Windowsのリモートデスクトップは、デフォルト設定では何も操作をしていなくても接続が持続します(接続が自動的に切断されることはありません)。もしリモートデスクトップ接続が何も操作していない状態で突然切れる場合は、接続先のオペレーティングシステム(OS)のグループポリシー設定に問題がある可能性があります。この設定を確認し、適切に調整することで、接続が不意に切れる問題を解決できるかもしれません。
ローカルグループポリシーエディタを開く
まずは、グループポリシーを変更可能な[グループポリシーエディタ]を起動します。リモートデスクトップされる側のOSでローカルグループポリシーエディタを開いてください。
[Windowsキー]を押しながら[Rキー]をタイプしてください
[ファイル名を指定して実行]画面が起動します。
[gpedit.msc]と入力して、[OK]ボタンをクリックします。
以下のようにローカル グループポリシーエディターが起動します。
[アクティブでアイドル状態になっているリモートデスクトップサービスの制限時間を設定する]の見直し
リモートデスクトップ接続がアイドル状態になると、特定の時間が経過した後に自動的に切断されてしまうという方。これは、”アクティブでアイドル状態になっているリモートデスクトップサービスの制限時間を設定する”というグループポリシーによるものです。この設定が原因で、リモートデスクトップ接続が意図しないタイミングで切断されている可能性があります。この設定を確認し、必要に応じて調整してみましょう。
以下のパスにあるポリシー[アクティブでアイドル状態になっているリモートデスクトップサービスの制限時間を設定する]を開いてください
コンピューターの構成 > 管理テンプレート > Windowsコンポーネント > リモートデスクトップサービス > リモートデスクトップセッションホスト > セッションの制限時間 > [アクティブでアイドル状態になっているリモートデスクトップサービスの制限時間を設定する]
設定が有効になっている場合は、設定を「未構成」または「無効」にしてください。または、有効のままアイドルセッションの制限の時間を長くしてください。
仮に1分と設定されている場合は、リモートデスクトップ接続がアイドル状態になってから1分後に切断(セッション切れ)されることになります。
ポリシーを適用するためにPCを再起動してください
ポリシーの詳細説明
このポリシー設定を使うと、アクティブなリモート デスクトップ サービス セッションがアイドル状態 (ユーザー入力がない状態) になってから自動的に切断されるまでの最長時間を指定できます。
このポリシー設定を有効にした場合、[アイドル セッションの制限] の一覧から希望の制限時間を選択する必要があります。リモート デスクトップ サービスでは、指定された時間の経過後に、アイドル状態になっているアクティブなセッションが自動的に切断されます。セッションが切断される 2 分前に警告が表示され、ユーザーがキーを押すかマウスを動かすとセッションをアクティブ状態に保つことができます。コンソール セッションがある場合は、アイドル セッションの制限時間は適用されません。
このポリシー設定を無効にした場合、または構成しなかった場合、時間制限はグループ ポリシー レベルでは指定されません。既定では、リモート デスクトップ サービスは、アクティブなセッションをアイドル状態のまま時間の制限なく維持できます。
リモート デスクトップ サービスで、制限時間に達したセッションを切断する代わりに終了させるには、”コンピューターの構成\管理用テンプレート\Windows コンポーネント\リモート デスクトップ サービス\リモート デスクトップ セッション ホスト\セッションの制限時間\制限時間に達したらセッションを終了する” ポリシー設定を構成します。
注: このポリシー設定は、[コンピューターの構成] および [ユーザーの構成] の両方にあります。両方のポリシー設定が構成されている場合は、[コンピューターの構成] のポリシー設定が優先されます。
「アクティブなリモートデスクトップサービスセッションの制限時間を設定する」の見直し
似たような項目ですが、アイドル状態でなくても指定した時間経過後に強制切断されるポリシー”アクティブなリモートデスクトップサービスセッションの制限時間を設定する”がありますので、このポリシーも見直しておきましょう。
以下のパスにあるポリシー[アクティブなリモートデスクトップサービスセッションの制限時間を設定する]を開いてください
コンピューターの構成
管理テンプレート Windowsコンポーネント リモートデスクトップサービス リモートデスクトップセッションホスト セッションの制限時間 アクティブなリモートデスクトップサービスセッションの制限時間を設定する設定が有効になっている場合は、設定を「未構成」または「無効」にしてください。または、有効のままアクティブセッションの制限の時間を長くしてください。
仮に1分と設定されている場合は、リモートデスクトップ接続がアクティブの状態であっても1分後に強制的に切断(セッション切れ)されることになります。
ポリシーを適用するためにPCを再起動してください
ポリシーの詳細説明
このポリシー設定を使うと、リモート デスクトップ サービス セッションがアクティブになってから自動的に切断されるまでの最長時間を指定できます。
このポリシー設定を有効にした場合、[アクティブ セッションの制限] の一覧から希望の制限時間を選択する必要があります。リモート デスクトップ サービスでは、指定された時間の経過後に、アクティブなセッションが自動的に切断されます。リモート デスクトップ サービス セッションが切断される 2 分前に警告が表示されるので、切断前にユーザーは、開いているファイルを保存したりプログラムを終了したりできます。コンソール セッションがある場合は、アクティブ セッションの制限時間は適用されません。
このポリシー設定を無効にした場合、または構成しなかった場合、ポリシー設定はグループ ポリシー レベルでは指定されません。既定では、リモート デスクトップ サービスは、アクティブなセッションを時間の制限なく維持できます。
リモート デスクトップ サービスで、制限時間に達したセッションを切断する代わりに終了させるには、”コンピューターの構成\管理用テンプレート\Windows コンポーネント\リモート デスクトップ サービス\リモート デスクトップ セッション ホスト\セッションの制限時間\制限時間に達したらセッションを終了する” ポリシー設定を構成します。
注: このポリシー設定は、[コンピューターの構成] および [ユーザーの構成] の両方にあります。両方のポリシー設定が構成されている場合は、[コンピューターの構成] のポリシー設定が優先されます。
2ポリシーのまとめ
少し分かりにくいので表にまとめました。
アクティブでアイドル状態になっているリモートデスクトップサービスの制限時間を設定する | アクティブなリモートデスクトップサービスセッションの制限時間を設定する | |
アイドル状態で切断できる | 〇 | 〇 |
アクティブ状態で切断できる | × | 〇 |
ネットワークの設定を疑ってみる
ネットワークに起因する可能性がある場合は、以下の記事をご覧ください
Chrome リモートデスクトップで切断問題がある場合
Chrome リモートデスクトップで切断問題がある場合は、以下の記事をご参照ください
解消しない!別の方法を試す
残念ながら解消しない場合は、以下の記事を参考にして別の方法を試してみましょう。
コメント