最近、Windows 11を使い始めたばかりの方から、突然のブルースクリーンに悩まされているという声を耳にしました。実は私も数週間ほど前、似たような症状に頭を抱えていました。そこで得られた気づきや対処法を、この記事でまとめてみました。
Windows 11でのSYSTEM_SERVICE_EXCEPTIONとwmiacpi.sysの関係
Windows 11を使用していると、ときおりブルースクリーンが起きる現象に遭遇する方がいます。特に「SYSTEM_SERVICE_EXCEPTION」というエラー表示の後に再起動がかかってしまい、作業中のデータや進捗が失われてしまうケースが報告されています。調べてみると、このエラーに関連するドライバやシステムファイルのひとつとして「wmiacpi.sys」が原因になっていることがわかっています。
私が経験した突然のブルースクリーン
私の場合、Windows 11を立ち上げてから10分ほど経ったころに、いきなり画面が真っ青になり、SYSTEM_SERVICE_EXCEPTIONの表示が出ました。最初は「たまたまかな」と思っていたのですが、その後数日間ほぼ毎日同じ現象が発生。ファイルの修復を試みても、根本的な解決には至らず苦戦しました。
原因として考えられるポイント
wmiacpi.sysとは
wmiacpi.sysは、Windowsの電源管理やACPI(Advanced Configuration and Power Interface)関連の機能に深く関与しているシステムファイルです。このファイルに問題があると、パソコンがスリープや休止状態から復帰できなかったり、電源周りでエラーが起きやすくなります。また、BIOSの設定やドライバの不整合が絡むと、ブルースクリーンに直結しやすいという特徴があります。
BIOSのバージョンやドライバの古さ
Windows 11は登場したばかりのOSということもあり、従来のWindows 10向けドライバとの互換性に問題が出ることもあります。さらに、BIOSのバージョンが古いままでは、ACPI機能のやり取りがうまくいかず、wmiacpi.sys周りでエラーが発生する可能性があります。

私の友人も、Windows 10時代に使っていたドライバのままだったようで、Windows 11にアップグレードしてしばらくしてからブルースクリーンが頻発するようになったそうです。思い返せば私自身もアップデートを怠っていました。
トラブルシューティングの具体的な手順
ハードウェアやソフトウェアの環境は人それぞれですが、私が実際に試してみて効果があった、あるいは専門家に相談して薦められた手順を紹介します。
1. BIOSのアップデートを行う
最初に試してほしいのがBIOSの更新です。メーカーサイトやLenovo製PCの場合はLenovo公式サポートから該当モデルの最新BIOSを入手し、指示に従ってアップデートを実行します。アップデート時は必ずACアダプタを接続し、作業途中で電源が切れないよう十分に注意してください。
BIOS更新の注意点
BIOS更新に失敗すると最悪の場合、パソコンが起動しなくなる可能性があります。必ず事前に大切なデータのバックアップを取り、安全策を万全にした上で作業を行いましょう。私も念のため外付けHDDに重要ファイルを退避してから行いました。
2. Lenovo Vantageや関連ソフトウェアの再インストール
Lenovo製のパソコンの場合、Lenovo VantageやEnergy Managementといった独自の電源管理ソフトウェアが搭載されています。これらが最新のバージョンになっていないと、Windows 11の新しい仕様に対応しきれず不具合を起こす可能性があります。Microsoft StoreからLenovo Vantageを再インストールし、ドライバーの更新機能を活用してすべて最新にしておくのが効果的です。
アップデート作業の流れ
– Microsoft StoreでLenovo Vantageを検索し、アンインストール後に再インストールする
– アプリ内にあるドライバーのアップデート機能を起動し、全ドライバーを更新する
– 再起動してエラーが再発しないか確認する
3. デバイスドライバを最新バージョンにする
Windows Updateでは、デバイスドライバの更新が自動的に行われる場合もありますが、すべての更新が網羅されているわけではありません。グラフィックスドライバやチップセットドライバ、電源管理系ドライバなどは、メーカーが提供する最新バージョンを手動でインストールするのが望ましいです。私が実際にやったときは、Intelのサイトから最新のチップセットドライバを入手しインストールしたところ、エラー頻度が減ったと感じました。
