Windows 11 24H2などへの更新で「システム予約パーティションを更新できませんでした」と表示された場合、起動用パーティションの空き容量が関係することがあります。ただし、すべての更新失敗がEFIパーティションの容量不足とは限りません。エラーコード0xC1900107とも意味が異なります。まず表示されたエラーを確認し、起動に必要なファイルを削除する前に原因を切り分けましょう。
重要:EFIパーティション内のHPフォルダや言語フォルダを一律に削除する方法はおすすめしません。起動やファームウェアの回復に必要なファイルが含まれるためです。この記事では、確認の順番と、メーカーへ相談すべき境界を整理します。
最初に確認するエラーと対処の違い
設定 → Windows Update → 更新の履歴で、失敗した更新の名前・KB番号・エラーコードを確認します。セットアップ画面にだけ表示される文章も記録してください。同じ「更新できない」でも対処が違います。
0xC1900107は、まず再起動
Microsoftは0xC1900107を、前回のインストール試行のクリーンアップが保留中で、再起動が必要な状態と説明しています。作業を保存して再起動し、もう一度セットアップを実行します。改善しない場合は、公式案内に沿ってディスク クリーンアップで一時ファイルやシステムファイルを確認します。削除項目の説明を読み、以前のWindowsを削除すると元のバージョンへ戻すためのファイルも失われる点に注意してください。
このコードだけでEFIの空き容量不足と判断し、パーティションを変更する必要はありません。
「システム予約パーティションを更新できませんでした」は構成を調べる
このメッセージがある場合は、起動用領域の状態や空き容量を確認する対象になります。Windowsが入ったCドライブの空きと、EFIシステムパーティションの空きは別です。Cドライブのファイルを消しても、EFI側の空きがそのまま増えるわけではありません。
0x800F0922もシステム予約領域の空き不足に関連する場合がありますが、Microsoftは更新サーバーへの接続など別の可能性も挙げています。コードだけで原因を断定せず、表示メッセージとログを併せて調べます。
EFIシステムパーティションと回復パーティションは別
UEFI/GPT構成のWindowsでは、EFIシステムパーティション(ESP)に起動に必要なファイルを保存します。Microsoftの構成資料ではESPのファイルシステムはFAT32です。一方、Windows回復環境(WinRE)の領域やWindows本体の領域は別の役割を持ちます。
スタートを右クリック → ディスクの管理で、ディスク番号、各領域の名称・容量・並びを確認できます。この段階では削除・フォーマット・ボリューム操作をしません。「回復パーティションの空き不足」を直す手順を、そのままEFIへ適用しないでください。表示された総容量だけでは、必要な空きが足りているかまでは断定できません。
EFIを変更する前に準備すること
重要ファイルのバックアップに加え、起動できなくなった場合の回復手段を準備します。BitLockerまたはデバイスの暗号化を使っている場合は、回復キーを別の端末などから確認できることを確かめてください。回復キーそのものを公開の相談欄へ貼り付けないでください。会社・学校のPCは管理者へ相談します。
相談用に、PCの正確な型番、Windowsのバージョン、失敗した更新、エラー全文、ディスクの管理の構成をそろえると切り分けやすくなります。画面の共有時は、個人名や不要な端末情報を隠してください。
HPのDEVFWや言語フォルダを削除してもよい?
HPの公式BIOS資料には、HP\DEVFW内のファームウェアファイルをEFI側へ配置して緊急回復に利用する説明があります。つまり「Windowsが今起動している」「日付が古い」だけでは、不要なファイルとは判断できません。
HP製PCで容量不足が疑われても、対象型番とBIOS・ファームウェアの版に対応するメーカー案内を確認してください。DEVFW全体の削除や、退避後は戻さなくてよいという一律の判断は避けます。ファイルをCドライブにコピーしただけでは、元の場所で利用する回復機能の代わりにはなりません。
同様に、EFI内のMicrosoft\Bootや言語・フォント関連のファイルも、普段使わない言語名という理由だけで削除しないでください。必要な整理がある場合は、対象OS・ディスク構成・ファイル名が一致する公式手順を使います。
chkdskで空き容量を増やす方法とは違う
chkdskはファイルシステムを検査・修復するためのツールであり、EFIの容量不足を一律に解決するクリーンアップではありません。Microsoftの仕様では、/sdcleanupと/LはNTFS向けのオプションです。FAT32のESPへ流用する手順は適切ではありません。
また、/Fは修復、/Xは必要に応じた強制的なマウント解除を伴います。単なる表示確認ではないため、更新失敗のたびに「念のため」実行する手順にはしないでください。
EFIパーティションの拡張は必要か
容量不足が確認され、メーカーの案内でも拡張が必要と判断された場合は、ディスク全体の構成を踏まえた作業が必要です。隣接領域の移動などを伴う場合があり、誤操作や中断で起動不能・データ損失につながります。汎用ツールでサイズだけ増やせば解決するとは限りません。
Microsoftの展開用資料にあるESPの容量条件は、新しいディスク構成を設計する際の要件です。「既存PCを200MBにすれば24H2以降も必ず更新できる」という保証ではありません。現在の使用量、更新内容、メーカーの構成を確認し、必要ならメーカーや管理者に作業を依頼してください。
原因が分からない場合はセットアップログを確認
何度も更新を繰り返すより、失敗時のログを保存して原因を調べます。MicrosoftのSetupDiagは、Windowsアップグレードのログから既知の失敗条件を分析するためのツールです。パーティション以外のドライバーや互換性などの問題を切り分ける際にも役立ちます。
分析結果は手掛かりであり、表示された内容に対応する対処が必要です。ログにはユーザー名や端末構成などが含まれることがあるため、公開サイトへ丸ごと掲載せず、公式サポートの指定する方法で共有します。
よくある質問
EFIを消してしまい、起動しない場合は?
追加のフォーマットやパーティション削除を止めてください。回復メディアやメーカーのサポートで、実際のディスク構成に合わせた復旧が必要になります。通常起動時と回復環境ではドライブ文字が変わることもあるため、他のPC向けの修復コマンドをそのまま実行しないでください。
拡張したのに更新に失敗する場合は?
新しいエラー全文を確認します。空き容量を増やしても、別の原因なら改善しません。最初の原因推定にこだわらず、更新履歴とセットアップログから切り分け直します。
定期的にEFIを掃除した方がよい?
通常の利用で、EFI内を定期的に手動削除する運用はおすすめしません。一般的な一時ファイルの整理と、起動用領域の保守は分けて考えましょう。
まとめ
0xC1900107ならまず再起動、「システム予約パーティションを更新できませんでした」なら起動用領域の構成と空きを確認します。HPのDEVFWや言語ファイルの一括削除、FAT32に合わないchkdskオプション、根拠のない容量拡張は避け、型番とエラーに合う公式手順で対処することが重要です。
参考にした公式情報
Microsoft:Windowsのアップグレードとインストールのエラー
Microsoft:UEFI/GPTのパーティション構成
Microsoft:chkdskの仕様
Microsoft:SetupDiag
HP:Commercial BIOS Setup資料(PDF、緊急回復ファイルの説明)


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