Windows 11でNumLockが勝手にオフになるときは、ユーザー切り替え・起動・スリープ復帰のどの時点で変わるのかを先に確認します。「NumLockがオフ」と「NumLockはオンなのにテンキーで数字を入力できない」は、調べる設定が違います。レジストリの数値を変えるだけで、すべてのPC・アカウントを常時オンにできるとは限りません。
ログインで困ったときは、まず数字を入力する方法を確保する
NumLockを一度押して状態を確認し、難しければキーボード上段の数字キーを使います。入力内容が見えないパスワード欄で何度も試すより、サインイン後にメモ帳などでテンキーの数字入力を確かめると状態を区別しやすくなります。
物理キーボードで入力できない場合は、サインイン画面右下の「アクセシビリティ」から「スクリーンキーボード」を開けます。サインイン後は「設定」→「アクセシビリティ」→「キーボード」、またはWindows+Ctrl+Oで開きます。スクリーンキーボードの「オプション」にはテンキーを表示する設定もあります。詳しくはMicrosoft:スクリーンキーボードを使うを参照してください。

テンキーでログインできないときは、まず上段の数字キーやスクリーンキーボードで入力方法を確保しましょう。サインイン後に、数字入力とポインター操作を区別して確認します。
NumLockが切り替わったのか、テンキーの用途が変わったのか確認する
| 症状 | 次に確認すること |
|---|---|
| NumLockランプが消え、テンキーが移動キーとして働く | NumLockを押して数字入力へ戻るか。変化が起きた操作を記録 |
| テンキーの2・4・6・8などでマウスポインターが動く | 「アクセシビリティ」→「マウス」のマウスキー |
| NumLockを押しても反応しない、ほかのキーも入力できない | USB接続・電池・別ポートなどキーボード側の確認 |
| メモ帳では入力できるが、一つのアプリだけ入力できない | そのアプリの入力欄・ショートカット・自分が設定したキー割り当て |
| 起動直後はオンでも、別ユーザーへ切り替えるとオフ | 切り替え前後のアカウントと状態。起動時設定だけで解決すると決めない |
NumLockランプがない機種もあります。ランプだけで判断できないときは、サインイン後の文字入力欄でテンキーが数字・移動・ポインター操作のどれになるかを確かめます。ノートPCのFnキーとの組み合わせは機種によって違うため、キーボードの説明書で確認してください。
ユーザー切り替え・再起動・スリープを分けて再現を調べる
- 開いているファイルを保存し、現在のWindowsのバージョン・OSビルドとキーボードの機種を控えます。
- 一つのアカウントでNumLockをオンにし、文字入力欄で数字入力できることを確認します。
- ユーザーを切り替えた直後のサインイン画面と、切り替え先へサインインした後を別に記録します。パスワード自体は記録しません。
- 画面のロック・解除、スリープ・復帰、再起動、シャットダウン後の起動も、それぞれ同じ条件で確認します。毎回すべて行う必要はなく、問題が起きる操作から試します。
- 一つのアカウントだけか、複数で同じか、外付けと内蔵キーボードで差があるかを比較します。
再起動とシャットダウン後の起動は、Windowsの内部処理が同じとは限りません。Microsoft:電源状態と高速スタートアップでは、高速スタートアップを使うシャットダウンと、完全な起動サイクルになる再起動を区別しています。この違いを調べるために結果を分けて記録し、高速スタートアップをオフにすればユーザー切り替えまで必ず直るとは考えないようにします。
テンキーでポインターが動く場合はマウスキーを確認する
マウスキーは、テンキーでマウスポインターを動かすアクセシビリティ機能です。たとえば8は上、2は下、4は左、6は右へ移動します。数字を押してポインターが動くなら、NumLockが勝手に切り替わったと判断する前に、この機能を確認します。
- Windows 11の「設定」→「アクセシビリティ」→「マウス」を開きます。
- 「マウスキー機能」の状態を確認します。利用していないのにオンになっている場合だけ、オフにして同じ入力欄で試します。
- マウスキーを必要としている場合は一律にオフにせず、その人の操作方法と数字入力の切り替え方を確認します。
公式の機能説明はMicrosoft:マウスキーでポインターを操作するです。マウスキーで数字入力が変わることと、NumLockの状態そのものが切り替わることは同じではありません。不要な設定を直した後も、ユーザー切り替えでランプが消えるなら別の切り分けを続けます。
NumLockを押したことに気づきやすくする
「設定」→「アクセシビリティ」→「キーボード」の「切り替えキー機能」を必要に応じてオンにすると、NumLock・CapsLock・ScrollLockを押したときに音で知らせます。これはNumLockを固定する機能ではありませんが、キーを押したタイミングを確認する補助になります。手順はMicrosoft:キーボードのアクセシビリティ設定で確認できます。
BIOS・UEFIの起動時NumLock設定で確認できる範囲
PCによってはBIOS・UEFIに起動時のNumLock設定があります。ただし項目名や対応は機種ごとに異なります。例としてDell Vostro 3500:起動前のNumLock設定は、「Numlock Enable」を起動前のNumLock動作の設定として説明しています。この例をすべてのWindows 11 PCへ当てはめないでください。
自分の機種に同じ設定がある場合は、メーカーの説明書で対象と元の値を確認します。起動時にオンになっていて、Windowsのユーザー切り替え後だけオフになるなら、起動前の設定を変更するだけで常時オンになるとは限りません。NumLockのために、Secure BootやTPMなど関係が確認できない設定を変更する必要はありません。
接続・更新・キー割り当てを一つずつ確認する
NumLockキーを押しても反応しない場合は、Microsoft:マウスとキーボードの接続・更新を確認するの接続確認から進めます。USBを差し直す、別のUSBポートへ接続する、USBハブを介しているならPCへ直接接続する、ワイヤレスなら電池を確認する、といった操作を一つずつ試します。別のPCや別のキーボードと比較できる場合は、同じ症状がどちらに付いて回るかを記録します。
Windows Updateで利用できる更新を確認し、機種固有のドライバーが必要ならPC・キーボードメーカーの対応版を使います。更新で必ずNumLockが固定されるという保証ではありません。自分で導入したキー割り当て・キーボード用ユーティリティがある場合は、その設定を確認し、終了できるものだけ終了して比較します。会社の管理ソフトや保護機能をまとめて停止する切り分けは避けてください。
InitialKeyboardIndicators・2147483648を調べている場合
レジストリのInitialKeyboardIndicatorsや、2147483648・2・2147483650という値を使う対処を見かけても、数値だけで故障や正しい設定を判断しないでください。2へ置き換える、または2を足すだけで、Windows 11の全アカウント・ユーザー切り替え・復帰時まで常時オンにできると保証する手順にはできません。
メーカーや管理者から個別の変更を案内された場合は、WindowsのOSビルド、対象のキー・値の型、元の値、どの画面・アカウントへ適用する変更なのかを確認します。HKEY_USERS\.DEFAULT\Control Panel\Keyboardの案内を、そのまま全ユーザーの設定が共通になるという意味に置き換えないでください。レジストリ全体を検索して同名の値を一括変更する方法は使わないようにします。