4. minidumpファイルの分析
Windowsがブルースクリーンになった際、C:\Windows\Minidumpフォルダにminidumpファイルが生成されることがあります。このファイルを専門家やコミュニティフォーラムで分析してもらうと、バグチェックコードやエラーの原因になっているモジュールが特定できることがあるので、問題解決が早まります。私も以前、エラーコード0x3bの情報を投稿して相談したところ、すぐにBIOS関連の問題と判明しました。
5. そのほかの対策
システムファイルチェック
Windows標準コマンドの「sfc /scannow」や「DISM /Online /Cleanup-image /Restorehealth」を活用し、破損ファイルの修復やイメージの整合性チェックを行います。ただし、これだけでは根本解決につながらないことも多いので、他の手段と併用してください。
クリーンブートでの検証
不要なスタートアップ項目やサービスを停止した状態(クリーンブート)でしばらく動作を確認すると、常駐プログラム同士の競合などが原因なのかが見分けやすくなります。セキュリティソフトなどが過敏にシステムファイルをブロックしているケースも考えられます。
ポイントを整理した表
以下に、Windows 11のwmiacpi.sysエラー対策でよく行われる作業内容や難易度、所要時間の目安をまとめました。
作業内容 | 難易度 | 所要時間 | 備考 |
---|---|---|---|
BIOSアップデート | 中程度 | 10~20分 | リスクが高いのでバックアップ必須 |
Lenovo Vantage再インストール | 低 | 5~10分 | Lenovo製PC限定 |
デバイスドライバ更新 | 中程度 | 10~30分 | 手動でメーカーサイトから最新を入手 |
minidumpファイル分析 | 高 | 不定 | 専門家やサポートに依頼が必要 |
システムファイルチェック | 低 | 5~15分 | 効果が限定的な場合がある |
メリットとデメリットを考える
トラブル防止と今後のメンテナンス
Windows 11は新しいOSなだけに、しばらくは頻繁なアップデートやドライバの公開が続くことが予想されます。これまで以上に、定期的な更新情報のチェックが必要になるでしょう。
1. Windows Updateを見逃さない
Windows Updateの自動更新設定をオンにしていても、再起動のタイミングが合わないと更新が保留されることがあります。定期的に手動で更新確認を行い、セキュリティパッチやドライバを最新に保ちましょう。
2. メーカー公式サポートサイトを活用
Lenovoの公式サイトに限らず、パソコンや各種デバイスのメーカーサイトには「サポート」「ダウンロード」セクションが用意されています。最新のBIOSやドライバ、ファームウェアがリリースされていないかこまめにチェックすることで、思わぬ不具合を未然に防ぐことが可能です。



私は実際にメーカーサイトの定期巡回をするようになってから、ブルースクリーンそのものに遭遇する機会がかなり減りました。特にグラフィック関連のドライバは更新頻度が高いので要チェックです。
3. セキュリティソフトや常駐アプリにも気を配る
ウイルス対策ソフトなど、常駐型のアプリケーションがWindowsやドライバに干渉するケースもあります。やむを得ない場合は一時的にアンインストールや無効化を行い、システムとの兼ね合いを確認してみるのも有効です。ただし、インターネット接続時のセキュリティリスクが高まるため、オフライン状態でテストするなどの工夫が必要です。
まとめ
Windows 11で発生する「wmiacpi.sys」関連のSYSTEM_SERVICE_EXCEPTIONは、BIOSのバージョンやドライバの更新不足、Lenovo製PCの場合はLenovo VantageやEnergy Managementソフトのバージョンに起因していることが多いようです。私自身が躓いたポイントとしては、アップデート作業を疎かにしていたことが挙げられます。もし同様の症状に悩まされている方がいたら、ぜひこの記事を参考に、BIOSやドライバのアップデートやminidumpファイルの分析を試してみてください。
バックアップをしっかり取った上で、必要な更新や検証を丁寧に進めれば、ブルースクリーンの嵐から解放されるはずです。少し大変かもしれませんが、トラブルが解決し、安定して動作するPC環境を取り戻せたときの安心感はひとしおです。
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