ニュースと関心事項がタスクマネージャーで勝手に動作し続ける問題を徹底解説

Windowsを使っているときに、タスクマネージャーに「ニュースと関心事項」が居座っていて困ったことはありませんか。私の知り合いもKB5043131といったプレビューアップデート後にこの問題が表面化し、何度終了しても復活する状況に頭を抱えていました。ここでは、その原因や対策をじっくりと解説していきます。

ニュースと関心事項が起こす問題の概要

ニュースと関心事項(News and Interests)は、Windows 10やWindows 11でタスクバーに天気やニュースを表示する機能として導入されました。便利な要素もある一方で、オフに設定しているはずなのにバックグラウンドで動作し続ける、Edge WebView2(msedgewebview2.exe)を介してメモリを消費し続ける、あるいは再起動時にエラーメッセージを吐き出すなど、さまざまなトラブルが報告されています。

主な症状

タスクマネージャーを開くと「ニュースと関心事項」関連のプロセスが動き続けている、プロセスを手動で終了しても再度起動してしまう、DCOMエラー(イベントID 10010)が頻繁に発生する、検索機能(SearchApp.exe)やウィジェット(SearchHost.exe)との関連で動作が不安定になる、といったケースが挙げられます。

プレビューアップデートとの関係

KB5043131などのプレビュー版の更新プログラムを適用した際に、この問題が顕在化する報告が増えています。プレビューアップデートは正式版のテストを兼ねており、新機能の追加や修正とともに、一時的に不具合が混在する場合があります。

不具合が発生しやすいWindowsバージョン

Windows 10の22H2、Windows 11の23H2あたりで、この問題に遭遇している事例が多いとされています。今後、正式版のアップデートで修正が行われる可能性はあるものの、現時点では確実に解消されるとは限らないため、慎重に様子を見るか、手動で対策を施す必要があります。

私もWindows 10のプレビューアップデートを入れてから、何だか動作が重くなったと感じたのがきっかけでした。調べてみると、ニュースと関心事項のプロセスがずっと動いていて「いつオフにしたのに…」と驚いた記憶があります。

問題の具体例を整理する

以下のような表を参考に、現在起きている現象やOSのバージョンをまずは把握すると、対処方法を選ぶ指針になります。

要素 詳細
対象OS Windows 10 (22H2) / Windows 11 (23H2)
主なプロセス News and Interests, msedgewebview2.exe, SearchApp.exe
主な不具合 勝手に再起動する, DCOMエラー発生(イベントID 10010), メモリ常駐
関連する更新 KB5043131などのプレビューアップデート

主な対処方法

Windows側で提供されている機能や設定、あるいは実行コマンドを用いて原因を切り分けていく方法がいくつか存在します。ここでは代表的なものを順番に紹介していきます。

プレビューアップデートのアンインストール

プレビューアップデートを入れた直後に問題が発生した場合は、まずそれをアンインストールして様子を見ることが効果的です。プレビューアップデートは正式リリース前のテスト版とも言えるため、問題が起きた際はアンインストールを検討してみてください。

手順

1. Windowsの設定から「更新とセキュリティ」を開く
2. Windows Update → 更新プログラムの履歴 → 更新プログラムをアンインストール
3. KB5043131など、該当するプレビューアップデートを右クリックでアンインストール
4. 再起動後、症状が改善するか確認

タスクバー設定やグループポリシーでの無効化

最も手軽に実行できるのがタスクバーのコンテキストメニューから「ニュースと関心事項」をオフにする方法です。あるいはプロエディション以上であれば、グループポリシーエディタ(gpedit.msc)を利用して機能を無効化できます。

手動設定方法

1. タスクバーを右クリック
2. ニュースと関心事項 → オフ
3. PCを再起動して動作を確認

グループポリシーエディタの利用

1. 検索ボックスに「gpedit.msc」と入力して起動
2. ユーザーの構成 → 管理用テンプレート → Windowsコンポーネント → ニュースと関心事項
3. 「ニュースと関心事項を有効にする」をダブルクリックして「無効」を選択
4. グループポリシーを更新し、PCを再起動

意外にもニュースと関心事項が役立つケースもあります。例えば、地域の天気や最新ニュースを素早く確認できるので、普段使いしている方にとっては便利です。

Search Highlightsをオフにする

Windows 10や11で検索バー(検索アイコン)にハイライトが表示される機能があり、これが原因でSearchApp.exeが頻繁に動いている場合もあります。不要な場合は無効化して動作を確認すると良いでしょう。

