VS Codeを使っていると、ファイルやフォルダをすばやく開きたいのに右クリックメニューから選べず、困った経験はありませんか?私もつい先日までこの不具合に悩まされました。この記事では、Windows 10で「Open with VS Code」を復活させるための具体策を詳しくご紹介します。さらに、実際に私が再インストールやレジストリ編集を行った体験談も交えながら解決までの流れをわかりやすくまとめました。
「Open with VS Code」メニューが消える原因
「Open with VS Code」がWindows 10の右クリックメニューに表示されない理由はいくつか考えられます。例えばWindows Updateによる設定変更が影響している場合や、VS Codeのインストール形態が影響している可能性もあります。私自身、はじめはWindowsのアップデート後に突然消えてしまい、一時的にテキストエディタで対応していました。しかしプロジェクトが大きいと、ファイルをひとつひとつ開くのが手間で不便に感じ、早急に対処法を探すことになりました。
Windowsのアップデートによる設定変更
Windows 10のアップデート時に、レジストリやエクスプローラーのコンテキストメニュー周りの設定が微妙に書き換えられるケースがまれにあります。特に大型アップデート後、見慣れたメニューが消えてしまう事例を耳にしたことがある方もいるかもしれません。実は私も更新直後にファイルの関連付けがリセットされてしまい、ショートカットアイコンが真っ白になった経験があります。そうしたトラブルの延長で「Open with VS Code」も消えることがあるのです。
VS Codeインストール形態の違い
VS Codeには大きく分けて2種類のインストール方法があります。ひとつはMicrosoft Storeで配布されるStore版、もうひとつは公式サイトからダウンロードしてインストーラーを用いて導入するNon-Store版です。それぞれメリットやデメリットがありますが、右クリックメニューの登録に関してはNon-Store版の方が簡単でトラブルも少ない傾向があります。
Store版のVisual Studio Code
Microsoft Storeから気軽にインストールできる反面、インストールウィザードがなく、コンテキストメニューの登録オプションを選ぶ場面がありません。結果として「Open with VS Code」の項目が最初から表示されない場合があります。またアップデート管理をStoreに任せる形となるため、Windowsアップデートの影響を受けやすいという声も聞かれます。
Non-Store版のVisual Studio Code
公式サイトからインストーラーを取得して導入する方法です。インストールウィザード中に右クリックメニューへ追加するかどうかを選択できます。もし初回導入時やアップデート後にメニューが消えてしまっても、再インストールすればメニューを簡単に復活させられるのが特徴です。私は過去に何度か再インストールを行いましたが、そのたびに数分ほどの作業で解決できました。
再インストールで解決する方法
私がまず最初に試したのが、VS Codeの再インストールです。特にStore版を使っていた方は、Non-Store版へ乗り換えることで状況が改善される可能性が高くなります。
Store版からNon-Store版へ移行する
Store版で「Open with VS Code」が消えてしまった場合は、まずStore版をアンインストールし、公式サイトからNon-Store版を入手します。手順は以下のようになります。
VS Codeのアンインストール
Windowsの「アプリと機能」やコントロールパネルから、インストール済みのVisual Studio Codeを削除します。Store版かどうか分からないという場合は、アイコンを右クリックして詳細を確認すると、Microsoft Store経由かどうか判断できる場合があります。私も最初はどちらを使っていたのか分からなかったので、確認してから作業を進めました。
Non-Store版のダウンロードとインストール
公式サイト(Visual Studio Codeダウンロードページ)へアクセスし、Windows向けのインストーラー(64bitまたは32bit)を入手します。ダウンロードが完了したらインストーラーを実行し、インストールウィザードに沿って進めます。途中で「Add “Open with Code” action to Windows Explorer File context menu」および「Add “Open with Code” action to Windows Explorer Directory context menu」に相当する項目にチェックを入れることが重要です。これによって右クリックメニューが自動的に登録されます。

私は初めてレジストリをいじるより、再インストールの方が手間が少ないと感じました。実際、VS Codeのインストール作業はそう長くかからないですし、確実性が高いのでおすすめです。
インストール時に押さえておきたいポイント
インストール作業は流れ自体は単純ですが、ウィザード中に必須のオプションを見落とすと「Open with VS Code」が登録されない可能性があります。私は以前、ついうっかりチェックを入れ忘れて焦ったことがあるので、以下の項目をしっかり確認するとよいです。
ウィザード内のコンテキストメニュー関連オプション