数値変更を試す前に、対象のOSと適用範囲が自分の症状に合うか確認してください。起動時にオンになることと、ユーザーを切り替えても常にオンであることは、別々に確かめます。
変更が必要な場合の備えはMicrosoft:レジストリをバックアップ・復元するを参照してください。レジストリエディターで対象キーを選択し、「ファイル」→「エクスポート」で保存します。復元は「ファイル」→「インポート」ですが、保存対象・時点と変更内容が合うことを確認します。バックアップを取ったこと自体が、未確認のNumLock変更を正当化するわけではありません。
改善しない場合にメーカー・管理者へ渡す情報
- PCとキーボードの機種、WindowsのOSビルド。
- 起動、再起動、ユーザー切り替え、ロック解除、スリープ復帰のどこで変化するか。
- NumLockランプの状態と、文字入力欄での実際の動作。マウスキーの利用有無。
- どのアカウントで発生するかと、別キーボード・別ポートでの比較結果。
- 直前に変えた設定・導入したユーティリティ・更新と、変更を戻したときの結果。
NumLockの不調だけでWindows 11の共通バグや将来の修正予定を断定することはできません。ユーザー切り替えで発生する条件と、数字入力できない理由を分けて伝えると、自分の機種・構成に合う対処を相談しやすくなります。共有PCでは、必要なアクセシビリティ設定も利用者ごとに確認しましょう。

共有PCでは、一人が必要とするマウスキーやキー割り当てを、ほかの人のトラブル対処で一律に解除しないことも大切です。利用者と発生時点を記録して、必要な設定を確認します。

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