操作手順

1. タスクバーの検索アイコンを右クリック
2. 検索のハイライトを表示のチェックを外す
3. PCを再起動し、状態を確認

Edge WebView2の操作

Edge WebView2は、Microsoft Edgeを利用してWebコンテンツを表示するためのコンポーネントです。これを無理やりアンインストールやデバッガを設定して回避する方法もありますが、他のアプリケーションが動作不良を起こすリスクがあります。

注意点

1. 最新のアップデート(2024年11月中旬以降)では、Edge WebView2がWindowsの恒久コンポーネント扱いになり、アプリ一覧に表示されなくなる
2. Adobe製品などを使用している場合、WebView2が必須となる可能性が高い
3. 予期せぬエラーを引き起こす恐れがあるため、操作は慎重に行う

ニュースと関心事項やEdge WebView2を強制的に削除すると、別のソフトがエラーを起こすことがあります。OSの一部として深く統合されているため、無理に排除するとかえって問題が増えることも多いです。

Windowsの高速スタートアップをオフにする

高速スタートアップが有効な場合、シャットダウン後の起動時に一部ドライバやサービスが正しく初期化されず、ニュースと関心事項関連のプロセスが誤作動する事例も報告されています。オフにして改善するか試す価値があります。

設定方法

1. コントロールパネルを開き「電源オプション」へ
2. 「電源ボタンの動作を選択する」をクリック
3. 「現在利用可能ではない設定を変更します」をクリックし、高速スタートアップを無効化
4. 設定を保存して数回の再起動を行い、症状が変化するか確認

システムファイル修復(DISM・SFC)

Windowsのコンポーネントストアやシステムファイルに破損があると、ニュースと関心事項や検索周りの機能が不安定になる可能性があります。DISMとSFCツールを活用して修復を行ってみてください。

コマンド例

1. 管理者権限のコマンドプロンプトを起動
2. DISM /Online /Cleanup-Image /ScanHealth
3. DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth (必要に応じて)
4. sfc /scannow
5. 再起動後、挙動の安定度を確認

Windowsの修復インストール(インプレースアップグレード)

どうしても問題が解決しない場合、Windowsを修復インストール(上書きインストール)する方法があります。個人のファイルやアプリは保持しながらOSだけを再セットアップできるため、システムの破損が疑われるときに有効です。

実施前のポイント

1. 大切なデータは念のためバックアップ
2. 最新のWindowsインストールメディアを用意
3. 実行後はOSのバージョンが更新される可能性もあるため要注意

修復インストールを初めて試したときは不安でしたが、意外とスムーズでした。作業時間はかかりますが、環境を大きく崩さずに再構築できたので、最終手段としては安心感があります。

今後の展望

ニュースと関心事項は、便利さとトラブルが背中合わせの機能とも言えます。Microsoftとしても、正式なアップデートの段階で安定性が高まるよう修正を加えていると思われますが、プレビューアップデートの段階では予想外の不具合が起きやすいのが現状です。

今後配信される正式版アップデートでの改善

プレビュー版で見つかった不具合は、フィードバックを受けて早期に修正されることが少なくありません。定例のWindows Updateで配信される正式版を待つことで、自然と問題が解決する可能性もあります。

早めのバックアップと情報収集

OSの不具合に巻き込まれると、思わぬタイミングで作業が中断されてしまうことがあります。定期的なバックアップやMicrosoftのサポートページ、コミュニティフォーラムなどで情報を追うことを習慣にしておくと安心です。

まとめ

ニュースと関心事項(News and Interests)がタスクマネージャーで勝手に常駐し、メモリを消費してしまう問題は、プレビューアップデートによる仕様変更やOSとEdge WebView2の統合度合いの深まりなど、複数の要因が組み合わさって起きています。自分の環境に合わせてアップデートをアンインストールして様子を見る、タスクバーやグループポリシーで機能を無効化する、あるいはWindowsの高速スタートアップをオフにするなど、対策をひとつずつ試すことが大切です。最終的には修復インストールや正式版の配信を待つなど、複数のアプローチを組み合わせて根本的な解決を図ってみてください。

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