エクスプローラーのファイルやフォルダに「Open with Code」を追加するかどうかのチェックボックスを見逃さないようにします。もしすでにインストールを完了してしまった場合は、一度アンインストールして再度インストールし直すか、修復インストールが可能ならそちらを選んでもよいでしょう。
インストール先のフォルダパス
Windows 10で標準的に使う場合は、特に特殊な場所にインストールする必要はありません。規定のパスを利用すると後々混乱しにくいです。ただし「Dドライブに入れたい」など個人の事情がある場合は、レジストリを手動で編集する際にパス指定を間違えないよう注意が必要です。
レジストリの編集による手動追加
再インストールを避けたい場合や、細かいカスタマイズをしたい場合にはレジストリの編集という手段があります。私も一度だけレジストリを直接いじったことがありますが、少し緊張する作業でした。しかし方法を理解してしまえば、意外とシンプルです。
レジストリファイルの作成と適用
レジストリエディタを使って直接書き換えることもできますが、誤操作を防ぐためにレジストリファイル(.reg)を作ってそれを適用する方法が簡単です。たとえばテキストエディタで以下のような内容を記述したファイル(例: AddVSCodeToContextMenu.reg)を作成します。
Windows Registry Editor Version 5.00 [HKEY_CLASSES_ROOT\*\shell\Open with VS Code] @="Edit with VS Code" "Icon"="C:\\Users\\ユーザー名\\AppData\\Local\\Programs\\Microsoft VS Code\\Code.exe,0" [HKEY_CLASSES_ROOT\*\shell\Open with VS Code\command] @="\"C:\\Users\\ユーザー名\\AppData\\Local\\Programs\\Microsoft VS Code\\Code.exe\" \"%1\"" [HKEY_CLASSES_ROOT\Directory\shell\vscode] @="Open Folder as VS Code Project" "Icon"="\"C:\\Users\\ユーザー名\\AppData\\Local\\Programs\\Microsoft VS Code\\Code.exe\",0" [HKEY_CLASSES_ROOT\Directory\shell\vscode\command] @="\"C:\\Users\\ユーザー名\\AppData\\Local\\Programs\\Microsoft VS Code\\Code.exe\" \"%1\"" [HKEY_CLASSES_ROOT\Directory\Background\shell\vscode] @="Open Folder as VS Code Project" "Icon"="\"C:\\Users\\ユーザー名\\AppData\\Local\\Programs\\Microsoft VS Code\\Code.exe\",0" [HKEY_CLASSES_ROOT\Directory\Background\shell\vscode\command] @="\"C:\\Users\\ユーザー名\\AppData\\Local\\Programs\\Microsoft VS Code\\Code.exe\" \"%V\""
ユーザー名の部分などは環境に合わせて書き換えます。保存後、ファイルをダブルクリックして「レジストリに追加しますか?」の確認ダイアログが出たら適用するだけです。これによって「Open with VS Code」が右クリックメニューに登録されます。
直接レジストリエディタで書き換える場合との違い
レジストリエディタで書き換える際は、該当するキーを開いて新規キーを作成したり、文字列値を入力したりという作業が必要です。誤って余計なキーを消してしまうリスクもあり、初心者にはあまりおすすめしません。一方、regファイルを使うとあらかじめ準備した内容をまとめて一括登録できるため、ミスの可能性が少なくなります。私も「どこを書き換えたらいいか分からない」と困った経験があるので、regファイル方式をよく利用します。
実際にやってみた感想
私が初めて手動でレジストリに登録した時は、「本当にこれで反映されるのだろうか」と半信半疑でした。しかしファイルを適用してエクスプローラーを開き直すと、すぐに「Open with VS Code」が右クリックメニューに表示されていて驚きました。特に私の場合は複数のユーザーアカウントでVS Codeを使う必要があり、インストール先を少し変えていたのですが、その設定もregファイル内にきちんと書けば問題なく反映されました。



レジストリを編集するときは常に自己責任になりますので、バックアップを取るなど慎重に進めることをおすすめします。普段あまり触らない方は再インストールで済ませるのも良い選択肢です。
Store版とNon-Store版の比較表
実際、私も「どっちを使うのが正解なのか」と悩むことがありました。そこでStore版とNon-Store版のポイントを表にまとめてみました。
項目 | Store版 (Microsoft Store) | Non-Store版 (公式サイト) |
---|---|---|
インストール方法 | Microsoft Storeから1クリック | 公式サイトのインストーラーを使う |
