Windows 11 24H2アップデート後のブルースクリーンを徹底解説|0xc0000225エラー解消のポイント

アップデート直後に、パソコンが起動時からブルースクリーンエラーを起こしてしまうと焦ってしまいますよね。私も以前、Windows 11の大型アップデートを適用した際に全く同じ症状に遭遇し、あれこれ試した末にやっと復旧できた経験があります。ここでは、そうした起動不能やセーフモードでしか立ち上がらない状態を打開するための対処方法を中心に、原因の見分け方から具体的な修復ステップまで、じっくり解説していきます。

BSODの原因を探る

Windows 11 24H2のアップデート後に起こりやすいBSOD(ブルースクリーン)は、エラーコード「0xc0000225」などを伴い、OSが起動できなくなるのが特徴です。特にwinload.efiが読み込めない・破損している場合や、ドライバーの不整合が疑われる場合があります。起動時にエラー画面が出て、セーフモード以外で立ち上がらないとなると、OSそのものやブート領域が深く関わっている可能性が高いと考えられます。

エラー発生時の画面で注目すべきポイント

winload.efiの欠如や破損のような文言が表示される場合は、ブート領域のファイルが一部壊れているケースが考えられます。ブートマネージャーが正しく動作しないと、Windows自体をロードできないためにBSODが連発することがあるのです。セーフモードであれば最低限のドライバーのみで起動するため、通常モードほどエラーが起きにくいことから、不調なドライバーやシステムファイルが原因であることを見分けやすくなります。

アップデート後のドライバー不具合も要チェック

Windowsの大型アップデートでは、内部構造が前のバージョンと微妙に変化することがあります。特に古いデバイスドライバーやサードパーティ製のユーティリティソフトなどが、新しいOSと相性問題を起こして起動時にクラッシュを引き起こすことも少なくありません。Driver Verifierなどで確認した際に問題が検出されたなら、それが直接の原因になっているかもしれません。

特に多いのがIntelPPM関連のトラブル

Intel CPUを搭載しているPC環境下で報告される例として、intelppm.sysがアップデートで競合を起こしやすく、システムがエラーを吐いて起動できない状況になることがしばしばあるようです。後ほど詳しい対処方法を解説しますが、レジストリを修正したり該当ファイルを無効化することで回避できる場合があります。

私自身、Windows 11へ移行した直後にドライバ類が軒並み古いまま残っていたことが原因で、ネットワークアダプターが認識されなくなったり、オーディオが鳴らなくなったりというトラブルを経験しました。ブルースクリーンまではいかなくても、複数のデバイスドライバーはチェックする価値があると思います。

intelppm.sysを無効化してみる

Windows 11 24H2アップデート後に発生するBSODで、Intel CPUを使用している環境だとintelppm.sysが絡む不具合が報告されています。具体的には、このドライバーサービスが起動する際にシステムと衝突して、winload.efiの読み込みに失敗してしまうケースがあります。

レジストリ修正の基本的な流れ

IntelPPMを無効化するには、レジストリエディタを活用します。セーフモードで立ち上げられるなら、以下のステップで修正が可能です。

実際の修正ステップ

1. Windowsキー + Rを押して「regedit」と入力して、レジストリエディタを起動します。
2. レジストリエディタの画面上で「HKEY_LOCAL_MACHINE」を選んだら、「SYSTEM」→「CurrentControlSet」→「Services」→「Intelppm」の順番にフォルダを開きます。
3. 右側の一覧から「Start」をダブルクリックし、値を「4」に変更してOKを押します。
4. レジストリエディタを閉じてPCを再起動します。

この操作でintelppm.sysをスタートアップ時に読み込まない設定にできるため、BSODの原因がIntelPPMによるものなら改善する場合があります。

intelppm.sysファイルをリネームする方法

intelppm.sysを直接「.bak」などに変更して物理的にドライバーが読み込まれないようにする方法もあります。ただし、これはOSのアップデートや将来の機能に影響を及ぼす可能性もあるので、慎重に行いましょう。

