Windows 11でESETオンラインスキャナーをスムーズにアンインストールする方法と定期スキャンの停止手順

パソコンの動作を軽快に保つため、使わなくなったセキュリティソフトやオンラインスキャナーは早めに削除しておきたいですよね。ところがESETオンラインスキャナーは、インストール一覧に表示されないケースがあり、どうやって消せばいいのか迷ってしまう方も多いようです。私も以前、突然ESETのスキャン通知が出てきて驚いた経験があり、その対処法を調べたことがあります。この記事では、Windows 11環境でESETオンラインスキャナーがアンインストールできない場合の具体的な削除手順やタスクスケジューラ解除方法などを詳しくご紹介していきます。

ESETオンラインスキャナーとは

ESETオンラインスキャナーは、ESET社が提供しているウイルスやマルウェアを簡単にスキャンできる無料のオンラインツールです。ネット上からダウンロードして実行できるため、パソコンに常駐型のセキュリティソフトを導入していないときでも、サクッとウイルスチェックが可能なのが特長です。

特徴

ESETオンラインスキャナーの特徴としては、以下のような点が挙げられます。

インストール不要の簡易スキャン

ESETオンラインスキャナーは基本的にダウンロード実行型のプログラムです。通常はパソコンにインストールするわけではないので、使い終わったらそのまま削除してしまえる場合がほとんどです。

強力なウイルス検知力

ESET製品は、ウイルス検出率の高さで世界的に評価されています。オンラインスキャナーであっても、通常のウイルス対策ソフトと同等のスキャン能力を発揮すると言われています。

ESETオンラインスキャナーは比較的動作が軽く、初心者でも実行しやすいのが魅力といえます。

インストールされる場合がある理由

本来はインストールを伴わずに使えるケースが多いのですが、利用の際のオプションやバージョンによっては、一時的にフォルダやタスクが登録されることがあります。これが原因で、定期的にスキャンが走り続ける事例につながることもあるようです。

アンインストールできないときに起こる現象

実際には「設定」→「アプリ」→「インストールされたアプリ」や「プログラムと機能」にESETオンラインスキャナーが表示されないため、普通のソフトのようにアンインストールできないケースがあります。私も初めて遭遇したときは、「あれ、インストールした覚えがないのに勝手に動いてる…」と少し焦った記憶があります。

定期的にスキャンが実行される

特にWindows 11では、標準のタスクスケジューラに登録されてしまうと、一定のスケジュールで勝手にオンラインスキャナーが起動し、スキャンが始まります。通知やウィンドウが表示されるので、作業中に突然ポップアップが立ち上がって驚くことも。

スキャンが走るときの処理負荷によっては、他のアプリケーションの動作が重くなる可能性もあるため、放置しておくとストレスの原因になります。

フォルダが見当たらない

ESETオンラインスキャナーは通常の場所にインストールされないことがあります。AppDataのローカルフォルダ(隠しフォルダ)に配置されている場合もありますが、既に残骸が消えてしまっている状況だと発見が難しいかもしれません。

Windows 11での具体的な削除・停止手順

ここからは、Windows 11環境を前提としたESETオンラインスキャナーの削除方法と、定期スキャンを停止するための対処法を順にご紹介していきます。私が実際に試して成功した方法も交えて解説しているので、同じように進めれば高確率で問題を解決できるはずです。

ESETフォルダの削除

ESETオンラインスキャナーが残っているとしたら、以下のパスに関連フォルダが存在している可能性があります。

フォルダを確認する方法

1. エクスプローラーを開く
2. 表示タブから隠しファイルを表示する設定に切り替える
3. 下記パスを開く
C:\Users\[ユーザー名]\AppData\Local\ESET

上記フォルダが見つかった場合はフォルダを削除しましょう。既にフォルダが存在しない場合は、この手順はスキップして構いません。

以前、私もフォルダが見つからずに困ったのですが、ほとんどの場合は「AppData → Local → ESET」か「AppData → Roaming → ESET」のいずれかに痕跡が残っていることが多いです。

Windowsタスクスケジューラの登録解除

アンインストールがうまくいかない場合やフォルダが見つからない場合でも、実はタスクスケジューラにESETオンラインスキャナーのタスクが残っていることによって起動されている可能性があります。これを解除すれば、定期スキャンが動作しなくなることがほとんどです。

PowerShellで一括解除する方法

1. スタートメニューまたは検索バーで「PowerShell」を検索
2. PowerShellアイコンを右クリックし、「管理者として実行」を選択
3. 以下のコマンドをコピーして貼り付け、Enterキーを押す

Unregister-ScheduledTask 'EOSv3 Scheduler onLogOn' -Confirm:$False; Unregister-ScheduledTask 'EOSv3 Scheduler onTime' -Confirm:$False;

