この記事では、Linux環境でインストール済みのパッケージを一覧表示する方法について詳しく解説します。具体的なコード例とその解説、さらに応用例を5つ以上紹介します。Linuxディストリビューションによっては、異なるコマンドを使用する必要がありますので、その点も詳細に説明します。
目次
パッケージ管理システムの違い
Linuxにはいくつかのパッケージ管理システムがあります。主なものとしては`dpkg`(Debian系)、`rpm`(RedHat系)、`apt`、`yum`などがあります。この記事ではこれらの各システムでインストール済みのパッケージを一覧表示する方法を解説します。
Debian系(dpkgとapt)
Debian系のLinuxディストリビューション(Ubuntu、Debianなど)では、`dpkg`や`apt`コマンドを使用します。
dpkg -l # インストール済みのパッケージを一覧表示
このコマンドはシステムにインストールされたすべてのパッケージを一覧表示します。
RedHat系(rpmとyum)
RedHat系のLinuxディストリビューション(Fedora、CentOSなど)では、`rpm`や`yum`コマンドを使用します。
rpm -qa # インストール済みのパッケージを一覧表示
コマンドの詳細解説
dpkg -l
`dpkg -l`コマンドは、インストールされたパッケージの一覧を表示するためのコマンドです。このコマンドの出力には、パッケージ名、バージョン、説明文が含まれます。
rpm -qa
`rpm -qa`コマンドも同様に、インストールされたパッケージの一覧を表示しますが、こちらはRedHat系で使用します。出力内容はパッケージ名とバージョンです。
応用例
特定のパッケージだけを表示
dpkg -l | grep 'パッケージ名' # Debian系
rpm -qa | grep 'パッケージ名' # RedHat系
パッケージ一覧をファイルに保存
dpkg -l > package_list.txt # Debian系
rpm -qa > package_list.txt # RedHat系
特定の情報だけを抽出
dpkg -l | awk '{print $2}' # Debian系
rpm -qa --queryformat '%{NAME}\n' # RedHat系
ソートして表示
dpkg -l | sort # Debian系
rpm -qa | sort # RedHat系
インストール日時でソート
rpm -qa --last | sort # RedHat系
まとめ
Linuxでインストール済みのパッケージを一覧表示するには、使用しているディストリビューションに応じて`dpkg -l`や`rpm -qa`などのコマンドを使用します。これらの基本的な使用方法から、特定の情報だけを抽出する高度な使い方まで、幅広い応用例を紹介しました。
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