セーフモードでのドライバー対策

セーフモードでは最低限のドライバーで立ち上がるため、問題を起こしているデバイスドライバーを無効化したり、アンインストールしたりしやすくなります。
ドライバーを何らかの方法でアンインストールしたら、別のバージョンを再インストールして確認する、あるいはOSの通常起動を試して変化があるかを見極めましょう。

Driver Verifierの活用

既に試されているかもしれませんが、Driver Verifierを使うと、より詳細にドライバーの挙動を監視できます。問題が判明したドライバーを無効化したり更新したりすることで、BSODの原因を特定しやすくなります。ドライバーはOS動作の根幹を支える存在なので、互換性やデジタル署名など細かい要因で不具合を起こすことがあるため、注意深く確認しましょう。

サードパーティ製ドライバーに注意

意外と見落としがちなのが、古い仮想デバイスドライバーや一部のユーティリティ系ソフトウェアが使うドライバーです。Windows標準のドライバーであれば自動更新されやすいのですが、サードパーティ製ドライバーはアップデートが遅れていたり提供サイトが見つかりにくかったりすることがあります。

サードパーティ製ドライバーを整理して新しいバージョンを入れると、意外なほどスムーズに起動できるようになったという報告が多いです。

ブートメディアの再作成と修復を試す

USBインストールメディアを使って起動しようとしてもBSODが出てしまう場合、ブートメディアそのものが正しく作られていない、あるいはメディアに物理的な不具合があることも考えられます。別のUSBメモリやツールを使って再度作成すると、意外とスンナリ起動できるケースがあります。

メディア作成時の注意点

Windowsのインストールメディアを作る際には、Microsoft公式の「Media Creation Tool」を利用する方法や、Rufusなどのサードパーティツールを利用する方法があります。
ブート形式(UEFI/GPTやBIOS/MBRなど)の違いによって起動できるかどうかが変わってくるため、自分のマザーボードがどちらに対応しているのかを確認すると失敗を減らせます。

セキュアブートや高速スタートアップの設定

セキュアブートを無効化してみたところ、インストールメディアが正しくブートできるようになったという例もあります。また、BIOSメニューから「CSM(Compatibility Support Module)」を有効にする・無効にすることで動作が変わる場合もあるので、試してみる価値があります。

ハードウェア側のチェック

システムの不具合といえばOSやドライバーの問題に目が行きがちですが、ときにはメモリ、ストレージ、あるいはマザーボード自体の故障や接触不良が原因で起こる場合があります。すでにRAMの抜き差しやBIOSアップデートを行ったとのことですが、他にオーバークロックの設定を戻してみる、グラフィックボードの電源コネクタを差し直してみるなど、シンプルな点検も無視できません。

メモリテストは定期的に実施

メモリエラーが原因のBSODは意外に多いものです。Windows標準のメモリ診断ツールだけでなく、専用ツールで長時間チェックしてみると、稀に隠れた不具合が見つかります。メモリスロットのホコリや接触不良も地味に影響があるので、念入りに掃除・抜き差しするとトラブルを回避しやすくなります。

ストレージの状態確認

HDDやSSDのセクター不良がブートファイルに影響している場合もあります。chkdskコマンドやメーカーの診断ツールを使用して、ストレージの健康状態を確認することもおすすめです。ファームウェアアップデートで改善するケースが報告されているので、メーカーサイトもチェックしてみましょう。

複数の対策を試したにもかかわらずBSODが改善しない場合は、最悪のケースとしてマザーボードやCPU自体の故障も視野に入れる必要があります。

具体的な対処・原因早見表

以下の表では、BSODが出る状況と、考えられる原因、主な対処法をまとめています。自分の環境と照らし合わせることで、問題解決の糸口がつかみやすくなります。

症状 考えられる原因 対処方法
起動時に0xc0000225が表示される winload.efiなどのブートファイル破損 インストールメディアからブート修復、SFC/Scannow実行
セーフモードでは起動可 通常モードで読み込まれるドライバー不具合 Driver Verifierを使った特定、問題ドライバーを更新・削除
USBメディアでもBSOD 作成したメディアの不備、BIOS設定の不整合 別ツールでUSB作成、セキュアブート設定やUEFI/CSMを再確認
Intel CPU搭載PCで頻発 intelppm.sysによる競合 レジストリでStart値を4に変更、もしくはファイルリネーム
マザーボード更新後も改善なし 物理的な接触不良やメモリ故障 メモリスロット掃除、ストレージの健康診断、故障疑いの場合は交換

