パソコンを起動するたびにタスクバーが透明化しないと、なんとなく物足りなく感じてしまいますよね。特に、累積アップデート後にいきなりTranslucentTBがスタートアップから外されてしまうと驚く方も多いのではないでしょうか。ここでは、再設定の手順や実際の体験談を交えつつ、解決策を詳しくお伝えしていきます。
TranslucentTBとは何か
TranslucentTBは、Windowsのタスクバーを透明や半透明、アクリル風などにカスタマイズできるアプリケーションです。シンプルなインターフェースと動作の軽快さが魅力で、多くのWindowsユーザーに愛用されています。しかし、最近の累積アップデート(KB5035853やKB5035942など)を適用したタイミングで、起動時に自動で立ち上がらなくなる問題が報告されています。
自動起動しない原因の背景
Windowsでは、スタートアップに登録しておくと起動時に自動でアプリが立ち上がる仕組みがあります。TranslucentTBにもアプリの設定画面からOpen at bootを有効にできる機能が用意されていますが、アップデートによって設定がリセットされたり、何らかの要因で他のソフトに干渉されてしまう場合があります。
KB5035853やKB5035942が影響する理由
特定のアップデートによって、自動起動に関するキーやレジストリの書き換えが発生し、結果としてTranslucentTB側の設定が正しく反映されなくなるケースが散見されます。特に、インストール方法によってはWindows Store版と非Store版(GitHubなどからダウンロードしたもの)で挙動が異なることがある点にも注意が必要です。
TranslucentTBが起動しなくなったときの解決策
Windowsのスタートアップ設定を見直す
まず、最初に確認しておきたいのがWindows本体のスタートアップ設定です。
設定画面からTranslucentTBをオンにする
設定 → アプリ → スタートアップという手順で進んだ先に、インストールされているアプリの一覧があります。この中にTranslucentTBの項目があれば、そちらをオンに切り替えましょう。ここでオンにした状態を維持できれば、次回以降の起動時に自動で立ち上がるはずです。
再起動後の設定維持を確認
一度オンにしても、再起動すると再びオフになってしまうケースが稀にあります。特に、アップデート直後やレジストリへのアクセスを行うクリーナー系ソフトを使った後などに起こりやすいです。その場合には、以下の表を参考に問題点を確認してみてください。
現象 | 考えられる原因 | 対策 |
---|---|---|
スタートアップのオン設定が勝手にオフになる | レジストリクリーナーや不要ファイル削除ソフトの干渉 | 競合ソフトの設定見直し / 一時的なアンインストール |
Open at bootのチェックが外れてしまう | TranslucentTBの設定ファイルが破損 | TranslucentTBを再インストール |
アップデートのたびに自動起動しなくなる | Windowsの累積アップデートによる設定リセット | タスク スケジューラでの登録を検討 |
競合するソフトウェアを疑う
スタートアップ設定が勝手に変更される場合、他のソフトがレジストリやタスクスケジューラの管理に干渉している可能性があります。
CCleanerなどのクリーナー系ソフト
有名な例としては、CCleanerの有料版をインストールしていると、不要だと判断されたスタートアップ項目を自動的にオフにしてしまう機能が働くことがあります。あるユーザーはCCleanerを一度アンインストールし、無料版を入れ直したところ、TranslucentTBが再び問題なく起動するようになったと報告しています。
タスク スケジューラを使って確実に起動させる
タスク スケジューラとは
Windowsのタスク スケジューラは、特定のタイミング(ログオン時、特定の時刻、イベントトリガーなど)にプログラムやスクリプトを自動実行させるための機能です。スタートアップ登録がどうしてもうまくいかない場合は、この機能を使うことでTranslucentTBを確実に起動させる手段が得られます。
タスク作成の手順
1. 検索ボックスなどから「タスク スケジューラ」を起動する
2. タスク スケジューラ ライブラリを開き、新しいタスクの作成を選択
3. 全般タブで任意の名前を入力(例:TranslucentTB自動起動)
4. トリガータブで「新規」を押し、「ログオン時」を選択
5. 操作タブで「新規」を押し、「プログラムの開始」にTranslucentTBの実行ファイルを指定
6. 設定を保存してタスクを有効にする
この設定を行うと、Windowsにログオンした直後にTranslucentTBが自動的に起動するようになります。
実際に試してみた体験談
アップデート後にスタートアップからTranslucentTBが消えてしまい、どうにもならなくなったときにタスク スケジューラを使ってみました。最初はスケジューラーの画面がやや取っつきにくかったのですが、一度設定すれば後は放置でOK。再起動のたびにアプリがしっかり動いてくれるのは快適でした。