これで、ESETオンラインスキャナーが定期的に起動しなくなるようにタスクが解除されます。私もこのコマンドを実行後は、しばらくしても勝手にスキャンが走ることはなくなりました。

タスクスケジューラをGUIで探して無効化する方法もありますが、PowerShellのコマンドは一発で処理が完結するのでとても便利です。

ESET公式アンインストールツールの使用

ESET社は自社製品の完全削除をサポートするために「ESET Uninstaller」という公式ツールを提供しています。ESET本体の製品が何らかの事情でアンインストールできない場合は、このツールを使うことで強制的に削除できる可能性があります。

注意点

ESETオンラインスキャナーのみの場合、アンインストールツールが対象のプログラムを検出できない場合があります。つまり、ツールを使っても「ESETのプログラムが見つかりません」と表示され、アンインストールが実行できないこともあるため、先ほどのタスクスケジューラ解除法で解決できるなら、そちらの方法がシンプルでしょう。

常駐型のESET製品(ESET Internet Securityなど)をインストールしている場合は、公式ツールでアンインストールを検討すると良いです。

手順をわかりやすくまとめた表

ステップ 操作内容 結果
1 隠しファイルを表示する AppDataフォルダ内のESET関連フォルダを見つけやすくなる
2 ESETフォルダを削除 スキャナーの残骸を削除
3 PowerShellでタスク解除 定期的なスキャンを無効化
4 ESET公式アンインストーラー(必要に応じて) 本体ソフトがある場合は一括削除
5 PCを再起動 変更内容がシステムに反映

最終的な確認

最後に、ESETオンラインスキャナーのウィンドウが表示されないかどうかを数週間ほど使ってチェックしましょう。タスクが登録されていない状態であれば、まず勝手にスキャンされることはありません。もし再度スキャン画面が出てきた場合は、もう一度フォルダ削除やタスクスケジューラの確認を行うとよいでしょう。

それでも解決しない場合の対処法

ごく稀ではありますが、上記の作業をしてもESETオンラインスキャナーに関連する何らかのエラーが発生するケースがあります。例えば、再起動後に謎のポップアップが出てしまうなどです。そんなときは、以下の方法を追加で試してみてください。

レジストリの確認

ESETやEOSv3という名称が含まれるレジストリ項目が残っている可能性があります。レジストリエディタ(regedit)から、ESETまたはEOSv3で検索をかけ、関連するレジストリキーを自己責任で削除しましょう。ただし、レジストリ編集はシステムに深刻な影響を与える場合があるため、バックアップを取ってから行うのがおすすめです。

誤って他の重要なキーを削除すると、Windowsが正常起動しなくなるリスクもあるため、初心者の方にはあまり推奨できません。

一時ファイルやキャッシュをクリアする

Windowsの一時ファイルやキャッシュに古いESETオンラインスキャナーのデータが残存している場合があります。Windowsの設定からストレージセンサーを活用するか、ディスククリーンアップツールを使って一時ファイルを削除してみると、思わぬ効果があるかもしれません。

アンインストール作業の完了後にやっておきたいこと

ESETオンラインスキャナーをアンインストールした後は、メインで使用するウイルス対策ソフトの更新とチェックを忘れないようにしましょう。パソコンのセキュリティ体制が万全かどうか、改めて見直す機会にするのがおすすめです。

セキュリティソフトの動作確認

現在インストールしているセキュリティソフトのバージョンや定義ファイルの更新状況を確認し、アップデートがあれば適用しておくと安心です。私の場合、メインで使っているウイルス対策ソフトの自動更新をオンにしておくことで、セキュリティリスクを最小限に抑えています。

PCパフォーマンスの最適化

せっかく不要なソフトやタスクを削除したので、あわせてスタートアップの見直しやドライバの更新、不要ファイルの削除を実行すればパソコン全体の動作がより快適になるでしょう。動作が軽くなったと実感できれば、トラブル対処の手間も報われます。

私が以前ESETオンラインスキャナーを削除したときは、同時にスタートアッププログラムを整理したおかげで、起動からデスクトップが表示されるまでの時間が目に見えて短縮されました。

まとめ: 定期スキャンを止めるにはタスク解除がポイント

ESETオンラインスキャナーがアンインストールできないとお悩みの方は、ほとんどの場合、隠しフォルダの削除とWindowsタスクスケジューラの登録解除だけで対処できるはずです。フォルダが見当たらないときは、タスク解除だけでも定期スキャンを止める効果が期待できます。最終的にスキャンや通知が出なくなったことを確認したら、アンインストール完了と考えて問題ないでしょう。

不要なスキャンや通知が消えて、ストレスフリーなPC環境が復活します。ぜひお試しください。

最後に繰り返しになりますが、インストール型のESET製品も使っている場合は、公式ツールを使うか、別途通常アンインストールを行うのがおすすめです。

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