表を活用するメリット

上記のような早見表を活用すると、自分のPC環境でどういった対策が優先されるかが一目でわかります。また、複数の原因が複合的に絡んでいる可能性もあるので、一つずつ順番に消去法で試していくとスムーズです。

BSODの対策後にすべきこと

もし、インストールメディアの修復やドライバー更新、またはintelppm.sysの無効化によってひとまずBSODから脱出できたとしても、その後のアフターケアを怠ると再発の恐れがあります。以下のポイントを踏まえて、安定したWindows環境を維持しましょう。

Windowsアップデートをこまめにチェック

Windows 11 24H2の大型アップデートそのものに不具合が含まれている場合、マイクロソフトが後日修正パッチを提供することが多いです。面倒だからといってアップデートを放置せず、問題が生じた場合には公式サイトやコミュニティフォーラムをチェックして新パッチの情報を追いかけると安心です。

ドライバーの更新・定期的な確認

周辺機器やマザーボードメーカーのサイトで最新のドライバーがないかを確認するのも有効です。特にチップセットドライバー、GPUドライバー、LANドライバーなどはOSの大幅アップデートのタイミングで刷新されることが多いため、メーカーの提供情報を見逃さないようにしましょう。

私の知人は「普段OSのアップデートをあまり気にしない」というタイプでしたが、エラーが頻発してドライバーを全部最新にしたところ、ウソのように症状が治まったそうです。やはりOSとドライバーの相性は定期的に見直したいですね。

それでも改善しない場合の最終手段

ここまで紹介した対策を試してもどうしてもBSODが治まらない場合、Windowsのクリーンインストールや、場合によってはハードウェア自体の交換も検討する必要があります。
どうしても自力で原因が特定できず、作業に時間ばかりかかってしまうなら、PCメーカーのカスタマーサポートや専門の修理サービスを活用してみましょう。

クリーンインストールで環境を一新

Windowsのクリーンインストールを実行すると、システムファイルが新たに書き込まれ、余計なドライバーや設定がいったん白紙に戻ります。大切なデータは必ず別のドライブやクラウドにバックアップを行ってから実施してください。

修理サービスや専門業者に任せるメリット

自分でいくら調べてもラチがあかない、部品の故障に心当たりがある、といった場合は専門業者がハードウェアとソフトウェア両面で診断してくれます。費用はかかるものの、時間を節約できるほか、誤った手順でシステムをさらに壊してしまうリスクも減るでしょう。

最終的にプロに任せることで、PC自体を買い替えるよりも安く済むケースや、新たな不具合の発生を防げるケースも多いです。

まとめ

Windows 11 24H2アップデート後のBSOD問題は、winload.efiやintelppm.sys、その他のデバイスドライバーやシステムファイルに起因することが多いです。セーフモードでのドライバー更新やレジストリ修正、ブートメディアの再作成など、あらゆるアプローチを試すことで解決に近づけます。

アップデート自体のバグやハードウェアの不良も視野に入れながら、一つずつ原因を切り分けていくのが重要です。トラブルを経験することで、自分のPCをより深く理解できる機会にもなります。焦らずに手順を踏んで、快適なWindows 11環境を取り戻してください。

私が初めてBSODに直面したときは、何が何だか分からず途方に暮れました。ネットの情報を手探りに実践し、何度も再起動してはヒヤヒヤしながら修復作業を繰り返していくうちに、少しずつ原因が分かってきたものです。同じように悩んでいる方が、一日でも早くPCを復旧できるようにと願っています。

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