リモートデスクトップ設定の実践ガイド|XServer・シンクラウド・ABLENETを徹底比較

リモートデスクトップは、外出先や別の部屋からでも自分のPC環境を自在に操作できる便利な手段です。仕事や趣味の効率を一気に高めるうえ、スマホやタブレットからでも接続できるので、時間と場所を選ばずに活用できます。ここでは、3社のクラウドPCやVPSサービスを使った具体的な接続方法と注意点を紹介します。

目次

リモートデスクトップの基本

リモートデスクトップは、ネット経由で別のパソコンにログインして操作できる仕組みです。会社のデスクトップ環境にアクセスするテレワークや、FX自動売買など、用途は幅広く存在します。普段使わない方にとっては少しハードルが高く感じられるかもしれませんが、実際の設定手順は意外とシンプルです。

接続に必要なもの

1. リモート先(サービス側)のPC環境
2. 通信回線(Wi-Fiや有線LANなど)
3. 接続ソフト(Windows標準の「リモートデスクトップ」や各社が推奨するアプリ)
4. IDとパスワード、もしくは接続用の認証情報

スマホ・タブレットでの接続

スマホやタブレットからのアクセスは、公式のリモートデスクトップアプリ(Microsoft Remote Desktopなど)を使うのが主流です。アプリを立ち上げ、接続先のホスト名かIPアドレスとアカウント情報を入力するだけで操作できます。マウスと異なるタップ操作に少し慣れが要りますが、慣れると外出先からでも快適に操作可能です。

以前、私もテレワークが続く時期にスマホから自宅PCへリモート接続を使い始めました。最初は「画面が小さいかな」と思いましたが、慣れると会社PC並みに作業できて驚いた経験があります。

XServer クラウドPC

サービスの概要

XServerが提供するクラウド型のWindowsデスクトップ環境です。オンラインでアクセスできるため、停電やPC故障のリスクを気にせず常に安定したパフォーマンスを得られます。

接続手順

1. 契約と環境設定

XServer公式サイトでクラウドPCのプランを選択し、アカウントを作成します。申し込み後、クラウド上に自分専用のWindows環境が用意されます。

2. 接続情報の取得

コントロールパネルからRDPファイルをダウンロード、または接続先のIPアドレスとユーザー名を確認します。

3. リモートデスクトップ接続

Windowsパソコンなら標準の「リモートデスクトップ接続」を開き、IPアドレス(またはホスト名)を入力します。スマホ・タブレットの場合は「Microsoft Remote Desktop」などのアプリを使い、同様にIPアドレスやユーザー名を入力すれば完了です。

スマホ・タブレットでの利用

画面サイズが小さい分、操作に慣れが必要ですが、緊急でファイル確認したい場合や、ちょっとした設定変更ならスマホでも十分実行可能です。

高性能なCPUやNVMe SSDが標準採用されており、重いソフトを動かすのにも安心

WindowsプランのみでLinuxの細かい操作は別途サービス選択が必要

シンクラウドデスクトップ for FX

サービスの概要

FX自動売買専用として設計されたVPSサービスです。MT4やMT5の高速処理に対応しており、FXに特化した多くのオプションを備えています。約定速度やCPU性能の高さを重視するトレーダーに人気です。

接続手順

1. プラン選択

シンクラウドデスクトップ for FXのサイトで必要なメモリやCPUコア数を選び、申し込みます。WindowsとUbuntuがあるので好みに応じて選択可能です。

2. 初期設定

コントロールパネルからVPSを起動し、アクセス用のRDP情報を確認します。MT4やMT5を使うならインストール手順もここでチェックしましょう。

3. リモートデスクトップアプリで接続

Windowsリモートデスクトップまたはスマホ用アプリに、発行されたIPアドレスとアカウント情報を登録。すぐに仮想環境へアクセスできます。

スマホ・タブレットでの利用

特にFXの取引状況を外からリアルタイムで確認したい場合に便利です。指値や逆指値の微調整、EAのオンオフ切り替えなど、PCなしでも対応できます。

MT4・MT5に特化した構成で、チャート処理やバックテストが高速に動作

FX運用に特化している分、他の用途で使いたい場合に余計な機能がないので物足りない人も

ABLENET VPSサービス

サービスの概要

ABLENETは長年ホスティングサービスを提供しており、特にVPSのWindowsプランは人気です。安定性が高く、稼働率99.99%以上を謳っているため、MT4や24時間稼働のツール運用にも向いています。

プランの特徴

Windows版・Linux版ともにSSDや高メモリプランが選べます。Linux版ではUbuntu Desktopを使ったテンプレートが登場し、Wineを利用してWindowsアプリ(MT4/MT5など)を動かすことも可能です。

接続手順

1. プラン契約とOS選択

VPSプランを選び、LinuxまたはWindowsを選択します。Winプランならデフォルトでリモートデスクトップ接続が可能です。Ubuntuプランの場合もWine搭載イメージを使うとWindowsアプリが動きます。

2. VPS起動とRDP情報確認

コントロールパネル上からVPSをスタートさせ、IPアドレスや認証情報を確認。Wineを使う際は、MT4/MT5のインストール手順に沿って設定します。

3. リモートデスクトップでのログイン

Windows環境の場合は標準のリモートデスクトップ。Linuxの場合も同様に対応アプリで接続します。ログイン後、MT4などを起動して自動売買などを開始できます。

10日間の無料お試しや契約期間の縛りがなく、初めてVPSを触る人でも気軽に始められる

プラン変更時には一時停止や再起動が伴うこともあるので重要取引の際はタイミングに注意

スマホ・タブレットでの利用

ABLENET VPSでも基本的な接続手順は同じです。スマホの場合はリモートデスクトップアプリやVNCクライアントでログインできます。タップ操作でのメニュー選択など、パソコンとは違ったUIに若干慣れが必要です。

主な料金プラン比較

以下の表は最も安いプランを抜粋した参考例です。

サービス名月額費用(最安)メモリCPUコアディスク容量
XServer クラウドPC2860円(税込)2GB2コア100GB(NVMe SSD)
シンクラウドデスクトップ for FX1840円(税込)2GB2コア150GB(NVMe)
ABLENET VPS
(Win1プラン)
1587円(税込)2GB2コア60GB(SSD)

私もABLENETのVPSを一時期使っていましたが、割安感があり初心者には使いやすい印象がありました。とはいえ運用するソフトの性能要件も考えながら選ぶことが大切です。

まとめと注意点

自分に合ったサービスを選ぶ

FX運用や長時間稼働がメインならシンクラウドデスクトップ。オフィスソフトを安定して使いたいならXServer クラウドPC。なるべく安く始めたいならABLENETという形で、自身の利用目的に合わせて選択すると失敗が少ないです。

通信環境と接続ツールの確認

ネットワーク環境が不安定だとリモート操作も途切れがちになります。光回線や安定したモバイル通信を確保するのがポイントです。また、スマホやタブレットでの接続には公式アプリを使うことで操作性と安全性を確保できます。

プラン選択時の注意

メモリとディスク容量は、後から増やすことも可能ですが、追加料金や一時ダウンが発生するケースがあります。最初に余裕のあるプランを選ぶか、アップグレード手順も含めて確認しておきましょう。

リモートデスクトップを使いこなすと、出先でファイルを修正したり、家のPCで重いアプリを使ったりと便利なことが多いです。私自身、家族がテレビを占領していてもタブレットで作業できるようになり、時間を有効活用できるようになりました。

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