右クリックメニュー追加 | 標準では未対応 | インストール時にチェックを入れれば対応 |
アップデート管理 | Windows Update経由のタイミング | VS Codeの内蔵アップデート機能、または手動更新 |
レジストリの編集 | 手動で対応必要 | 自動登録が可能 (再インストールで復帰しやすい) |
トラブル発生時の対処 | 再インストールしても設定画面が少なく復帰が難しい | 再インストールで容易に修復可能 |
上記のように、右クリックメニューを使ってVS Codeを起動したい場合、Non-Store版のほうが圧倒的に楽に設定できます。Store版が悪いわけではありませんが、Windowsの仕様上コンテキストメニューと相性がやや悪い印象です。
Windows 11でも同様の対処法が有効
Windows 11にアップグレードした際に「Open with VS Code」が消えてしまったという話を耳にすることもあります。実はWindows 11では右クリックメニューのレイアウトが大幅に変わっていますが、それでもレジストリ登録やNon-Store版でインストールした場合はメニューが復活する可能性が高いです。私の知り合いも同じトラブルに直面していましたが、結局はNon-Store版をインストールし直して解決していました。
Windows 11特有の右クリックメニュー表示方法
Windows 11では、右クリックメニューを開いた際に一部のメニューが隠れていて「その他のオプションを表示」という項目をクリックしないと全部見られない場合があります。そのため「メニューがない」と勘違いしがちですが、実はサブメニューのほうに隠れているケースもあり、ちょっと戸惑う方もいるかもしれません。とはいえ、きちんとレジストリが登録されていれば、メインのコンテキストメニューあるいはサブメニューのどちらかに「Open with VS Code」が存在するはずです。
Windows 10からのアップグレードユーザーに多い誤解
Windows 10のときに使っていたコンテキストメニューの構成をそのまま期待してしまい、Windows 11でないことに気づいて「消えた」と誤解するケースもあります。アップグレード後は一度サブメニューをチェックしてみるのがよいでしょう。私もはじめは少し戸惑いましたが、探せばちゃんと見つかりました。
どうしても直らない場合の最終手段
右クリックメニューが消えた原因が複雑なときは、設定のリセットやWindowsの修復を検討するのも一つの手です。ただしVS Codeの右クリックメニューだけのためにWindowsを再インストールするのは現実的ではありません。可能であれば専門家に相談する、あるいは別のエディタで仮対応するのもアリです。
Windowsのシステムファイル修復コマンド
WindowsのコマンドプロンプトやPowerShellを使って、sfc /scannowやDISMコマンドを試してみると、破損したシステムファイルが修復される場合があります。これによってコンテキストメニュー周りも正常化することがあるので、時間に余裕があるなら試してみてもよいでしょう。
VS Codeに依存しない代替策
どうしてもコンテキストメニューに追加できない場合は、ターミナルやPowerShell上で「code .」コマンドを使って開くという方法もあります。フォルダを開いている状態でターミナルを起動し、そのディレクトリで「code .」と入力すればVS Codeが立ち上がります。私も一時的にメニューが使えない時期はこの方法でしのいでいました。もちろん右クリックメニューが復活すればそちらのほうが便利ですが、緊急時のワークアラウンドとして覚えておくと便利です。
まとめ
私自身、VS Codeを使い始めてからというもの、右クリックメニューの便利さに慣れてしまい、いざ「Open with VS Code」が見当たらなくなると作業効率がガクッと落ちました。再インストールによる解決は比較的簡単ですが、どうしても再インストールに抵抗がある方はレジストリを編集することで対処できます。加えてWindows 11の右クリックメニュー仕様やStore版とNon-Store版の違いを理解しておくと、今後のアップデートやPC買い替え時のトラブルを回避しやすいです。さまざまな対処法を知っておくと、開発環境を常に快適に保ちやすくなります。
今後のアップデートへの備え
WindowsやVS Codeのアップデートは定期的に行われます。特にVS Codeは頻繁に更新されるため、アップデート後にコンテキストメニューが消えてしまうケースもあります。対処法をひと通り把握しておくと、いざというときの復旧がスムーズにいくはずです。私も毎回少しヒヤヒヤしますが、あらかじめレジストリファイルをバックアップしておくことで安心感が増しました。



もし何かの拍子で右クリックメニューが再び消えたとしても、この記事を読み返すか、あらかじめ作っておいたregファイルを実行すれば一瞬で元通りなので気持ちが楽になりました。
最後に
右クリックメニューに「Open with VS Code」があると、思いついたときにすぐコードに触れて作業効率が格段に向上します。Windows 10で表示されなくなったときは、まずはNon-Store版の再インストールかレジストリファイルの追加を試してみましょう。Windows 11でも同様の方法が通用しますので、VS Codeユーザー全般にとって覚えておくと役立つ情報です。
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