かりやすく、初心者にもとっつきやすい印象です。

サポートとセキュリティ

年中無休のメールサポートに加え、平日10時~18時は電話サポートにも対応。稼働率99.99%以上のSLAを採用しているため、長時間の連続稼働も安心して任せられます。

月額料金は格安とは言えないため、高スペックを必要としない軽めの用途だけだと割高に感じる可能性がある。

シンクラウドデスクトップ for FX

シンクラウドデスクトップ for FXの特徴

FX自動売買をメインとするユーザー向けに最適化されたVPSです。MT4やMT5の動作を重視しているため、CPU性能やメモリ速度、約定速度など、FX取引で重要な部分を徹底的に強化しています。

FXに特化した高性能環境で、自動売買に必要なスペックが揃っている。

性能比較のポイント

CPU性能

2023年7月のCinebenchによるテストで、他社1287ポイントに対し2650ポイントという結果を記録しました。約2.1倍の差で、複数のインジケータやEAを並行稼働させる際に力を発揮します。

メモリ処理速度

CrystalMarkで計測した読み込み速度は16457MB/s、書き込み速度は32563MB/sと、他社の約2倍にあたる結果を出しています。大量のヒストリカルデータを使ったバックテストやインジケータの処理が軽快になります。

ディスクアクセス性能

NVMe SSDの読み込み速度が17381MB/s(他社は503MB/s)と約34倍、書き込み速度が15659MB/s(他社は507MB/s)と約30倍の差を示しました。MT4/MT5の起動や設定変更、カスタムプログラムの実行など、ディスク処理に関わる作業が非常に早いです。

約定速度

デモ口座で測定した約定速度が127ミリ秒(他社186ミリ秒)と、およそ1.4倍の高速さです。自動売買で僅かなレート差を狙う場合には特に有利となります。

FX初心者だった頃、思ったよりも約定が遅くてイライラした経験がありました。その点、シンクラウドデスクトップ for FXは「自動売買にとことん最適化」してあるので、MT4/MT5がサクサク動くのが嬉しいですね。

料金プラン

シンクラウドデスクトップ for FXは、キャンペーン期間中(2024年12月23日~2025年2月3日17:00)なら初回契約時最大50%オフが適用されます。ここではWindowsプランの主要なプラン例を紹介します。

スタートアップ 2GBプラン例

契約形態初回契約時料金更新時料金
1ヶ月1625円3250円
3ヶ月3130円6310円
6ヶ月2990円5990円
12ヶ月1834円4260円

Ubuntuプラン

Ubuntuデスクトップ環境も選べるため、余計なOSコストを抑えられるのが魅力です。スタートアッププランでは初回契約時1ヶ月契約が1140円、12ヶ月契約なら1288円など、比較的リーズナブルな価格設定になっています。

FX以外の用途であれこれやりたい場合、シンプルな構成が逆に使いづらい場合もある。

ABLENET VPSサービス

ABLENET VPSの特徴

長年の実績があるプロバイダで、VPS初心者から上級者まで幅広く利用されています。WindowsプランとLinuxプランを選択できるだけでなく、Ubuntu DesktopにWineを導入した「MT4/MT5が動くLinuxテンプレート」など、バリエーションが豊富です。

豊富なOSイメージを用意していて、手軽にいろいろ試してみたい人には便利。

主なプラン例

Linux VPS(Vプラン)

プラン名メモリvCPUSSD月額
V00.5GB1Core30GB554円
V11.5GB2Core40GB968円
V22.5GB3Core60GB1706円
V36GB4Core100GB3435円
V410GB5Core200GB5739円

Windows VPS(Winプラン)

プラン名メモリvCPUSSD月額
Win12GB2Core60GB1587円
Win23.5GB3Core120GB2070円
Win36GB4Core150GB3490円

サポートやメリット

10日間の無料お試しが可能で、途中で本契約へ移行すれば環境は引き継げます。サーバー稼働率99.99%以上を保証しており、プラン変更の柔軟性も比較的高いです。マイクラサーバー用イメージやOffice SALなど、独自の追加サービスを選べるのも特徴的です。

電話やチャットでのサポートはなく、メールのみ対応となるため急ぎのトラブルは少し不安に感じるかもしれない。

用途別のおすすめサービス

テレワークやオフィス用途

XServer クラウドPCが候補になります。Officeソフトをスムーズに扱え、動作も安定しているのでビジネス利用に適しています。サポートの体制も整っており、セキュリティ面も安心です。

FX自動売買に集中したい

シンクラウドデスクトップ for FXがおすすめです。とにかくMT4/MT5の高速処理や約定速度に特化しているため、パフォーマンス面に関しては他社よりも優位性が高いといえます。

いろいろ試したい、自由度を求める

ABLENET VPSはLinuxでもWindowsでも多彩なイメージとテンプレートを用意していて、マイクラやMT4などもセットアップしやすい印象です。複数の用途を並行して試したい人に向いています。

私はゲームサーバーの運用と、勉強用にUbuntuを触りたかったのでABLENETを使ってみました。メールサポートでも十分対応してもらえたので、結果的に満足しています。

まとめと選び方の最終ポイント

試せるなら試してみる

シンクラウドデスクトップ for FXは14日間無料お試しが、ABLENET VPSは10日間無料お試しがあります。実際に使ってみないと分からない部分も多いので、時間に余裕があれば無料期間を活用してみましょう。

契約期間の縛りに注意

特に更新時料金が高くなるケースは珍しくありません。長期契約ほど割引率が高いのは魅力ですが、数カ月後に必要スペックが変わる可能性もあるなら、最初は短期契約で様子を見るのも賢い選択肢です。

迷ったらサポートへ問い合わせ

契約前でもサポートに連絡してプラン選定の相談をしてみると、意外と丁寧にアドバイスをくれます。サービスの雰囲気も分かりますし、親切なところを選べばトラブル時の対応にも期待できます。

自分の利用目的と予算感、必要なサポートレベルをしっかり整理すると失敗しにくい。

総合的な所感

クラウドPCやVPSはリモートワークや自動売買、ゲームサーバー、学習などさまざまな場面で役立ちます。今回紹介した3社はどれも特徴がはっきり分かれているため、「何を重視するか」を考えて選ぶのがおすすめです。XServer クラウドPCは高いサポート品質とビジネス向けの安定性が魅力。シンクラウドデスクトップ for FXはその名の通りFX自動売買を追求した性能が売りです。ABLENET VPSは幅広いテンプレートや無料お試し期間を活用して、いろいろ試したい人に向いています。

実際に使ってみて感じたのは、どれもハズレではないということ。どれを選んでも目的に合えば快適に利用できます。「自分が何を求めているか」をハッキリさせるのが失敗しない一番のコツです。

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