私自身もこれを設定してから、今のところ問題なくタスクバーが透明化された状態でWindowsを使えています。慣れると簡単なので、ぜひ試してみてください。
TranslucentTBの再インストールも一つの手
インストール元を確認
TranslucentTBは、Microsoft Storeからインストールする方法とGitHubのリリースページなどからダウンロードしてインストールする方法があります。もし片方で問題があれば、もう片方からインストールし直してみるのも有効です。
再インストールのメリット
設定ファイルやキャッシュが破損していた場合には、アンインストール→再インストールで初期状態に戻すことで問題が解決されることがあります。私は一度、Windows Store版がうまく動かなくなった際、GitHub版を試したところ、あっさり解決した経験があります。
開発元やコミュニティへの報告
GitHubのIssuesをチェック
TranslucentTBは、オープンソースコミュニティでも活発に情報がやりとりされています。GitHubのIssuesページをのぞいてみると、自分と同じ現象に直面したユーザーの投稿や対処法が見つかるかもしれません。同じエラーコードが報告されていれば、開発元がすでに修正を進めているケースもあります。
開発元へのフィードバック
問題が解決しない場合は、実行環境やWindowsのバージョンなどを具体的に伝えることで、開発元や有志ユーザーから適切なサポートが得られる可能性があります。実際に環境依存の問題は、小さな情報のすれ違いで見落とされがちです。ログファイルやスクリーンショットを添付するとより的確なアドバイスがもらえます。
Windowsの累積アップデートと上手に付き合うコツ
アップデート直後の確認が大切
Windows Updateは重要なセキュリティパッチや機能更新を含んでいますが、同時に既存の設定を上書きしてしまうリスクもあります。アップデート後にTranslucentTBが正常に動作しているかを早めにチェックする習慣をつけると、トラブルの長期化を防ぎやすくなります。
システム復元ポイントの活用
Windowsのシステム復元ポイントを有効にしておけば、アップデート前後の状態に簡単に戻せる可能性があります。大規模なWindows Updateを実行する前には、システムのバックアップを取るなど念には念を入れて対策しておくと安心です。
こまめなバックアップで心の余裕を
TranslucentTBだけでなく、他のアプリでもアップデートが原因で急に動作しなくなることがあるものです。バックアップを定期的に取っておけば、最悪の場合でも復元が可能になります。私も一度、大幅な機能更新の後にデスクトップ周りの設定がすべて消えたことがありましたが、バックアップがあったおかげで比較的早く元に戻せました。



バックアップ用の外付けHDDやクラウドサービスを用意しておくだけでも、いざというときの精神的負担がかなり軽くなります。実は私も前は面倒くさがっていましたが、いざデータが消えてしまう状況に直面すると、バックアップの大切さを痛感します。
まとめ:アップデート後もTranslucentTBを快適に使うために
ここまでご紹介してきた方法を組み合わせれば、大抵のケースではTranslucentTBの自動起動問題を解消できるはずです。Windowsのスタートアップ設定や競合ソフトの確認だけでなく、タスク スケジューラを活用するのは特におすすめです。どうしても解決しない場合には、開発元のGitHub Issuesをチェックしたり、コミュニティで情報交換することで、早めに対策が見つかる可能性が高まります。
特にWindowsの累積アップデートは頻度も高く、そのたびにシステム設定が書き換えられるリスクがつきまといます。日々のバックアップとともに、アプリの設定や動作確認をこまめに行い、快適なパソコン環境を維持していきましょう。



私もはじめは「何か面倒そうだな」という印象でしたが、一度慣れてしまえば定期的にアップデート後の動作確認をする癖が身に付きました。TranslucentTBの美しい透過感を活かして、毎日の作業をもっと楽しみましょう。
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